徳島のウミガメ上陸が0になったという、心配なニュースです。(でももっと前から減ったいたそう)
「ウミガメ産卵ゼロになった徳島、以前の上陸個体を和歌山で確認…「青い光出す工場が影響」との声も」
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/region/20240112-567-OYT1T50066
これは、私も砂浜が悪いのか、光害なのか、周りの環境が悪いのか、混獲なのか、砂浜の温度なのか、海中の悪化か(土木建設や砂の採掘など)、海の海流が気候変動とか、何かでおかしいのか、人間の船の往来が影響しているのか?養殖が影響しているのか?天敵の捕食圧が高い?・・・と考えてみて、それなりにネットで調べてみましたが・・・
分かりませんでした。しょせん、データも情報も何もない素人ですからね・・・
ということで、今回はウミガメの話です。
この素材は、「海の仲間たち」HP より使わせてもらいました。海老や背景は私・・・
環境省 いきものログ HP レッドデータブックの検索より
これは今のアカウミガメの状況と、脅威や原因などのことが書かれています。
ここでは、生存を脅かす原因は、漁業の溺死と出ています。
定置網が溺死させるようです。
また、砂浜の砂の流出、繁殖地としての機能を失った砂浜が増加している。またむやみな卵の移植、放流も悪影響だと言うことです。
ウミガメの詳しいことは、環境省
ウミガメ保護ハンドブック 2005年のもので古いですが・・
このハンドブックでは、日本の状況や脅威のことが載っていますが、上のほうとあまり変わりなく、20年前からずっと、脅威や砂浜の改変は継続しているようで、ため息ですね。
これによると、
やはり、漁業が溺死させている原因は、定置網、底引き網などだと。
また放流会。
やはり、放流という人為的ではなく、自然の中で、増やす取り組みをせねばならないということですね。
光害。
車などの乗り入れ。
外来種のアライグマ、イタチの捕食など。
だそうで・・・
何か、やはり、こういうことが原因かもしれませんね。
ではもうのっぴきならない事態なのか?というと、しかし、鹿児島の島々では、まあ、まだ継続して産卵に来るお母さんカメらはいるようで、少し安堵しました。
といって、屋久島以外は、どこもこれだけかと、危険を感じる数です。
今も他の地域も減少しているそうです。安心は出来ません。
私の近くの海もずっと来てないです。
環境省 生物多様性センター
2022年度 モニタリングサイト1000ウミガメ類 調査報告書 2023.3
これによると、前年より増えているのは屋久島や南西諸島で他は、全体的に減って来ていると思います。
これが生息地の複数化で考えるとするなら、この産卵地をぜんぶ改善させ、各地、もっと上陸、産卵してもらえるようにしなければいけないと思います。
もし、今の大部分を占める鹿児島県が壊滅的な状況となった場合には、壊滅的なダメージを受けてしまうでしょう。
で、どうしたらいいかですが、また、「ウミガメ保護ハンドブック」に戻りますが、
車などを乗り入れさせない、光、騒音、振動を対策。(止めてもらいたいですね)
これがお母さんカメや、子カメを脅かせたり、移動を妨げたりするそうです、
また、間接的には、海岸の植物が枯れることにより、海岸の地形が変わったり、砂が減ったりし、ウミガメが産卵しにくかったり、卵が孵化できない砂浜になってしまう恐れがあるとのことです。
これを防止するためには、海岸植物を踏み荒らさせない、保護をする。
消波ブロックの撤去(おおー拍手)
これ、一部撤去でもいいから、私の地域も、どうにかならないものでしょうか。
斜めにしていくとか、ずらすとか・・・
禁猟区の設置
など。
産卵地を踏み荒らされないように、人間も立ち入りを禁止していくほうがいいですね。
エサも大事でしょうね。
ためしに、EUのナチュラ2000を見て来ましたが、アオウミガメもアカウミガメも、海域が生息地として保護指定されていました。
EUでは、ギリシャが最大のアカウミガメの産卵地だそうです。
EUでは、ギリシャ ウミガメ保護協会 (ARCHELON)が40年、営巣の保護などの活動して、少しずつ回復し、最近になって、アカウミガメの数は144%増加したそうです。
そして、IUCNのステータスを「軽度懸念」に変えた、ということです。
このHPを見ると、上に書いたような脅威と対策をやっていること、よく考えられていること。また熱意があることも感心させられます。
同じアカウミガメです、日本もぜひ、増加してもらいたい。
ギリシャ ウミガメ保護協会
ARCHELON HP
ΑΡΧΕΛΩΝ - Σύλλογος για την Προστασία της Θαλάσσιας Χελώνας
こちらでは、脅威として、
