やさいの家

小さな日常・小さな風景

雪降る里

2017-01-14 17:23:15 | ふるさと



私の携帯には、暮らしている横浜と、田舎の天気が表示されるようなっています。

田舎は2日くらい前から大雪らしく、何度も何度も大雪警報が表示されて。
警報が鳴るたび、ドキッとしてしまいます。

まったく、止むことなく降り続いている様子。


写真は以前に撮ったものですが、今回の降りっぷりはこれ以上だと思います。

   

        




これだけ雪がどんどん降ると、屋根には1メートル以上積もって。

雪が止むのを待っていたら家が潰れてしまうので、降雪の中での雪下ろしが始まっているかもしれません。
同級生はどうしているだろうか?

雪国の暮らしの大変さ。

でもきっと、
生活は少し難儀でも、えっちらおっちら歩きながら、
普通の暮らしが続いていると思います。

(降り過ぎると、交通機関が分断されて陸の孤島になりますが、最近は滅多にないみたいです)


こういう時は、高齢の母が施設にいてくれて、本当によかったと思います。
すぐに帰って、雪下ろしは出来ないから。

写真に撮ると、世界はモノクロ。

やがて季節がめぐって、雪が溶けて春が訪れるまでの。
春までの辛抱・・・。
子供の頃はよくそう思いながら、雪と一緒に暮らしていました。

  

          



~~ 雪が降ると山と里の境がなくなり、どこも白一色になります。
  
   山奥にある御先祖様たちの住むあの世と、里のこの世の境がなくなって、
  
   どちらがどちらだか分からなくなるのが冬です。

   春、夏、秋、冬。はっきりしていた山と里の境が少しずつ消えてゆき、一年がめぐります。
  
   人の一生と同じなのだと この歳にしてしみじみ感じます。 ~~

                        南木 佳士著 「阿弥陀堂だより」




降り続く雪が、すべてを白くしてしまって、
どちらの世界にいるのか、分からなくなるような瞬間。

私の幼い頃の冬は、いつもそんな風景の中にあります。




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