あれは事故が起こって妻が亡くなる日の午前中のことだったと思います。
私たちは家に居てそのとき2人で普通に話をしていたのですが ふと妻が「私は次の人生でまた女をするつもりだけど あなたはどっちをするつもりなの?」と聞いたのです。後から考えると唐突な質問だと思いますが その時は別段驚きもせず 「僕は男をするつもりだ」と答えたのが自分でも何とも言えない不思議な気がしました。妻は私の答えをしっかり受け止めたように見えました。
その日の昼過ぎに事故が起こり 家内が亡くなったのですが ずっと後になって あーあのときの妻からの質問は次も結婚するかとの問いかけであり 私の返事で次の人生でも二人は結婚するという約束が成立したんだあの時に と思いました。そしてあのとき彼女は事故が起きることを知っていたのだ魂のレベルでと思いました。
よくソールメイトメイトなどという言葉を聞きますが 何代もの人生にわたって夫婦や親子あるいは親友などになって 心に残る深いきずなを体験するような関係はよくあることのようです。
また必ずしも二人だけの関係でなく 旅芸人の一座のようにグループとして それぞれがいろいろな役柄になりながら人生旅を続けて行く場合もあるようです。そのような場合は 一つの人世の中でも結構よく顔を合わせるような間柄であったりしますのでちょっと考えてみれば あ あの人はそのような人ではないかとわかるはずです。
また 本来は仲の良い一座の仲間がこちらでは仲の悪いライバルや上下関係を演じていることがあるのです。
人生はそれらの一人一人がそれぞれに自分の人生の筋書き そしてその中の役割を受け取りそれに沿って歩んで行く中で お互いの接点として決められた時期と場所で出会いを繰り返すようです。共通の目的は成長することです。
(続く)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます