「〜されないための環境づくり」,時々見かけます。意識してみると結構あります。
例えば「居着かないための設え」。
ちょっと前にTwitterでbao先生の「靴底を落とす友人」の話がバズっていたのですがご存知?
そこでも言及されていたのですが,「人は,ひとたび意識してみると,それまでには全く見過ごしていたものを多数目にするようになる」。カラーバス効果と言います。
環境行動の講義は3年生前期と修士課程前期に配当されていますが,まさにその「今まで意識していなかったものを意識するようになる」ことができるように,たくさんの「視点」を紹介し,それらを内面化していただくための講義です。
世界が拡がる。
それで今日はまた,普段通り過ぎていた路上にまたささやかクリティカルな「〜されないための環境づくり」を発見したので,自慢しようと思いました。今日はたまたま,自動車が来たので脇道によけたんです,それで見つけました。
おわかりいただけるだろうか・・・
1.T字路になっていて,I 部分は私道なので - 部分との間に段差があり,関係ない人(特に車)は「入りにくい」
2.電信柱の下に,神社の鳥居マークと「犬ノ小便スルナ」の文字,犬のマーキングおしっこ拒絶。
「犬ノ小便スルナ」はちょっと文意がわかりにくくて微妙だけれどここ関わらない方がよさそうだオーラは十分にかもしていますね。
3.ゴミの日にゴミに掛けるネットが電信柱に引っかけられている。
ここはゴミの日にはゴミが置かれる場所というマーク。例えばここに自転車を止めたりしてはいけないという記号になります。
この環境記号が読めない人はどうなるかというと
わかりますかね
こうなるので・・・。
こうとかね・・。
4.今回はこれにちょっと感動したので。ゴミを放置していけない傾斜!
これの
ここ。
推測ですけど,平らにしておくと,そこに空きカンとかペットボトルを放置していく輩がいたのだと思います。
(意識して見てみてくださいね、空き缶やペットボトル、紙パック等の放置場所、道路脇の「段差」になっているところが多いです。)
あっ、公共空間のごみ箱の上が平らじゃないのはお気付きでしょうか。
平らにしておくと、雨水が溜まるとかもあるでしょうけれども、雨がかりのないところでも多くの場合、上部が平らなゴミ箱は採用されていませんね。駅などもそうです(もちろん何にでも例外はあります)。
というわけで、
この1ショットだけで少なくとも4つの「〜されないための環境づくり」がつまっていて、実にエモい朝でした。
おはようございます。わあもう昼じゃないですか、仕事に戻らないと。
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