自然のメモ

食の防衛線を見ての感想

そろそろ年末休みに入ろうと思っていましたが、食の防衛線を見て、うかと休んでいられなくなりました。

 

米とタンパク質。
どれも私達の体を作るのに、必要な栄養素です。

 

 

 

 

しかし、これを生産する人らが今、採算が合わなくて、いわば倒産し、将来、米すら不足するかもしれないということです。

私、米で食わないと、食べた気がしない人間です。嫌です。

 

 

EUでは農業者の所得補助があるようです。テレビでもやっていましたが、細かいルールでチェックされていました。

 

 

Income support explained

Why income support to farmers is important, different schemes for direct payments.

Agriculture and rural development

 

 

詳しいことは私もまだ下調べ中ですが、必要なものを作る事、過剰生産とならないように注意する、そこに支払いはしない事、農薬などのチェックがあるなど、いろいろな取り決めの元に運用されているようです。

 

日本もこうしたことをやっていったらどうかと思います。また、日本独自にそういう体制でも補助があっても良いのでないでしょうか。

 

これは私の考えですが、

・「価格」:価格補償をし、農作物、畜産物の安定を図る
・「消費量」:我々国民の消費量を上げ、農作物、畜産物の安定を図る
・「遺伝子組み換え表示」:遺伝子組み換え、減農薬などの表示義務をつけ、国産の消費の安定を図る
・「農家の収入アップ」して、生産者の安定を図る

・「農家の応援体制」で、農業者を増やし、以下同

 

などしてはどうでしょうか。

(もちろん、減農薬、オーガニックも推奨ですが、別の件として置いておきます。テレビも遺伝子組み換え飼料などまでは出てませんでしたね)

 

たとえば「体制」、社宅みたいに住宅を貸す、機材を貸す。

そして、農作物の生産だけに取り掛かってもらう。

 

 

テレビでやっていましたが、最初に400万か、7憶もの初期投資で、大型化、大規模化をやれ、と言われて、農家に興味があって、都会から出て来た、と言う人が出来るでしょうか?それも低価格で、回収も出来ない状況で。

私なら、嫌ですね。私は薄利多売はやりたくないし、大量生産も嫌です。安全なものを、美味しく作りたいと思います。自然の中で。非農業者ですが、イメージですけど・・・。

農作物を作る人がおらず、農業者を増やさねばならないのに、低価格、大規模、大量生産、農薬大量に蒔け、薄利多売をやれと言われて、やる人いるでしょうか?やりたい人でも、ますます遠のくばかりでしょう。

 

 


また、田んぼ以外の収入アップの方法も、考えてみても良いかと思いました。

農作物などの加工で収入アップを増やす応援体制もします。経費は応援し、加工して販売するだけ収入が増えます。


生態系ネットワークを推進する者としては、これから田んぼ周りには、アユもドジョウも、ウナギも湧くほど出てもらいますので(私的な思い込み)

こうして湧いたウナギ、ドジョウ、アユなどの販売を漁業組合か、どこかが漁業権か何かでやりつつも、販売の利益の一部は、田んぼや水路で協力した農家さんに渡していく。

トキやコウノトリがいる場として、観光や広告にも生かして、その協力費として利益の一部を渡しても良いと思います。

 

上は私の考えですが、生物多様性の面で、減農薬や木を植えたりし、観光面でも協力した農家さんには、農業景観の協力費を渡す。こうしたことEUはやっているようです。

 

次は「価格」、「所得補助」

これはテレビでもやっていましたが、価格の補償をしたり、所得補助をしたりして行けばいいと思います。

これは運営の仕方はいろいろありそうですが、牛が1000円で売られたり、殺処分されたり、損をしないようにしてもらいたいです。

 


「消費量」我々も日常、国産の米を食べましょう。
野菜も。牛乳も。肉も。


そのためには、「表示」も国産か外国産か、遺伝子組み換えでないというNO-GMも、減農薬も、しっかりしてもらいたいですね
そうしたら、大半は国産を買うでしょう。
日本は緩い国にはなりましたが、減農薬の表示をつけてもらったり、緩くして無いという表示をつけたりしたら、国産のほうがすぐ売れるでしょう。

 

前回記事でも書きました。遺伝子組み換え、ゲノム編集のことなど。

 

有機、オーガニック、無農薬、減農薬VS生物多様性、GM作物(遺伝子組み換え作物) - 自然のメモ

日本では、遺伝子組み換え作物は普通田んぼでは栽培はされてませんが(研究などは除く)、禁止されておらず、調味料、マーガリン、飼料、キャットフード、化粧品・・・直接...

goo blog

 

 

 

こうして、農家の人数を安定確保をし、その人々の収入アップを目指します。

 

 

以上、今、考えられる農家の危機を救う方法を考えてみました。他にも何かあるかと思いますが、今は思いつくのは・・・もっと他にも良くなることがあったら、やったほうが良いと思いますね。

我々の暮らし、また安全のためにも、肥料、飼料から、野菜、米、乳製品、卵などの必要なものは、国内生産で満たせるようにしていく必要があると思います。

 

 

 

あとは、現状で作るのか、いろいろマズそうな大規模化で行くのか、田んぼの大規模化問題ですが・・・

 

私の周りの田んぼを見て来たのですが、田んぼの仕切りは20センチの仕切りだけ。


すでに、きっちり畝は作られていて、つなげても、畝も増えず、ただ、隣とつながるだけです。

 

