A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

スチールドラムをフィーチャーしたアルバムを聴いたのはこれが初めてだ・・・

2011-09-14 | CONCORD
IVORY & STEEL / The Monty Alexander Quintet

自分は凝り性な性格だと思う。興味を持つと些細なこと、あるいはマイナーなものでもとことん追求してみたくなる。反対に、世の中でどんなに流行っていても、全く興味を示さないので結構音痴のこともあるのは昔からだ。ビートルズ全盛期にジャズの凝りだしたのだからこれが性分だろう。

自分はラテン音楽をあまりじっくり聴いたことはない。あのリズム感は嫌いではないので、聴かず嫌いかもしれない。ConcordがPICANTEシリーズを出したおかげで「ラテン風」を聴く機会は増えた。ラテンといってもConcordなので、純粋ラテンではなく「ラテン風ジャズ」というのが正しいかもしれないが。

このアルバムもそのような雰囲気の一枚だ。モンティーアレキサンダーはジャマイカの出身なので、元々ラテンの血は流れているし、そのプレーにも垣間見ることができる。Concordでは“FACET”でデビュー済みなので、2枚目のリーダーアルバム。PICANTEシリーズで、ラテン色を色濃く出すためが、スチールドラムのOTHELLO MOLINEAUXと共演している。



ラテンをじっくり聴いていないので、このスチールドラムなるものも、じっくり聴いたのはこのアルバムが初めてだった。スチールドラムなる楽器の生まれ故郷はトリニダート・トバゴで、ドラム缶から生まれた音階を持つ打楽器だ。20世紀最後に生まれた楽器とも言われている。独特の響きを持つ金属音が特徴で、ヴァイブやマリンバとは違った甲高さだ。

MONTYのピアノトリオに、このスチールドラムとパーカッションが加わっているが、スチールドラムはピアノと並んで打楽器であってもメロディー楽器の位置づけだ。
これでラテンリズムに乗ってお祭り騒ぎになると思いきや、曲もラテンの曲というよりはスタンダードや、ブルースもあり、普通の4ビートのジャズの演奏にスチームドラムとパーカッションが加わった感じが新鮮だ。これがConocrdのラテンということだろう。

オールラウンドプレーヤーとして今では重鎮の一人となったMONTYであるが、ピーターソンライク一辺倒では無く、ジャマイカ出身の本領を発揮した若い頃の一枚である。

1981年のMONTYとOTHELLO MOLINEAUXの共演はこちら。


1. Happy Lypso       Alexander 4:48
2. Cavatina         Myers 4:00
3. Montevideo        Alexander, Evans 5:39
4. S.K.J.          Jackson 4:53
5. That's the Way It Is   Alexander 4:15
6. Work Song   Adderley, Adderley, Brown 6:28
7. Medley: Impressions/So What Coltrane, Davis 3:46
8. Stella by Starlight   Washington, Young 7:24
9. Street Life       ennings, Sample 3:41

Produced by Carl Jefferson

Monty Alexander (p)
Othello Molineaux (Steel ds)
Gerald Wiggins (b)
Frank Gant (ds)
Robert Thomas (per)

Phil Edwards Engineer, Remixing
Recorded at Soundmixers,New York City,N.Y. on Maech 1980

Originally released on Concord Picante CPJ-124


Ivory & Steel
 The Monty Alexander Quintet
Concord Picante
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