2回見に行きました。
一回目は初日舞台挨拶でB列(実質一列目)の一番端っこだったので、映画がものすごく見にくくて、遠近感がおかしくなるんですよね。という訳で水曜日に見直したのでした。
感想を書きますが、重大なネタバレありなので、これから映画を見ようかなと思う方は見ない方が面白く見れると思います。
おもしろかったです。
痛いお話は苦手なので、ひっ! とか、わ! とか言いながら、時には目をつぶり、しながら見てましたが、おもしろかったですねぇ。
舞台挨拶では格闘技も練習したと言っていたのですが、格闘技シーンは少なめでそれはちょい物足りない気がしました。監督曰く、あまりにとまとまのアクションが切れ切れ過ぎて映像としてんからなくなるので、間をおいてもらったそうで、でも「格闘」ではなかったんだよなぁ。なんと言えばいいのだろう。殺人技なのかしら。
ラストの大ボスと戦う時も、大ボス緑川は来るまで脳男鈴木一郎くんを轢くので、格闘ではないですしね。
そこが唯一の不満点。
しかし、格闘技で鍛えられたとまとまの演技は立ち居振る舞いが美しかったです。
そして、今までで見た中で一番かっこよかった。
上に書いた通り、最後には車で轢かれるというより、轢かれまくっちゃうんですが、それでも、立ち上がろうとする脳男の体の動きが鍛えられた人間じゃないとできない動きだと思いました。
ありえない動きなんですよ。
脳男が痛みを感じないので、轢かれても轢かれても痛みで怯まないし、轢かれることによって、身体は破損するんだけれど、身体の動く部分を使って起き上がろうとするんですけど、そこが人として不自然なんです。その動きを生み出した演技力が圧巻でした。
鈴木一郎くんの生い立ちの解明やラスボス緑川が犯人というのは謎解き要素なく話は進むんだけど、謎解き部分もちゃんとあってですね。江戸川乱歩賞に選ばれる訳です。
演技に関して言えば、みんな圧巻でしたね。
極限まで追い詰められた人間達。追い詰める側と追い詰められる側の逆転。価値観の崩壊。そういうものを圧巻で演じきってました。
江口さんも、松雪さんも極限状態でしたね。
江口さんは、半分は松雪さんを助けるためとは言え、人を殺しましたし、その前に後輩を助けるために、脳男を殺そうとして(緑川が後輩にまきつけた爆弾を脳男を殺せば外すと言った。)脳男は「この爆弾は外せません」と言ったんですけど、江口さんは後輩のために脳男を殺そうとし、後輩は江口さんを人殺しにさせないために自ら爆弾を爆発させて自殺しちゃうんだな。結果的に松雪さんの爆弾のスイッチを押そうとした緑川を撃った。
けど、数発撃ったんで、あれは、私怨で撃ったな。というか、目の前で自殺されて精神壊れない人間がいるとは思えない。
特筆したいのは染谷くんの演技力で、言ってる言葉も態度も殊勝なのに「ぜってーこいつ改心してない」という雰囲気をかもし出す素晴らしさ。
改心したと思ってた松雪さんは改心もせず、再犯した染谷くんに……というより、自分のしてきたことの無力さや無益さに絶望したんでしょうね。人への信頼もそうかな。
脳男が自分に対して「あなたは殺人ロボットじゃない」と叫ぶ松雪さんを助けたところで話が終わってれば、感動のラストで終わったのになぁ。
「あなたは僕のために泣いてくれました」って脳男の台詞も感動の涙で飾れたのになぁ。
あれは、呪いの言葉にしかならなかった。
同じく、脳男を見た友人が言いました。
「誰も救われない映画だね」
そう言えば、そうだ。
いや、なんか、誰か救われるとかそんなこと微塵も思ってみてなかったから、言われなきゃわからなかった。
同じ友人が言いました。
「でも、とーまがかっこいいならいいか」
そうなんですよ。
とーまはめっちゃかっこよかったですよ。
研ぎ澄まされた身体。動き。無表情からほんのわずか見せる動き。(少ないけど)アクション。
私が見たとーまの映画の中では一番おもしろかったです。(僕等がいたは見損ねた)
が、しかし、もしかして、評価が分かれる映画かもしれません。もしかして、早めに終わっちゃうかも。
なので、見てみたい方は早めに映画館に行ってください。
ただでさえ、仕事帰りに見に行ける映画館が少なかったのです。私の場合は、ですが。
見るなら、相当えぐいシーンもご覚悟ください。
