コウノトリ
国の特別天然記念物
動物21種中、鳥7種のうちの一種
以前はコウノトリも日本各地で普通に見られた鳥でした。
しかし、明治時代になると乱獲され、1930年代に兵庫県に100羽だけになり、その後、開発、農薬による水銀汚染、営巣木の大木の伐採により、野生絶滅、その後、絶滅へ。
トキもそうですが、今でも絶滅危惧種であります。
簡単な年表
1965年頃~ 保護増殖の計画が始まり、野外のコウノトリを捕獲
1971年 野生最後のコウノトリが死に、野生絶滅
1989年 人工化で、ヒナが誕生
2005年 野外へ5匹を始めて放鳥する
まだまだ、野生復帰の途中ではありますが、環境が整えば生息可能な状況に見受けられます。
豊岡のエリアはコウノトリを大事に扱う風習があったため、最後まで残っていました。
いずれ、タンチョウのところでも書きますが、昔からツルを大事にしていた舞鶴(北海道長沼市)もそうです。動物を大事にする土地もあります。
(長沼市は、タンチョウが戻って来て、市の人々はいっしょに暮らす町を目指してます)
(私の土地も海カメを大事にする土地で、昔からウミガメの産卵地でしたが、砂地に手を入れ、護岸工事、防波堤、サメ除けネットと、海をぶっ潰し、ネットから防波堤から、セメント護岸から、セメント壁まで作る始末。生物も姿も無くなっています。そんなナニな土地ですが、ウミガメとなると、やはり誰もが大事と言う土地なのです。ウミガメの話も多くあります、人々の記憶も多くあります)
この豊岡のエリアで、コウノトリが育てられて飛び立ったのは、本当に無念であることですが、温かさが感じられることでもあります。
豊岡エリアの人も、全国にコウノトリがいることは嬉しいと思います。
コウノトリ ご参考に↓
コウノトリと共に生きる豊岡 リンク
コウノトリは、とにかくめでたい鳥ではあります。
こちらも私の町に来て欲しい鳥であります。
そうしたら、町の田んぼも改善され、川も水路も良くなる、減農薬も始まる。
荒廃した自然を元にとに戻したい私は、下心を持ってしめしめと狙っています。
絶滅も消えます。全国に普通にいた鳥なのです。
土地として良くなることは確かです。
また、コウノトリの取り組みで、それまで絶滅危惧種だった他の生息動物も改善されるかもしれません。
全国各地、もう今から、コウノトリが来た場合を想定して、用意をしていて欲しいぐらいです。
しかし、コウノトリは、カエル、魚、オタマジャクシ、ザリガニ、クモ、蛇、ネズミ、ミミズ、昆虫などを、一日、400~500グラム食べる。
たとえば来たとしても、エサが一匹、一日、500グラムも必要だとしたら、セメント護岸の農薬だらけの土地では、エサがまるで足りない。すぐに死んでしまうでしょう。
よし、ドジョウの来る田んぼにしようと思ったところで、農地整備で田んぼは上げられ、水路など水はわずかだし、セメント固め、何も住んでません。
これはセメント護岸を多自然にし、その支流である水路、ため池まで含めて連続性を確保し、生物が住む自然の生態系を復活させないと、何も住まない状態です。
魚道を設けるにしても、先にも書きましたが、魚道は詰まったりしやすいし、往来する確率は100%ではないものです。
そんなことを踏まえて、どうするか、どこに営巣地を作るかまで、時間も試行錯誤も必要でしょう。
セメント埋め立て、ガチガチの水路の工事しかしない、死の田んぼにするしかしない、除草剤や農薬を撒いて収穫することだけしか考えない。
それでは・・・もう時代にそぐわない気がします。
これからは、トキとコウノトリと暮らす時代が・・・来て欲しい。
うちの近所には、特に私の家の近くには、ぜひ来て欲しいな。