「植樹や道路建設はビーチの砂の物理的科学的組成を変化させ、巣の数と成功率を減少させる効果がある、
さらに、海岸の他の場所での工事により、産卵浜の砂幅の幅が減少する可能性がある、
また海岸地帯の建物は、海岸の力学を変化させ、繁殖生息地の劣化を引き起こします」と、
産卵浜の障害となるものをいろいろ撤去し、重機を使わない海岸清掃、ビーチの夜のパーティー禁止
船舶用用具の撤去しなど、こうしたこともよどみなく語られています。
観光客や企業などはこういう状況を教えられるそうですが、別段、文句言う人はいないと思いますね。
こういう場ってのがあっても神秘的で良いと思うのですよね。
何も照明つけて、ヤシの木生やして、音楽が鳴らすだけがビーチじゃない。
こうした産卵浜、繁殖生息地の保護を見ると、徳島も「ぎりぎりまで建物を建てた」りしたようですので、もしかしたら、上の
・砂浜の科学的物質変化、
・海岸の他の場所での工事により、産卵浜の砂幅の幅が減少した可能性、
・海岸地帯の建物は、海岸の力学を変化させ、繁殖生息地の劣化を引き起こす・・・
ているのかもしれませんね。
こういう対策や分析調査を、日本でもやったほうが良いと思います。
そうして、自然の中で増やしていけることが重要だと思います。
これはもう推察するだけで、今回、もうこの記事の感想で終わるのですが(まあ毎度ですが)、なぜ徳島が0になったか、を私なりに思ったことを書きますと・・・
私もイモムシを観察していて、食われるのです。いろいろな天敵に。ほぼ消えます。(イモムシの羽化率は10%だとか、ウミガメの成亀は1000匹に1匹だとか)
なので、成蝶して、産卵し、また子供が生まれ、それが一匹でも成蝶になって戻って来る、そういう継続してナンボの世界だなと思うようになりました。
いくら子供が生まれても、成長せず、卵を産みに帰って来なければ、・・・無。の世界です。
ですので、親にいくらでも卵を産んでもらうことが必須、それらがまた親になって戻って来ることも。
そこが、生物の大事な第一ラインだなと、最近、日頃、思うようになりました。
単に何か物理的な原因があるのか、見えないものの原因なのか、はっきり分かりませんが、徳島のこの地は、海の中、海流、温度、化学組成、産卵、成長、孵化、定置網か何か、砂浜の化学組成の変化か、エサ、何かしら障害か、悪条件があるのでないかと。
他に戻って来ており、この四国だけが落ち込んでいるなら、この部分にそういう上陸を下げる何かがあるのでないかと。
定置網ぐらいなら原因は取り除きやすいですが、変質しているなら厄介ですね。
グーグルアースで見ましたが、日本でウミガメの産卵地と言われている海に比べても悪い海ではないような感じがしました。
もっとエコトーンがあれば、とか、もっと海と山とがとも思いましたが、防波堤もないし、ウミガメが上陸しやすそうな場ではありますし、そういう海として残している海でしょう。
私の地域のウミガメが来てない海岸は、もう防波堤のテトラポット、サメ除けネット、養殖だの、ビーチ整備だので、もうごっそり改変してしまって、途絶えていて、化学組成もめちゃくちゃでしょうし、ヤシの木立ってますし、砂浜として劣化しまくっているでしょう。それに比べたらマシです。
せっかく、県としても大事に思い、保護や調査をする人らが多い地域で、ウミガメ愛も高いのに、ウミガメの上陸する海など消えていっているのに、せっかくの場がもったいないことです。
これはもう建物の撤去をして自然再生するのも視野に入れて、その他、定置網、さまざまな置き物、化学組成の検証、海岸植生の再生、エサ、照明を撤去することなど、エコトーンの再生、海浜植物保護、カメを守ること、産卵浜や営巣を守っていくことをしてもらって、またもとの数を取り戻して欲しいです。
町としては、大歓迎してくれる場であると思いますので、またぜひとも、こちらにウミガメが立ち寄ってもらいたいです。
ですが、あとは、原因ですね。定置網か、建物なのか、砂浜なのか、分かりませんが、何とか改善し、ギリシャのように、増加へ転じてもらえるようになれば、嬉しいですね。
それは、日本全国、私はどこの海岸も同じ思いです。
今、産卵が来なくなった地域も(私の地域)も、一度、己らのビーチがいったいどういう変質をしているかを、今一度、正視していただきたいですね、いったい砂浜がどうなってしまっているか。
もう長年途絶えて来てなくても(私の地域)、復活させてもらいたいですね、これはぜひ。
あちこち、日本で、複数の産卵場が必要です。
ウミガメが来たりしたら、そこがまたブランドや名所にもなるし、経済効果もあると思います。
昔来ていたところなんか、改善したらすぐ来るかもしれません。
ですので、今いない地域も、どこでも、ウミガメが来るような自然の海岸に戻していただきたいです。
生息地を増やそう
昆虫を増やそう、自然で
お読みいただき、ありがとうございました。