山帽子のとまり木

ご訪問いただき有難うございます、『おもてなしコーヒー』とお茶菓子も、ご用意できました。
ゆるりと遊んでお帰りください。

北アルプス 立山紀行

2007年07月08日 | 山歩き、


現地 富山県立山の方はやはり、梅雨時期なので 天気はあまり期待出来ない。
短い オフなので 祈るような気持ちでとにかく 出発 福岡空港は
平日の為か意外と 富山行きは少ないようだ。
飛行機はドンドン 高度上げる。やはり 梅雨空の天気も 上空を飛ぶ飛行機
は関係ない。下界の天気がウソのよう快適。



富山空港 曇り バス ⇒ 富山駅 ⇒ 富山地方電鉄 ⇒ 終点立山駅
乗り継いで 立山駅から ケーブルカーで 美女平へ。
途中 地鉄車窓からは雨のため 川が濁り増水しているようだ。
いやな感じだが ともかく このケーブルカーに乗り込む。
夕方のせいか乗客は数人 もう このあたりから ガス でもうかなり
視界が悪い、ゆっくりと滑り出すと 斜度25度 見上げるような光景。
もっと斜度あるように感じる。



ケーブルカーからの 終点立山駅付近 



ケーブルカーは滑るように 数分で美女平駅に到着 空気がひんやり
バスの連絡はよい、いよいよ 室堂平までの連絡バスで約一時間ぐらい。
残念なことに、ガスが深く殆んど視界きかない、素晴らしい高原道路からの
眺め 期待できない。慣れたものである。バスのドライバー いつものことでと言いながら、深い霧の中 スイスイ 途中 称名滝が見えるスポットこれまた 残念ながら 通過。
だんだん バスは高度上げるにつれて、両サイドには 残雪 雪渓が厚くなってくる。室堂平に近づくと バスの中から 雪の大谷 見え出した。
おおー なんと言う 迫力 初めて見る光景に少し興奮気味。
積雪の高さ 確認できるでしょうか。バスの中から。



室堂平 ターミナル到着
小雨と深い ガス 全く周囲見えない。ターミナルのホテルで 時間なく早速
今夜の夕食 こんな 高原に本格的なリゾートホテル 夕食も豪華で品数も
多く食べきれないほどであった。

明日の天気期待したいところだが 最新の予報確認したが どうも最悪の予報
ここで 明日のスケジュールの変更も視野に行程を 組みなおそうとなった、



翌朝 予報は最悪の結果 どうしようもないから 近くの自然保護センターなど 近くを散策することになった、
今夜の 宿まで移動する。相変わらずの雨とガス 宿に移動中 地獄谷分岐付近で
雷鳥の夫婦か ペアでいた、
随分 雷鳥さんも 夏毛に模様替えしている。



宿を移動して 翌朝 なんとか 雨とガス少ない これならなんとか 山へ向えそうだ。宿の前からの奥大日方面山頂に剣岳の方から 朝日が綺麗 

朝7時過ぎには山荘 出る。



夏本番のころは 雷鳥沢キャンプ場として 大変に賑やかなところも
ご覧のように いまだ大雪渓の中でした。



さっそく 雷鳥さんのお出まし。氷河時代からの生き残りと言われ 人間が
危害を加えないために 殆んど近づいても逃げない 悠然としている。
ただ今 夏用に衣替え中です。



室堂山荘まではこのように 除雪してあるが横の残雪ご覧のように まだ相当
残雪深い



このように 室堂山荘から 一の越大雪渓が 待ち構えている。中には登山者でありながら 必携のアイゼンなく、山に入っているグループあり。この大斜面
滑落したら もうおしまいだ 無謀さに あきれる幾人かリタイヤして引き返す
それが正解でしょう、
我が隊 快調に上をめざそう。



申し遅れたが、投宿している山荘スタッフの 通称 よねちゃん、今日大汝山小屋のオープンに備えて 小屋の点検に行くとのことで、山小屋まで同行と相なった、
私達には願ってもない 心強い しかも ”無料”のガイドをを引きうけて貰う。
全員  ラッキーとVサインである よねちゃんの案内でまずは 一の越山荘まで。



一の越山荘 直下 2700m地点
ここで よねちゃんの指示でアイゼンはずす。



一の越から 室堂平を振り返る。まだ 圧倒的な残雪 時々ガスの晴れ間から
やはり素晴らしい光景



余りの美しさに同行隊員 カメラ写しまくり。



よねちゃんが 突然指差す方をみると なんと ガスの切れ間に槍が岳が見える
ではないか!。超ラッキー。まず今回は見えないものと諦めていただけになんと言うことか、ガスが走っているので 写真撮るタイミングが難しい。
走るガスと槍が岳 うまく キャッチできたかな?



いよいよ 雄山の山頂 雄山までがかなりの岩場急斜面 荒々しい大小の岩魁の連続であった、この時季は山頂も穏やか 偶然にも本日が立山の 山開き 山頂にて
開山祭に参加することなった、めったにないことなので これまた ラッキーでした



祭主による 開山祭の様子、よくもまあ こんな 断崖絶壁の所に 祠所作ったもんだ。



山頂直下の急峻な岩峰 恐ろしいまで切り立っている。



遠くに後立山 ご覧のように ガスのなか ちょっとだけ覗く



ここには 立山と言う山はない。雄山 大汝山 別山などいわゆる 立山連峰を総して 立山と呼ぶ その立山連峰の最高峰が この 大汝山(3015m)

