ターボ・モーターの"そんなボクです..."

ギターを弾いて歌う...そしてボクはロックンロールを今日も転がす。
ターボ・モーターの気まぐれダイアリー

エレキの若大将。

2008年05月09日 | Weblog
理想の女性が「浅倉南」などと言う男に出会う度、
「浅倉南は昭和という時代と共に絶滅したねんで...」と言いながらそっと肩を叩いてあげる優しさを隠し持ち続けたい...そんなボクです。

先日の「ぬかるみ」ネタでジャンキーさんがコメントしていただいた中で、「エレキの若大将」の事が書いてあったので、それにリンクして...

「エレキの若大将」(1965年東宝)
主演はもちろん、加山雄三。映画の音楽も「弾 厚作」名義で担当しています。
ヒロイン役に、後に「ぬかるみの女」にも出演する星 由里子。レコード屋でバイトするカワイイ女子大生の役です。この映画に登場するレコード屋、当時のヒットチャートを賑わしたリヴァプールサウンドやビーチボーイズ、ガールポップスなんかのジャケットのディスプレイがなんとも刺激的!まぁ、当時はどこのレコード屋もこんな感じやったんやろうけど...楽器屋も併設されてるこのお店には、テスコのギターが「これでもか!」と言わんばかりにならんでいます。

ワキ役もイカしてる。「北の国から」のお父さん役だった田中邦衛が「青大将」と呼ばれる、ちょっとおっちょこちょいのボンボン役。

後にバンドに加入することになる、そば屋の出前持ちの役が寺内タケシ!
「ちょっと弾いてみなよ~」と若大将に言われ、初めてギターを弾いてみると、ブライアン・セッツアーも顔負けのアドリブをかます!という何ともダイナミックなシーンを見ることができます。

別のバンドメンバーでウルトラマンに出てたイデ隊員。対戦相手のバンドにジェリー藤尾、そのバンドコンテストの司会者が内田裕也やからネ。スゴイよ。

ボクが1番シビれたのは、若大将が「こんな曲を作ったんだ..」と言いながら、星由里子に「君といつまでも」を聴かせるシーン。1コーラス目を歌い上げ、2コーラス目に入った瞬間、共に2番の歌詞を鮮やかに歌う星由里子!
!...初めて聴いたんとちゃうんか~っ!
でも、そんなツッコミさえばかばかしく思えてくる「おおらかさ」がこの映画にはあると思います。

有名な牛鍋屋の息子で、大学のアメフト部ではキャプテン、エレキインストのコンテストの決勝にアドリブで歌を乗せ唄いあげ、それで見事に優勝してしまう大胆さ。

「昭和」の底力を見せ付けさせられる作品です。
でも、音楽カッコエエで。
「ブラックサンド・ビーチ」とか「夜空の星」とかサ。
当時、あんな曲書けるヒトってあんまりいてなかったんとちゃうかな?

また「若大将シリーズ」見たくなってきたネ。