山帽子のとまり木

ご訪問いただき有難うございます、『おもてなしコーヒー』とお茶菓子も、ご用意できました。
ゆるりと遊んでお帰りください。

樫原湿原(佐賀県七山村)

2007年07月30日 | 山野草
朝の少しでも 涼しい時をと、早朝出発 9時過ぎには 樫原湿原到着
幸い 来場者少なし、駐車場も難なく車駐車できた。早速駐車場横の湿原がみえる。散策木道がよく整備されていた。



樫原湿原(かしばる)と読む

自然環境保全区域 8ha

「日本重要湿地500選」に選定されていて 現在 地域住民やボランテァ団体と県が強力してこの貴重な湿原を保全いくための 取り組みがなされています。



やはり この時季にはこの花 欠かせない
湿原あちこちにひときわ 目だって 咲いていた。



ここには 驚くほどの この ヌマトラオ が群生している。
まるで 花束の時のカスミ草のように 湿原全体をつつみこむように
一面に咲いていた、やや 盛りはすぎているようだが、他の花がいっそう
引き立っているようだ。



近づいて見ると こんなにも 綺麗
オカノトラオの大振りに比べると 本当に小さくて 真っ白くて可愛い花です。



また 話には聞いていたがこの湿原には ユウスゲ が自生しているところでもある。これは 昨日の花です 夕方咲いて 翌朝には閉じる はかない 一日花です
夕方の開花時の ユウスゲ 見たいが次回にしよう。



サイヨウシャジン



コバノギボウシ



このように 散策路には木道がよく 整備されている。



散策路にはこのように お花畑が来訪者をたのしませてくれる



お花のプロムナード 



カワラナデシコ



お馴染みの オミナエシ この花も多かった



この花に 注目! イヌタキモ

イヌタキモには 根がなく水中に浮く 食虫植物
細裂の葉につく捕虫袋に水中のミジンコなどを取り込む

また この水面をご覧ください 油が浮いて見えているようですが 成分は水面
下層の鉄分が噴出していて ここの植物はその鉄分にたくみに 順応して
共生していた。驚きである。



また この湿地には沢山の昆虫など生き物が生息しているところでもある。

ハッチョウトンボ

植物と違って動く昆虫にはいささか戸惑う 初めての撮影である

お馴染みの シオカラトンボ



ショウジョウトンボ

なお トンボ名は不確実かも お許しを!



湿原にはまだ こんな花も残っていた。

”樫原湿原の特徴”

九州においては 比較的規模の大きい湿原で湿原植物が豊富に分布している。
湧水は弱酸性で水温変化が少ないため長い年月安定した湿原植物群落が維持されている。
氷河期の残存植物である、ミツガシワ 九州に稀な ヒメタキモ 佐賀では少ない
シズイ ヒメミクリなどが自生している。

  <ガイドブック資料から 抜粋 借用>


このように このほかにも貴重は植物ありましたが 撮影テクニックに未熟なため
ボケ写真のため アップできないもの多数 いつもの パターンで残念でしたが
ここには 再訪したい思いが募る湿原でした。




最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
樫原湿原 (あずさ)
2007-07-30 19:54:53
九州は梅雨明けから連日の猛暑のようですね。
その中、涼を求めての散策を満喫されたようで、羨ましい限りです。

お花の種類が多いのですね~初めて知る花もあります。
サイヨウシャジン、イヌタキモ、ここでしか見られないのでしょうね。

いつでも行ける準備をしてあるザックを見ながら溜息が出る毎日です・・・
返信する
未踏の湿原 (山のウグイス)
2007-07-30 20:17:28
樫原湿原は話には聞いた事が有りますが未踏と地です。
食虫植物も自生してるのですね・・・
機会を見つけて訪れたいと思います。
返信する
Unknown (山帽子)
2007-07-30 20:56:33
あずささん こんばんは!

そちらも暑いですか?この湿原は結構いいところなんですよ。昨年も訪れていますが いく度に小さな発見が楽しいです、
ゆうすげ も綺麗でね 今度は夕方の時間に行こうかな、かなり沢山ありそうです。
私もボランテァの方に案内説明いただいて 教えてもらいました

返信する
Unknown (山帽子)
2007-07-30 21:01:36
山のウグイスさん こんばんは。
樫原湿原には 昨年に続いて行ってみました 割りと行きやすいところですよ、
近くには低山ですがいい山もありますから セットでお出かけされたらいいですよ。

いまでしたら サギ草も少ないですが見れました。
返信する
Unknown (ベニマシコ)
2007-08-01 05:54:54
最近は、山野草園のようなものがあって育てているのを見かけますが、このように自然に自生する植物は、いいですね。

九州にも沢山、いい所がありますね。

自生するサギ草にあってみたいです。
オカトラノオも近付いてみると可愛らしい清楚なお花の集合体ですね。

イヌタキモ珍しいお花ですね。
発見もあって良い旅になりましたね。
私も教えていただきました。\(^O^)/
返信する
湿原の花 (山帽子)
2007-08-01 07:20:30
最近は園芸店で こんなものまで?を思うような
いろいろな 山野草が販売されていますよね。

それはそれでいいでしょうが、やはり 現地生息地で
観察するには 花の不揃いとか、咲くタイミングとか
一律ではないから それだけに その時 出逢えた喜び は別格ですね、写真にしたって 失敗したりして悔やんだり そして かかわる方々とお話聞いたり
小さな 花の話題をするのが楽しいですよ。
返信する
こんばんは~ (いく@しずおか)
2007-08-07 22:23:25
こんばんは。暑い毎日ですね。
樫原湿原 拝見しました。
可愛い花たちがいっぱいで
見ていて楽しめました。
イヌタキモとは初めて知りました。
沼などによく油が浮いているような
場所がありますが、あれは鉄分の
ためだったんですね。
返信する
おはよう~。 (山帽子)
2007-08-08 07:53:40
この湿原には昨年に続いて行ってみました。

湿原には ボランテア団体などの関係者によって大切に 保護されていて ゆっくり 観察など楽しめるところです。注意しないと見過ごしてしまいそうな小さな稀少種も沢山あるようです。
自分もはじめは 油かな? まずいのでは? と思って 案内の方に質問したら これが 逆に鉄分に順応した植物がいくらでもあるとか、あるとか
自然界の不思議を知りました。
返信する
Unknown (wagtail)
2007-08-12 12:09:05
ヌマトラノオの写真とともに、残暑見舞いをいただき、ありがとうございました。
どんなところに咲いていたのか知りたくて、訪問し、ここで見つけることができました。

花序の形がオカトラノオに似ており、沼地に生えるため付いた名前のようですが、オカトラノオより控えめで、清楚な感じですね。
私は、余り自己主張せず、それでいて存在感のある花って大好きです。

後生まで大事に残していきたい、いい湿原ですね。
霧ヶ峰の「八島湿原」など、私の近くにも湿原がたくさんありますが、少しずつ陸化が進んでいるようです。
それぞれの湿原、現状保持のために様々な対策がとられていますが、私自身もマナーを持って、自然を楽しみたいと思います。
返信する
Unknown (山帽子)
2007-08-12 20:04:31
私たちが訪ねたときは 10日ぐらい遅かったようでしたが 一面に群生していたようです。
 オカノトラオの比べると 三分の一ぐらいあるでしょうか 小さくて本当に可愛いですよ。
カスミ草みたいな存在ですよね。

心無い人と 進んでいる環境変化でどこの湿原も 危機に瀕しています後世に残す為の保全も相当大事ですよね。
返信する

コメントを投稿