A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

秋らしくなったので・・・・シアリングが付き合ったVocalをもう一枚

2011-09-23 | MY FAVORITE ALBUM
Nat King Cole sings / George Shearing plays with the Quintet and String Choir



台風が過ぎ去って、いくらか秋らしくなった。9月も20日を過ぎたというのに、暑い日が続いてゴルフ場の芝生も夏の元気さを失っていなかったが、これでやっと伸びが止まるかもしれない。
秋には、秋に相応しい清々しい演奏が似合う。ウディーハーマンのアーリーオータムがピッタリだが、せっかくジョージシアリングを聴いたのでもう一枚。ジョージシアリングといえばヴァイブを加えたクインテットの演奏が清々しくて秋らしい。最初にヒットした曲は”September in the Rain”。演奏といい曲といいシーズン到来といった感じだ。

シアリングとマクレーのDUOは初顔合わせといっても百戦錬磨のベテラン同士の「がちんこ勝負」。このアルバムも大物同士であるが少し色合いが違う。キャピタルレーベルは栄枯盛衰が激しいレーベルの歴史の中で今での生き残っているメジャーレーベルだ。50年代、60年代は、ボーカル、演奏を含めて多くのビッグスターを抱えていた。このシアリングとキングコールも何枚ものヒットアルバムを出したレーベルの看板スターだった。ところが、この2人はこれまで一緒に演奏したことがなく、この録音が初顔合わせだった。元々ピアノを弾いて弾き語りからソロボーカリストになったキングコール。同じようにピアノ中心に時には歌も歌うが、ピアニストとして演奏の幅を広げていったシアリング。生まれも、育ちも違うが、似たような経歴を一時経て、それぞれの道を歩んでいた2人だ。
さすが大レーベルでの2人の大物なので、単にDUOというのではなく、周りの舞台装置も大掛かりだ。まずは、ストリングスのオーケストラが付く。Ralph Carmichaelのアレンジだが、シリングの手も入っているようだ。シアリングのバックにはトリオにヴァイブとギターを加えたおなじみのクインテット編成も用意した。それもヴァイブにエミールリチャード、ドラムにはシェリーマンといったオールスターメンバーだ。

事前に録音されたストリングスをバックに、シアリングのクインテットを加えてキングコールのボーカルが引き立つ。曲は、両者の競演にピッタリの“September Song”からスタートするが、全体にスローな曲が中心で、一部ラテンのリズムが入る曲もあるが、コールのバリトンを味わいのある軽いスイング感が全体を包む。硬派のジャズファンには、マクレーとのDUOや、その後のメルトーメとの共演と較べると物足りないが、2人の全盛期の共演を、メジャーレーベルならでは仕上げをしたアルバムだ。



1. September Song        Anderson, Weill 2:59
2. Pick Yourself Up       Fields, Kern 3:11
3. I Got It Bad (And That Ain'tGood)   Ellington, Webster 3:42
4. Let There Be Love        Grant, Rand 2:45
5. Azure-Te           Davis, Davis, Wolf, Wolf 3:55
6. Lost April            DeLange, Newman, Spencer 3:20
7. A Beautiful Friendship    Kahn, Styne, Styne 2:41
8. Fly Me to the Moon      Howard 3:31
9. Serenata            Anderson, Parish 3:02
10. I'm Lost            Rene 3:29
11. There's a Lull in My Life  Gordon, Revel 2:25
12. Don't Go            Stillman, Wood 2:32


Tom Morgan & Lee Gillette Producer
Ralph Carmichael Arranger, Conductor, String Conductor

George Shearing  Piano. Arranger
Nat King Cole  Piano, Vocals
Al Hendrickson Guitar
Emil Richards Vibraphone
Al McKibbon Bass
Shelly Manne Drums
Carlos Vidal Conga
Luis Miranda Latin Percussion
Lloyd Ulyate Trombone
Wilbur Schwartz Flute, Piccolo
Justin Gordon Flute, Piccolo
Paul Horn Flute, Piccolo

Nat King Cole Sings George Shearing Plays
Nat King Cole & George Shearing
Blue Note Records
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