ターボ・モーターの"そんなボクです..."

ギターを弾いて歌う...そしてボクはロックンロールを今日も転がす。
ターボ・モーターの気まぐれダイアリー

スウィート・ホーム・サノ

2010年11月18日 | Weblog
11月も3分の2が過ぎようとしています...今年も1ヶ月半足らず。
いや~ホンマに早いですネ。

昨日「ニチイ」と「主婦の店」のことを書きましたが...

泉佐野...大阪南部にある田舎町でボクは生まれ育った。

映画館も無かった。
市民会館に数ヶ月の1回とかの割合で上映会が来る。
朝、小学校の校門の前で映画の割引券を配ってるオッチャンからもらった割引券を握りしめ、「東映まんが祭り」とかを地元のキッズ達は観に行くのだ。

17、18歳になってバンド始めた頃...
初めて入ったスタジオは駅上がりの商店街にある「早川レコード」の2階にあったスタジオだった。

店のカウンターの裏から階段を昇って、扉を開けると...そこはフツーの部屋。
防音の為か、絨毯みたいな生地が壁一面に貼られていた。

それでも、な~んも分からんかったあの頃は、「うわっしょネ~コレがスタジオけ~!」なんてずいぶん上品な言葉で驚いてたものだ。

1990年の夏の手前。
「ボウイ」のコピーバンドをやっていたボクらは、同じ商店街の角にある喫茶「ノア」でミーティングを行った。

イキがってタバコを吸っていたティーンエイジャーのクラスメート。
そこに声をかけてきた紳士が二人...私服の警察官だった。

ボクらのバンドのミーティングは、すぐさま公開説教ライブに変わった。
氷の溶けきったはずのアイスコーヒーが、なぜかいつまでも冷たく感じたっけ...

その年の夏、ボクは初めてロックンロールをバンドでプレイした。
場所は泉佐野市民会館の裏手にできた雑居ビルの中にあったプールバー「DO!」だ。

友人たちが主催のパーティー。
ボクらは夏休みの宿題をこなすように必死で覚えた20曲近い、3コードのロックンロールやアメリカンポップスの曲と、なぜかセックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」をがむしゃらに演奏した。

その雑居ビルの1階には「Champion’s Cafe」があってレゲエのKAJAがよくライブに来てたっけ。
お店の窓にライブのポスターが貼ってあったナ。

上のフロアには「シネマスペース泉佐野」という70人くらいの小さなシアターがあって、そこでもたまにライブをやっていた。

ある夜、たまたま観たバンドがTHEMの「GLORIA」をやっていたんだ。
当時は空前のバンド・ブーム。ZIGGYの「グロリア」をやってるバンドは、腐るほどいたけど、まさか「THEM」の方をやるとはネ...えらいシブイな~って思ったョ。

「Gloria」/ Them
http://www.youtube.com/watch?v=hV0yATP4RZs

すぐ、近くには今も定期的にライブをやってる「漫画屋」があるし、泉佐野はライブハウスっていうハコは無いけど、音楽を楽しめるバーは昔から割りと多かったんじゃないかな。

ある日、友人が「新しくバーができてる」というので、ボクらはその店までチャリンコを飛ばした。

その店の名は「ロンスター」。
ボクらは、ドキドキしながら店の中へ。

「ジャンバラヤ」や「I SAW THE LIGHT」、「The Ballad Of Davy Crockett 」...カントリーがいっぱい流れてたナ。

「The Ballad Of Davy Crockett」/ Bill Hayes
http://www.youtube.com/watch?v=W1KYpizprfI&feature=fvw

ボクらは、「ロッカー」だったので、もちろん「ジャックダニエル」をロックでいつも飲んでいた。
本当に心から美味いと感じたのは「カルア・ミルク」だったけど、そんなことは口が裂けても言えなかったんだ。

あれから、ほぼ20年。

当時、いかにも「脱サラしました」的な雰囲気で、お世辞にも似合っていなかったブーツを履いていた(失礼)ロンスターのマスターは、どこから見ても渋いカウボーイになっていた。

映画の無い日、お店のカラオケで、楽しそうにデル・シャノンの「悲しき街角」を歌っていたシネマのマスターは、今も元気なのだろうか?

「DO!」で、持ち込んだ機材の準備を手伝ってくれ、頼んでもいないのに、ステージ横でコーラスをしてくれた赤いアロハにリーゼントのお兄さんのラッキーカラーは今でも「赤」なのだろうか?(笑)

ボクは、今でもギターをかき鳴らしながら、がむしゃらに歌っております。
やってる音楽は...驚くことに、当時とほとんど変わってません(笑)

そう、ここはスィート・ホーム・泉佐野。
今宵も、音楽と共に素敵な時間が流れているハズです。

追伸:
昨夜遅く、その泉佐野駅のロータリーからポン太さんから電話がありました。
すみません...寝てて電話出れませんでした(笑)
今度は出るようにしますが、出た瞬間に電話の向こうで、いつかのように、ぐでんぐでんの状態でショーケンの「ぐでんぐでん」を歌ってた時は...

「即切り」させていただきます(笑)

そう、ここはスィート・ホーム・泉佐野。
今宵も、音楽と共に素敵な時間が流れているハズ...なんです。

ポン太さん、今度は、ちゃんと迎えに行きますからネ☆