一回目は初日舞台挨拶でB列(実質一列目)の一番端っこだったので、映画がものすごく見にくくて、遠近感がおかしくなるんですよね。という訳で水曜日に見直したのでした。
感想を書きますが、重大なネタバレありなので、これから映画を見ようかなと思う方は見ない方が面白く見れると思います。
おもしろかったです。
痛いお話は苦手なので、ひっ! とか、わ! とか言いながら、時には目をつぶり、しながら見てましたが、おもしろかったですねぇ。
舞台挨拶では格闘技も練習したと言っていたのですが、格闘技シーンは少なめでそれはちょい物足りない気がしました。監督曰く、あまりにとまとまのアクションが切れ切れ過ぎて映像としてんからなくなるので、間をおいてもらったそうで、でも「格闘」ではなかったんだよなぁ。なんと言えばいいのだろう。殺人技なのかしら。
ラストの大ボスと戦う時も、大ボス緑川は来るまで脳男鈴木一郎くんを轢くので、格闘ではないですしね。
そこが唯一の不満点。
しかし、格闘技で鍛えられたとまとまの演技は立ち居振る舞いが美しかったです。
そして、今までで見た中で一番かっこよかった。
上に書いた通り、最後には車で轢かれるというより、轢かれまくっちゃうんですが、それでも、立ち上がろうとする脳男の体の動きが鍛えられた人間じゃないとできない動きだと思いました。
ありえない動きなんですよ。
脳男が痛みを感じないので、轢かれても轢かれても痛みで怯まないし、轢かれることによって、身体は破損するんだけれど、身体の動く部分を使って起き上がろうとするんですけど、そこが人として不自然なんです。その動きを生み出した演技力が圧巻でした。
鈴木一郎くんの生い立ちの解明やラスボス緑川が犯人というのは謎解き要素なく話は進むんだけど、謎解き部分もちゃんとあってですね。江戸川乱歩賞に選ばれる訳です。
演技に関して言えば、みんな圧巻でしたね。
極限まで追い詰められた人間達。追い詰める側と追い詰められる側の逆転。価値観の崩壊。そういうものを圧巻で演じきってました。
江口さんも、松雪さんも極限状態でしたね。
江口さんは、半分は松雪さんを助けるためとは言え、人を殺しましたし、その前に後輩を助けるために、脳男を殺そうとして(緑川が後輩にまきつけた爆弾を脳男を殺せば外すと言った。)脳男は「この爆弾は外せません」と言ったんですけど、江口さんは後輩のために脳男を殺そうとし、後輩は江口さんを人殺しにさせないために自ら爆弾を爆発させて自殺しちゃうんだな。結果的に松雪さんの爆弾のスイッチを押そうとした緑川を撃った。
けど、数発撃ったんで、あれは、私怨で撃ったな。というか、目の前で自殺されて精神壊れない人間がいるとは思えない。
特筆したいのは染谷くんの演技力で、言ってる言葉も態度も殊勝なのに「ぜってーこいつ改心してない」という雰囲気をかもし出す素晴らしさ。
改心したと思ってた松雪さんは改心もせず、再犯した染谷くんに……というより、自分のしてきたことの無力さや無益さに絶望したんでしょうね。人への信頼もそうかな。
脳男が自分に対して「あなたは殺人ロボットじゃない」と叫ぶ松雪さんを助けたところで話が終わってれば、感動のラストで終わったのになぁ。
「あなたは僕のために泣いてくれました」って脳男の台詞も感動の涙で飾れたのになぁ。
あれは、呪いの言葉にしかならなかった。
同じく、脳男を見た友人が言いました。
「誰も救われない映画だね」
そう言えば、そうだ。
いや、なんか、誰か救われるとかそんなこと微塵も思ってみてなかったから、言われなきゃわからなかった。
同じ友人が言いました。
「でも、とーまがかっこいいならいいか」
そうなんですよ。
とーまはめっちゃかっこよかったですよ。
研ぎ澄まされた身体。動き。無表情からほんのわずか見せる動き。(少ないけど)アクション。
私が見たとーまの映画の中では一番おもしろかったです。(僕等がいたは見損ねた)
が、しかし、もしかして、評価が分かれる映画かもしれません。もしかして、早めに終わっちゃうかも。
なので、見てみたい方は早めに映画館に行ってください。
ただでさえ、仕事帰りに見に行ける映画館が少なかったのです。私の場合は、ですが。
見るなら、相当えぐいシーンもご覚悟ください。
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