A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ROLAND HANNAは、JONES兄弟と同じデトロイト出身。

2007-04-27 | MY FAVORITE ALBUM
Dear John C. / Elvin Jones

よくモータシティー出身のミュージシャンといわれるように、ここデトロイト出身のJAZZプレーヤーは一大勢力を誇っている。
Hank Jonesを長兄とする「Jones3兄弟」もデトロイト出身だ。
サドメルのリーダー、サドジョーンズの元に、ローランドハナやペッパーアダムスなどが集まり長い期間在籍したのも、お互い同郷のよしみだったからかもしれない。
今のようにネット社会で自由にコミュニケーションがとれなかった時代、地方から見知らぬ都会に出て頼りになるのは地縁、血縁なのは何処も同じ。

このアルバムは1965年の録音。
前年「至上の愛」を録音したコルトレーンが、同じインパルスレーベルから矢継ぎ早にアルバムを発表した年だ。
それに参加しているElvin Jonesがリーダーとなって、タイトルどおり「親愛なるコルトレーンに捧げた」アルバムだ。

新しいモードジャズの流れの中、エルビンジョーンズのドラムも、4ビートから絶妙な脈動を感じさせる新しい流れのドラミングが確立していた。
中堅どころのメンバーが集まって、あまり肩肘張らずに新しい流れに取り組んだ一枚だ。

アルバムに記されているように、新鮮で、メロディックで、スイングも忘れずに。
曲もオリジナルとスタンダードが半分ずつ。ピアノも、ハンクジョーンズとローランドハナとで半分ずつ。
この2人のピアニスト、そしてベースのリチャードデイビスは、実はサドメルのオーケストラがスタートした時期のメンバー。
このアルバムの録音の後、まもなくしてサドメルも活動を開始している。
このセッションもなんとなくサドメルへ誕生へのステップのような気がする。

でも、このアルバムでのハナのプレーはやはり脇役。
サドメルでの活躍を経て、表舞台に立つのはまだ10年も先のことである。

Smoke Rings
This Love Of Mine
Anthropology
Feeling Good
Fantazm

Charlie Mariano (as)
Hank Jones (p -3/6)
Richard Davis (b)
Elvin Jones (d)

Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, February 23, 1965

Dear John C.
Ballade
Love Bird
Everything Happens To Me

Charlie Mariano (as)
Sir Roland Hanna (p -1/3)
Richard Davis (b)
Elvin Jones (d)

Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, February 25, 1965
コメント
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