山帽子のとまり木

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ゆるりと遊んでお帰りください。

常念岳~大天井岳~蝶ヶ岳~明神へ そのー(五)

2015年08月09日 | アルプスの山々
8月1日(土)~2日 快晴

当初の山行計画では常念~大天井岳~蝶ヶ岳~長塀山~明神の大縦走ルートを考えていた、登山道&所要時間など現地情報を常念小屋スタッフに確認すると、前日 燕岳~常念小屋までの我々の所要時間などを参考にすれば 少し無理な計画で、時間配分など考え直した方が良いのでは?とアドバイス受ける。そのアドバイス受け、同行メンバーと相談、今日どうしても明神に下山するには 蝶ヶ岳三角点~横尾へ下山する最短ルートを行こうとなった。それでもかなりのロングには変わりない、と言うのも アルプス歩きでもう三日間も大汗して歩いている。出来れば”お風呂と普通の宿料理を食べたい”がメンバーの願いだからです。決定したからには もう早朝出発以外に無い。

さあ常念小屋をAM 4:45には出発です、
他の登山者はご来光時間で 日の出スポットに集まりだしている。我が隊はご来光を横目で拝みながら、ひとまず常念岳へ向けてと登山開始。

常念岳へは登山開始から見上げるような急登でゴーロ登山道で早くも息も上がる、すると、おやおや、昨夜 テイールームで隣席して、お話などで盛り上がって楽しい夜をご一緒させていただいた、yoshikoさん、koriさんのお二人とバッタリ。どうも ご来光を見ながらのコーヒータイムのようです、いや~羨ましい、このような 時間的余裕の山歩きされるって、”山慣れ”されているなあと・・・我輩は微かな コーヒーの香りだけ頂きながら、その場を後にして 常念岳へとまた歩き出す、

yoshikoさん、koriさん、失敬!後ろ姿を撮らせてもらいました!。またどこかの山で出会いましょうの言葉を交わしつつ・・ここでお別れです



今日も天気は上々、雲ひとつ無い中、穂高の山々も今日もいい山容を見せてくれています。





さあ、我が隊はこの常念急登を必死に高度を上げてゆきます
<グンナイフウロ>



お花畑通過





想定内の所要時間にて ようやく常念岳(2857m)の山頂に立った。





どこまでも空は高く、その山頂からのロケもまた文句一つつけようが無いほどの大パノラマが欲しいままです。
同行メンバーも揃って感動!、これでまたもう一つの課題をクリアしました。
狭い山頂にて、いっときの至福の時間はすぐに終わり、これから先のロングの歩きが待ち受けている現実に戻らないといけない。

さあ、ここからが厳しい岩稜帯の急降下と鞍部を経て、今度は樹林帯を抜けて蝶ヶ岳への登り返しが待ち受けている。
はるかかなたに、蝶ヶ岳も確認できるが・・・一歩、また 一歩と歩を進めないと頑張るしかない。



この間、時間と距離との戦いで 写真撮る余裕もほとんどない。
うっかり、蝶ヶ岳三角点にて写真撮り忘れ~~。Mさんの写真拝借




<トウヤクリンドウ>の群生を見ながら更に先へと。



ほどなく、蝶ヶ岳ヒュッテと横尾への下山ルートへの分起点まで着ました、ほぼ想定時間内で到着に、ほっと、安堵する。
さあ、ここまで来れば もう いくら時間所要しても足元の心配ありません、これから ひたすら、下降下山するのみで時間も計算できる。



想定下山タイムは二時間半。下山道はほぼ深い樹林帯の中の半日影ですがその分 風も遮られ 予想以上に暑い!!。
こちら我が隊は下山、逆に、これから山に行く登山者とたびたびスライドするが、延々と続く急登にはかなり辛いものがあるでしょう、

下山道の野草も少しずつ見れるようになってきた。

<コバノイチヤクソウ>大群生場所も数多い、



<キツリフネ>



今回見たかった<センジュガンピ>ようやく見れた

 

約 3時間弱近くで ようやく横尾山荘まで下山してきた、当然ながら2000m付近の稜線部からは急降下した分やはり下界?の暑さは疲れた身体には堪えます。

<槍ヶ岳VS蝶ヶ岳への横尾分岐点>



横尾山荘付近には 穂高の各地の山を目指して驚くような登山者が集結したりテント張ったりして賑やかなものです





から

さあ我が隊も常念岳、大ロングで緊張しながらの下山した安堵感からしばしの休憩タイムです。
いっときの休憩を挟んでこれから 木立の中 梓川沿いを新村橋~徳沢~明神へと また 一頑張りの歩きが続く。



梓川沿いの遊歩道はこれから 山への登山者がもう引きもきらないほど行き交う、一体どのくらいの人が・・・
やはりここは、 北アルプスのアプローチ基地 登山者のメッカですね。

<タマガワホトトギス>



<クガイソウ>



<センジュガンピ>



<白花、トモエシオガマ>



<ソバナ>



徳沢付近まで着ました







<徳沢園>



小説の舞台になった <氷壁の宿 徳澤園>一度泊まってみたいなぁ~



<??>トモエソウと判明



この付近はほとんどが <キツリフネ>です、赤花・白花は見られませんね



心地よい木立の中を歩く



本日の宿泊地、明神館に到着です。到着時間はPM 3:30分ごろ、やった~! 我々にとっては 上出来の時間内でした。それにしても
よく歩き通したことです、同行メンバーもアクシデント・トラブルも皆無 よく頑張りました。
今宵は待望のお風呂で三日ぶりの汗を流して普通?の宿料理が待っています。

山宿から 明神岳(2931m)に夕陽に照らされていい山容です。



明神館・朝焼けの宿前





これは 明神岳の朝焼け・夕焼けも朝焼けも素晴らしい。やはり3000m近い山は迫力ありますね



山小屋と違って、部屋はゆっくりと足を伸ばして、久し振りに熟睡できました。朝食前にすぐ近くの 「明神池」に朝散歩にでかける
朝もやが立ち、神秘的な池で一之池と二之池、大小2つからなる池で、池畔には穂高神社奥宮が鎮座する神域とされている。
萌えるケショウヤナギやクマザサの緑、池中に配された大岩石は自然の造形美そのもの。毎年10月8日にはこの池で、穂高神社奥宮例大祭(お船祭り)が行われます。(検索資料から抜粋)











さあ、朝食も終え、今日は上高地付近を散策しながら帰路につきます。





五千尺ホテル前



観光スポット 河童橋付近、外国の旅行客なども多く、付近一帯は人&人、混雑ぶりは相変らずですね。




梓川を挟んで仰ぎ見る穂高連山 





<焼岳・2455m)がそそり立つ



信州名物。”おやき”ゲット。これを食べないと信州にまで来た甲斐?がありません 260円也



当初計画では 上高地バスターミナリより、バス・電車を乗り継いで JR松本まで行く予定でしたが、メンバー人数運賃合計と タクシー代を計算すれば ほぼ同額、それならばと タクシーにて JR松本まで行くことにする。
途中、タクシードライバーの好意によって 大正池に立ち寄って記念写真に納まる。






※今回の登山計画は当初は7月16日出発予定でしたが、招かざる台風11号によって すべての予定をキャンセル、再度のリベンジ計画実行でした。再挑戦の今回は神様も味方?して貰い、山行期間中はまったく雨具も用無しの素晴らしい上天気に恵まれて、終わりよければ すべて良し!の楽しい北アルプス・縦走の山旅を終えることができて、まずまずは 大満足の今夏の 夏山遠征でした。