大規模にしたら収穫が増えると言いますが、実質隣の田んぼもやるのと同じです。

つまりは、結局、隣の田んぼまでやる、その二倍の労力をかけて作る話です。

隣の田んぼまで、二倍の労力をかけたてやったら、そりゃ、増えますね。

それなら、今ある田んぼを、誰かにやってくれないか?と言うのを同じです。

でも、インタビューでも言ってましたが、これ以上、老齢の方は増やすのは難しいと。

それがある一つの現実の答えに思いますね。


隣の隣の田んぼまでやるということは、苗も倍、肥料も倍、収穫も二倍、三倍です。何せ、隣も、その隣までも、田んぼをするわけですから。

苗から収穫まで、苗の運搬だったり、肥料の上げ下ろしだったり、農薬の散布だったり、倍の量の上げ下ろしをするわけです。むしろ、労力は二倍、三倍になります。当たり前ですが。(むしろ農薬の回数は増えるのでないでしょうか)

 


若いうちはそれでいいとしても、高齢者になると、だんだんと大規模化の田んぼについていけないようになると思います。

若者しか出来ないとなると、すぐまた離農する人が増えてしまう、そういうむしろ、逆に大規模化は不安定化につながるのでないでしょうか。

 

味が落ちそうですし、農薬も大量に使うでしょうから、それでもまあ味は落ちそうです。(最近オーガニックの口なので、味が違う気がするのです)

 

 

大規模化の単一農業は、すでにEUでは花粉媒介者が減少し、ドイツでは27年間で75%もの昆虫が減少している羽目になっています。

そのため花粉媒介者の回復施設の開設、市民協力、監視データ取得体制構築、農薬の禁止へをせねばならないようになっています。

 

EUの花粉媒介者のHP、ご参考に

 

Pollinators

Reversing the decline of wild pollinators in the EU and contributing to the global action.

Environment

 

 

私も過去の記事で、書きました。ドイツでは、野生のハチはこの約30年で42%もの減少・・・

 

 

ドイツの昆虫保護計画:日本も昆虫計画を - 自然のメモ

ドイツでは、昆虫保護計画が策定されたとのことです。ちょい前ですが(2019年)多くの昆虫好きが気になる話でしょう。 これを調べていたら、ちょうど日本語訳がある!...

goo blog

 

 

でっかい田んぼも大量の苗も、そもそも虫がいないと、実らないです。大規模化の未来には、日本も同じ、おおごとの危機的な状況になると思われます。(その観点と予想は、農林水産省の無邪気な大規模化するーだのの言動には、入ってないような感じがします)

 

また、化学肥料、農薬の使用が、土壌の力を損なうことも言われています。大量の農薬は、水にも関係します。

 

今ごろ、日本がなぜまた、昆虫を減少させ、花粉媒介者を減少させ、農薬を大量に使用しうる大規模化、単一農業へシフトするのでしょう?

捕食者の昆虫が減少した土地では、大量に他の虫が湧く恐れがあります。食う虫がいないと、何かの虫が大量発生して、農薬をさらにふりかける悪循環が起こるでしょう。

先の農地整備で、畔を外来種化してしまったように、予期せぬ外来種の繁茂、生物多様性の損失がないかと、私などは想像します。

時代錯誤でないでしょうか。

 

 

 

それで、私の地域の田んぼを見直してみましたが、農地整備されているとはいえ、まだ大型化してない田んぼでは、いろいろな田んぼになっているのですね、白菜植えたり、キャベツ植えたり、葱植えたり、ビニールハウスしたり。

自然と混植の田んぼが展開しているわけです。

これでいいとは思いません(セメント水路や畔、森、コリドーがない、農薬使用など)が、小規模で、いろいろな種類を植えるってのは、混植になっている点は良いと思いました。農薬の使用も、だから、まだ押さえられていると思いますね。(そう言えば、水田の時も同だなと、トウモロコシ作ったり。間にそんなものがあることが重要でないのだろうかと思いました)

いろいろな田んぼがあるほうが、農地の健全性が保たれるのでないでしょうか。

私も少々ガーデニングをやりますが、少しの作業を少しづつするのが、作業のコツです。

(こうした農地に、生態系ネットワークを入れたり、オーガニックや減農薬の田んぼを作ってもらえると、さらに自然の状況は好転していくと思います)

(まあ、大規模化の弊害などの話は、長くなりそうなので、この辺で。また必要なら書いていきます)

 

さて、農家の危機を救うにはどうしたらいいのかと、合わせて花粉媒介者等の生物多様性の回復の件を、今、思いつくまま書いてみました。

 

まずは、農家さんの所得の安泰を確保し、農家を増やすことをやっていったほうが良いと思いますね。

農家を増やし、収入がアップするのであれば、作付けをする面積も種類も、生産量も増えると思います。

 

テレビでもやっていましたが、これを法人企業や、外国人にやってもらうとなると、薄利多売がまた進み、農家さんの価格低下、収入低下につながると思います。

農家さんの今の状況を変えないことには、大規模化など場当たり的な対処でしかありません。

 

農家も酪農家も、人を増やして行く対策を。

そうして少しづつを、たくさん作るようにして、安定供給につながる生産をしてもらう。

あとはバックアップ体制で、農家の人々の暮らしを守るほうが、大規模化、薄利多売の未来より、そっちのが美味しいし、農薬は減るし、食べる我々にとっても、良いのでないかと思いました。

結局、農家さんも国民ですし農家さんがずっと子々孫々まで安泰で続くとなると、日本にとっても安泰な、良い未来でないでしょうか。

食料も守れますし、未来に続いていける安全保障になると思います。

 


 

 

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