四ツ谷、いいお天気です(^o^)
今回のテーマは「教会の一致と成長」、
次回いよいよパウロ登場!!(9章)の前に、これまでのおさらいをしておこうというかんじです。
使徒言行録1~5章までは、わりと前途洋洋っぽく発展してゆく教会。
神サマのお働きにより、教会は一致して「使徒たちのおしえを守り」「兄弟的交わりをたいせつに」「パンを裂き」「祈り」に専念しておりました。
その教会が、6章に入ってはじめてつまづきます。
教会が成長し、弟子の数が増えるにつれ、ギリシア語を話すユダヤ人とヘブライ語を話すユダヤ人との間に確執が生じるのです。
教会の主導権を握る12使徒がヘブライ語圏の者ばかりだったため、ギリシア語圏からやってきて仲間になった人たちの発言権が弱かったみたいです。
ことの発端がごはんの量に差があるという苦情だったっていうのがなんともまぁナマナマしいですが(笑)
この件をきっかけに、新たに7人の奉仕者が選ばれます。
12使徒が日常のしょうもないもめごとに時間を割くことのないように、宣教に専念できるように、それ以外の雑事をさばく係が選ばれたわけですね。
この7人、なんと全員がギリシア語を話すユダヤ人から選ばれているのです。(へぇ~~~~~。)
ふつうの考えですと、もめごとを仲裁するためでしたら、ギリシャ語圏とヘブライ語圏で半々選出されそうですよね。
そこを、12使徒たちは自分らがすべてヘブライ語圏人だったため、バランスを取るために、今度は全員ギリシア語圏の人物を選出したようなのです。
なかなか大胆は発想だなーとおもいました。
で、ここで選ばれた中に、ステファノが入ってるんですよ。
あの、「最初の殉教者」として聖人となっている有名なステファノですね。
彼、華々しく登場して華々しく殉教するわけなんですが…キリストの十字架とオーバーラップされて、いかにも華々しいですよねっ!!
「でも、こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、じつは彼うっかり過ちを犯しているんですよ!!」と、澤田神父がおっしゃる。
えええ~~~~~、それは・・・・・・いったい・・・・・・(わかんない・・・・・・)
「考えてみてください。ステファノの選ばれた役目はなんでしたか?」
ええ~~~~と・・・・・・
・・・・・・「ごはん係。」(笑)
そう、ステファノはごはん係なんです。
べつにごはんに特化してるわけじゃないですが、使徒たちが宣教に専念できるよう、それ以外の日常の雑事を片付ける係りとして任命されてるんです。
宣教はステファノのお仕事ではなかった。
でもねぇ。今まで教会の中で肩身の狭かったギリシア圏人、はじめて教会の重要な役職につけたよ!!うれしいよ(^o^)/
でもって、自分けっこう頭いいし、演説うまいよ?!ごはん係とかじゃなくってさ、もうちょっと派手なお役目させてもらってもいいんじゃない?!
……という先走った気持ちがステファノの中にあったかもしれなかった。
そのステファノの先走った「宣教」という行動が、教会に対するアレルギーを起こし、大迫害を呼び…教会は散り散りにされてしまうのです(ToT)
ステファノ、うっかり~~~~~!!!/(^o^;)
そういうふうに考えたことなかったので、ちょっとびっくり・・・・しましたけど、言われてみればその通りですよねぇ。
「わたしたち、教会やそれぞれの場所でいろんな役目が与えられます。時として、その役目に不服を覚えたりもします。もっと華やかな仕事につきたい。あの人のやってる仕事のほうが目立つのに。そんなふうに感じることもありますけれども、人にはそれぞれ神サマから与えられた役目がある。まずそれを大切にすること。神サマの意思を超えて先走ると、思いもよらない方向に進んでしまうものですよ。」
へへ~~~~~~~!!なんかその通りな気がします!
ステファノの殉教をムダにしないよう、足元を見て堅実に歩いていかねばと、気持ちの引き締まるひとときでした(笑)