やっと 立山 最高峰に立てた!!。



大汝山休憩所で ここで よねちゃん とお別れ いろいろとこれからの登山道の注意などレクチャー受けて 我が隊 縦走路に向かう。このころから 天気もだんだんと下り坂 風も強くなり ガスも降りてくる。

ここは別山に向う尾根筋 左側 鋭く急斜面 右側どこまでも続く大雪渓
慎重に 歩を進める隊員。
左側から ガスと共に吹き上げてくる 強風に 体左側だけ寒い 防寒着つけて歩く



余りの強風と 縦走路のロングでこの間写真なし、
ようやく 剣御前小屋までたどり着く。長いコースだった、もうかれこれ 7時間越えている。さあ これから一番の難所 雷鳥沢の大雪渓下りが待っている。

剣御前小屋から情報得ると、先ほど数人のパーテイが降りていったから よく
トレースを確認しながら 行くとよいだろうとのこと。
本来天気よければ 投宿している雷鳥荘を 眼前に確認しながらの下山だが
ガスって確認しづらい。
この画像はちょっとのガスの晴れ間からの雷鳥沢。ここをひたすら 降りてゆくことになる。



一歩 一歩慎重に雪渓下る隊員 トレースも所々はっきりしなくて ある程度
めぼしをつけて降りるほかない、




雷鳥沢の急斜面での雷鳥さん ここにもペアでいた、

雷鳥沢の下りなんとか 全員無事下山 跡は 心臓破りの雷鳥荘までの 登り返し
最後のダメ押しが、疲れた足にはことのほかこたえた。

追記
今回始めての立山縦走挑戦であったが やはり初夏とは言え ロングコースと 残雪 ただ 驚きの連続 目的達成感はあるが 9時間余りを要しての縦走
研究して臨んだものの 一つ間違えれば 終わりのようなガスと強風 北アルプスの厳しさしっかり学んできた。




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8 コメント

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懐かしいなー (NAO)
2007-07-09 09:48:32
立山縦走を3度して来ましたが、未熟者ゆえ雪山の体験無し、此の季節も厳しい山ですね。お陰で懐かしいルートを一緒に辿る事が出来ました。ありがとう!もう行く事も無いでしょうが思い出は宝となりました。
6日明治学園前で信号待ち中、お仕事中の山帽子さんに逢いました。「おじちゃんに任せて!」の山とは違う
凛々しい顔、笑い声が聞こえて来る様な子供達の笑顔に私も思わず車の中からヤッホー!と声を掛けてしまいました。
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Unknown (wagtail)
2007-07-09 21:24:50
今か、今かと待っていましたよ!
槍ヶ岳が雲間に覗き、立山が顔を出し、天候にも恵まれ頂上もきわめる。
山の神が応援してくれましたね。

山帽子さんに同行しているような気持ちで、
写真とコメントを拝見しました。
雷鳥は、学生時代に富士山へ調査に行った経験もあり、特に懐かしかったです。

山登りする山帽子さんのお気持ちが、ますます分かってきました。
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Unknown (ベニマシコ)
2007-07-09 23:06:22
 山帽子さん こんばんは♪

 ガスと残雪の多い中、よく行って来られましたね。

 やはり、実力があるんですね。

 初日は、ホテル立山に宿泊されたのですか?

 富山は、昔9年くらい澄んでいた所で懐かしいです。

 ホテル立山の閉館式を思い出します。
 其の時も銀世界でした。
 夜の星空がとても綺麗でした。

 立山では、よく雷鳥が見られますね。
 雷鳥にも会われて良かったですね。
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おひさーでした (山帽子)
2007-07-09 23:50:37
NAOさん 本当に久し振りの訪問有難うございました。おかげで 楽しい立山でした。やはりここらあたりの山とスケールが違いますね、何度でも挑戦したい山です。 このところ、はまちゃんHPにも暫く登場されていなかったので どうされているのかと 案じていましたよ。お元気そうで安心しました。

明治学園でお会いしたようですね、例年2週間のカリキュラムレッスン 明日でやっと終わります。
夏休みに入れば 今度は 幼児 小中学生の夏季レッスンと 夏は もう 追いまくられてアッと言うまに終わります。それに JO国体予選 しばらく山もおあずけかな。
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Unknown (山帽子)
2007-07-09 23:55:16
(wagtailさんこんばんは

写真貼り付けただけですが少しは山の雰囲気出ていましたでしょうか。立山は初夏とは言え、なめてかかれば大変でした。
訪問有難うございました・
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Unknown (山帽子)
2007-07-10 00:02:52
ベニマシコさん  こんばんは

いい山でしたが 残雪とガス この時季縦走するパーテイも少なく 本当に正直無事に帰れるかなと考えた箇所もありました。ガスがなけれが なんのことない山魁ですがね、
あれだけの強風とガスでは今いるところ 分からなくなりまして やはり 危険でしたね。

初夏と言え、あのクラスの山はまだ 冬山と同じぐらいでしょうか。
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こんにちは! (いく@しずおか)
2007-07-10 11:13:04
立山のレポート拝見しました。
ガスの中から見えた槍ヶ岳、雪の雷鳥平、、
どれも素晴らしい写真の連続ですね。
雷鳥は見たことないので、羨ましいです。

奥大日方面の朝日の写真がとても素敵です~^^
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Unknown (山帽子)
2007-07-10 22:02:49
いくちゃん こんばんは!
立山レポ 覗いてくれて有難う

本当にいいところでしたよ。山好きの自分には感動することばかりでした。やはり観光目的とは見る視点が違うからでしょうね。
また違ったところから北アルプス行こうかなと思案しています。
あの奥大日岳 山容も忘れられません。
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