虎尾桜

福智町（旧赤池）の上野民陶村を抜け　上野峡の登山口に着いてみれば
麓の櫻（多分　早咲きの寒緋桜？）はもうすでに満開状態。
これは＜虎尾桜＞も期待できるかもと、期待が膨らむ。
お天気のいい日曜日ともなれば　駐車場も満車になるが　本日はあいにくの
空模様の為、閑散とし数台があるのみ。
これ幸いの上部登山口まで車上がってみた。他車なし、登山準備にかかると急に
空が暗くなり　激しい雷雨　しばし待機していたら、下山してくる一人の男性登山者あり、＜虎尾桜＞の開花状況きくと、にっこり　貴方最高の時来たね、と言う。
雨が上がったら見に行くがいい、今日は＜虎尾桜＞は満開に近い凄くいいよ！と。



登山口の早咲きの　桜



里のソメイヨシノはま～だ1～2分ぐらいなのに　何故かこの付近の櫻はもう
全てが満開です。なんの品種だろうか。



山に向おうとしたら激しい雷雨、危険なのでしばし車内で待機すること30数分
ようやく雨も小降りになった。
登山口から20数分でこの看板のある分岐に到着。ここから進路を右へ、
ここから約5分と書いてある。ここまで誰ひとり会わない。



驚くことにいくら雨模様と言ってもこの現場に誰一人といない、不気味なほどに周囲は　自分ひとりで静まりかえっている。そして＜虎尾桜＞と一年ぶりの再会であった、素晴らしく美しいと　言われて久しい　孤高の一本櫻＜虎尾桜＞を前の
なぜか鳥肌を覚える感動の瞬間でした。




あの登山口で言葉交した登山者はここ数日毎日来て開花をチェックしていたらしい、昨日がほぼ満開状態になったと、そして今日・明日が最高に条件がいいだろうとも。まさに　濃いピンクの　（エドヒカン）の色あい。
なんと言うめぐり合わせだろうか。
雨の中に思いきって来たかいあった。



ずーっと眺めていても樹齢　600余年とも言われている　悠久の歴史の木がまさに
目の前に存在している。
その期間のわずかな時間をこの　＜虎尾桜＞と共有していることなにか不思議さを
覚える。



この木は幾多の人々を毎年見下ろしてきたのだろうなあ。



　　　　＜虎尾桜＞
櫻の種類　　エドヒカン
高さ　　　　約17ｍ
推定樹齢　　600年

福智山の中腹（標高　400ｍに位置する。）
上野峡登山口から　ゆっくりと　30分ぐらい。

訪れる人々からは　敬愛をこめて　品のいい貴婦人と言う感じで
親しまれている。
8分咲きから　満開までの　時期がピンクも色濃く最高の時と
されているが、その最高の時訪れることは至難のタイミングである。

例年なら早くて3月下旬・遅くて4月4・5日ぐらいとされていたが
今年は例年にない速さのようです。
ここ数年何度も訪れいるが　今回が私的には　最高のタイミングではなかっただろうかと思っています。