朝早くに当日見学の申し込みをして、
2時から見学できることになりました。
2時までの時間は、前回の「待ち時間の合間に」
ご覧ください。
桂離宮へ行く前にランチに行きましたが、
ランチとお茶偏は次回にUPします。
ジャジャン!待ちに待った午後2時!!
「桂離宮」(かつらりきゅう)
江戸時代、皇族の八条宮家の別邸として創設されました。
回遊式庭園と数寄屋風の純日本風建築物とで構成されています。
この複雑に入り組んだ池を、時計回りに案内してもらえます。
案内は、1時間おきに10名程度でしょうか・・・
まずは、御幸門(みゆきもん)
茅葺切妻屋根を自然木の皮付丸太で支えられている御幸門で、
お客様をお迎え。
御幸門を出ると、御幸道(みゆきみち)
エントランスのような道ですが、
この時間(2時頃)は、銀色に光り綺麗です♪
小さい丸い玉石を敷き詰めてある通路は、
「霰(あられ)こぼし」といわれ、
ぬかるみに足を取られないように工夫してあり、
奥行を出すために、通路の幅も手前と奥で変えてあるそうです。
雨が降れば敷き詰めた石が黒くなり、
また綺麗だそうです。
「外腰掛」(そとこしかけ)
茅葺寄棟造りの屋根を皮付き丸太で支えてあります。
お茶室へ行くまでの待合い腰掛けだったそうで、
雪隠(せっちん・おトイレ)が付いてます。
この腰掛けの前には、蘇鉄山(そてつやま)があり、
蘇鉄(そてつ)は、薩摩島津家から
献上されたと伝えられている。
お客様を飽きさせないように、
南国気分を味わって頂く心配り。
寒さが苦手な蘇鉄に、
ちょうど「雪囲い」の作業をされてました。
先端の部分に「わらぼっち」と呼ばれる帽子を被せ、
結び目は綺麗に位置が合わせてあり細やか。
日本人は、本当に丁寧な仕事しますね。
「行の延段」↑は、自然石と切り石がミックスされたもので、
敷石にも色々と形があるようで、とても奥が深いです。
州浜(すはま)
手前に、黒く扁平な石が敷き詰めてあるのですが、
写真には写っていません😓
それが砂浜になっていて海を演出されています。
池にかかった橋が、天橋立に見立てられているのだそう。
松琴亭(しょうきんてい)
桂離宮で最も格の高い茶室
一見、質素にみえるお茶室ですが、
いやいやそうでもありません。
解放された茶室は明るく、
池から反射される光がキラキラしています。
この襖の青と白のモダンな一松模様は、
当時としては、大胆かつ柔軟な発想であった。
この一松模様は遠くからでも目立ち映えます。
北側には、竈(かまど)があります。
ここで客人の煮炊きが行われていたのでしょうね。
開放的な松琴亭から見る眺めは、素晴らしい~
松琴亭を離れ、橋を渡ります。
鴨が沢山いましてね。
ここの鴨は、ゆっくりとして幸せそう~
鳥インフルには気をつけてね。
賞花亭(しょうかてい)
苑内で最も高い位置に、茶屋風の賞花亭があります。
「峠の茶屋」を意識されていて、
コの字になっていて腰掛けるだけの、
畳式の茶屋という感じです。
賞花亭からは、見下ろせる景色が見られます。
園林堂(おんりんどう)
本瓦葺宝形造り屋根の持仏堂です。
歴代宮家の位牌が安置されていましたが、
今は安置されているものはなく建物だけ残っている。
遠くから見た園林堂。
橋と共に情緒ある景観です。
園林堂の屋根には、雨樋がないので、
雨の雫は、この敷き詰められた石に落ちるようになっていて、
泥のはねっ返りを防いでたんですね。
この橋を渡るのに気をつけないと、細かい砂利で滑りそうでした。
池に落ちる人は何人かいるそうですよ。
笑意軒(しょういけん)
円形の下地窓が6つ並んでおり、
扁額は曼殊院良恕法親王の筆。(八条宮家智仁親王の兄)
開放的な窓からは、田畑が見えます。
窓には低い腰壁がとられ暗くて、うまく撮れてませんが、
金と紺の格子の三角のビロード辺が斜めに走る線を見せていて、
ここもモダ~ンです。
(下の方に、かすかに金が光っているのは見えますが・・・)
表面の竹連子窓の竹には鉄棒が入れてある。
田舎風の茶室で、茅葺寄棟造りの屋根に杮葺きの廂をつけた
間口の長い建物になっています。
書院
桂離宮の中枢をなす書院群
古書院、中書院、楽器の間、新御殿と雁行形に連なって立ち並んでいます。
しかし、只今修復中のためほとんどシートがしてあり、
古書院が見えるだけ。残念です。
修復工事中です⤵
修復後に、また見せて頂きたいです。
月波楼(げっぱろう)
池辺の高みに建つ茶亭
月波楼は、月を見るのによい位置にあります。
なんと、10月の十三夜に桂離宮で観月会があったようです。
これも、応募抽選なので競争率高そうです。
池の向こうの松琴亭の一松模様が見えます。
拡大してみました。
「この時間は、逆光で一松模様が綺麗に見えるんですよ~!」
と案内係の人が特別感を出してくださいます。
2時~の見学で良かったわ😄
どこから見ても、絵になる景色
(斜めっててスミマセン)
天井が凄いです!
化粧屋根裏の竹の垂木が船の底のように組んであるそう。
スゴイネ!日本人!
最後に、またまた竹垣が凄い!
竹垣の世界も奥が深いようです。
外国の方が、こういう日本の文化や伝統に興味を持たれるのが、
よくわかります。
庭園や建築、灯籠、手水鉢、庭木、石、高さ、剪定など
細やかに計算され見事です。
一回では、なかなか気がつかない事が多すぎで、
勿体ないです。
少し知った上で、また行ってみたいと思います。
*** ランチ、お茶偏へ つづく ***
この日歩いたのは、22818歩
*** 長々とおよみいただき、ありがとうございます。