A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

DUOがよければTRIOはどうだ!

2007-04-08 | CONCORD
GEREAT GUITARS / Charlie Byrd, Barney Kessel , & Herb Ellis

72年のConcord Jazz FestivalでのケッセルとエリスのギターのコンビのライブでスタートしたConcordレーベル。翌年73年のフェスティバルでも、同じコンビの演奏がライブで録音された。

そして翌年74年。6月28日の日曜日の夜。サンフランシスコ近郊のConcordは、この時期でも夜は肌寒い気候だったそうだ。
第6回のConcord Jazz Festivalのステージには、いつもの2人に加えてもう一人のギタリストが座っていた。
Charlie Byrdだ。2人と違って、手にしているのはアコースティックギター。
はたして、3人でやって旨くいくのだろうか?

最初は3人揃って「Undecided」から始まる。3人でユニゾン、ソロにバッキングを絶妙に掛け合いながら、まずは3人で小手調べといったところだろう。
軽いアップテンポで、それぞれの持ち味を出している。

O Baequinhoは、ボサノバのリズムで、Byrdの独演会。もう一曲Charlie’s Bluesのプレーも秀逸だ。この世界はByrdの独壇場。
2人の入る隙はない。

B面にいくと、GoodmanとCharlie Christianのコンビの名曲の再現にチャレンジ。
Topsyと最後の締めのBenny’s Bugle。
これは、3人で一緒のプレー。かなり気合が入る、元々クリスチャンの信奉者であるケッセルがクリスチャンのプレーに迫る。

途中に、KesselとEllisのduoが3曲ある。
バックの2人が休んで、2人のショーケース。
ある時はソロを、バックを、そしてパーカッションのように、2人の手にかかると一台のギターが七色変化だ。
最初はラテンのリズムで軽くノリ、続いてスローなブルースでネチッコク、最後はギターでブギウギ。古き良き時代のスイング感を思い出させる。
一方が、ピアノの左手の低音域を担当し、「ピアノでなくともブギウギはできるぞ」とでも言いたげだ。

というわけで、3人寄ると、それぞれの良さを活かすのもよし、2人のDuoもよし、さらに3人で競い合うもよしと、ますます幅が広がる。肌寒さを吹き飛ばすだけの3人の熱気が伝わってくる。
ギターの魅力の奥深さを再認識した一枚。ギターの名手3人の競演は大成功。
単なる顔見せ興行以上のプレーを聴く事ができる。

Undecided
O Barquinho
Slow Burn
Charlie’s Blues
Topsy
Latin Groove
Down Home Blues
Hand B Guitar Boogie
Benny’s Bugle

Barney Kessel , Herb Ellis, Charlie Byrd (g)
Joe Byrd (b)
John Rae (ds)

Recorded live at Concord Jazz Festival, July 28, 1974
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする