外出が億劫になるほどの猛暑も十月に入るとやっと爽やかな秋到来、そんなある日島本のお仲間から秋桜を見に行こうと誘われ、秋晴れの一日、三人で淀川河川敷のサイクリングロードを高槻市方向に向かいました。
若い頃からの趣味が山登りであった私には、自転車(ママチャリ)は買出しに行く時に乗る物でしかなかったけれど春桜の季節、そのお仲間にサイクリングの機会を与えられ、交通機関を使わず遠距離を走り、直に季節を感じながらいろんな場所や風景を楽しめたのが初体験でした。
今回も私の前後をスポーツタイプの格好良い自転車に守られて平坦な道を走っていると、休耕田を利用して植えられた色とりどりのコスモス畑が広がっていました。その後、枚方大橋を渡り昔船宿として栄えた枚方宿を見学、河川敷でお弁当を食べながら青空を投影させて青く輝く淀川の流れに目を見張りました。
島本への帰路では鵜殿のヨシ原焼きで有名な葦が、最近ではセイタカアワダチソウや葛などの繁殖に押され、生息域がどんどん狭まっていると聞かされました。今では葦が日常生活で使われることは少ないけれど、雅楽では管楽器の部分に現在でも鵜殿の上質な葦が重宝されているそうです。生息地の一部を人の手で守られた実験区域があり、そこでは見事な銀色の穂波が一面広がっていました。
共に行動しながら学び語り合えるお仲間の存在がとても大切だと感じられた一日でした。(丸山 敦子)