楽しかった北アルプスなど穂高の山々を思い出し・余韻を残しながら~~



五回シリーズで綴りましたアルプス紀行、同行メンバーにも感謝申し上げ、またの機会にもと念じつつ、今回のアルプス紀行を終わりにしたいと思います、取り留めのない、拙いブログにお立ち寄りいただき有難うございました。
                                          《山帽子・拝》








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25 コメント

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いつかは~ (ポンちゃん)
2015-08-09 21:22:23
山帽子さん、こんばんは
素晴らしい縦走でしたね!
槍、穂高を横目に見ながら、お花畑の中を歩いていく、これ以上の幸福がありましょうか?
綿密な計画と、メンバーさんのチームワークと体力に拍手ですヽ(^。^)ノ
私目もきっといつか~~(^_-)
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Unknown (monnami)
2015-08-09 22:14:36
素晴らしい山&高山植物の連続で
すっかり魅了されてしまいました。

ありがとうございました。
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感動また感動でした。 (せきりょう)
2015-08-10 05:22:06
お早うございます。
ご報告に感動、また感動、懐かしい場所も垣間見え、思い出たどりました。
またお一つ貴重な思い出積み重なりましたね。
それにしても天気の恵まれましたね。
楽しませていただきました。
        有難うございました。
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ポンちゃんへ (山帽子)
2015-08-10 07:48:43
おはようございます
>メンバーさんのチームワークと体力に拍手です~~
ポンちゃんは自分たちより、若干お若い?でしょうがもう私なぞ、山は逃げませんが、年令と体力は猛スピードで逃げていきます、従って、年々時間との勝負が現実なので今回も頑張ってきました、やはりアルプスは何回足運んでもいいですよ。
是非是非計画されて実行されてください!
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すごい! (ヨシコサン)
2015-08-10 07:52:06
11時間近くにも及ぶ大縦走とは…すごい体力です。
お約束の後ろ姿写真。
のん気なムード満点で、比較対象としてはお役に立てましたかぁ?
シリーズ、楽しませていただきました(*^_^*)
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しめは上高地で (chidori)
2015-08-10 08:38:38
本当に大変な登山の様子を、丁寧に見せて頂きました。これを伝えるエネルギーも大変なものです。(経験者は語る)
それにしてもすごい行程でしたね。その何分の一も真似できません。思い係が遅かった。もう10年前から始めていたらと悔やまれます。せいぜい山歩きを続けましょう。上高地昨年歩いたばかりの場所、懐かしいです。私たちは途中までレンタカーでしたが、松本までのタクシーわずらわしくなくてよかったですね。
ありがとうございました。
 
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また行きたくなりました (kori)
2015-08-10 09:29:14
私たちの後ろ姿を載せていただいて、ありがとうございます。
槍のそばに月、振り返れば御来光という
特等席でのモーニングコーヒーでした。
いつまででも見ていたい、素敵な景色でしたよね~~
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monnamiさんへ (山帽子)
2015-08-10 13:28:22
こんにちは
シリーズご覧頂いて有難うございます。当然ながら 九州のそれとは違う世界が広がっています。今年もどうにか歩けましたがさて、来年は?約束難しいかも~(笑)また台上でお会いしましょう。
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せきりょうさんへ (山帽子)
2015-08-10 13:32:14
こんにちは
>それにしても天気の恵まれましたね
はい! もうこれが一番のプレゼントでした。信じられない位の上天気にただただ感謝&感動でした。上高地の人の多さにもまたびっくり、それだけの人気スポットと言う訳がよく分かりますね。
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ヨシコサンへ (山帽子)
2015-08-10 13:38:12
こんにちは、
>お約束の後ろ姿写真。~~
事後承諾と言うことで、お許しください。いや~それにしても”粋”なモーニングコーヒー・・・先を急がない山旅でしたら、きっと、おじゃまして仲間に加わっていたかもですよ!。
きっと。、至福の時間だったことでしょうね、羨・ま・し・い~~!
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