ジャケ買い...なんて勇敢な言葉やろ。そして、久しく体験してないな~
ブルース・マグース。60年代中期~後期のアメリカのポップなサイケバンド。
詳しい事はいまだにあんまり知りまへん。
このアルバムはベスト盤(輸入盤)なんやけど、21か22歳の頃やったと思う。
当時、梅田Loftの「WAVE」ってレコード屋さんで買ったんやけど、このレコード屋さんには60’sガレージパンクやらB級サイケなんてカテゴリーのコーナーがあって、ボクにとってはスゴく魅力的な空間やったわけ。
10代後半からビートルズに始まってマージービートにハマり、専門学校のクラスメートにストーンズ(主に60年代のネ)やら、モータウンやらも教えてもらったおかげで、60年代のビートグループでもいわゆる「黒い」系のサウンドにも対応できる耳になってきてた頃。でも惹かれたのは何よりもこのアルバムのジャケットやね!
ブルーとオレンジを基調にした何とも言えず、「!」な雰囲気。もうマジで60年代にドップリな音楽指向やったもんね。おこづかいにも余裕があったねんな~あの頃...いや、マジで!何かと本命のレコード(あっ、CDネ。)と一緒に勢いで買ったと思うんやけど...
家に帰ってきて聴いてみると...「ん~!あたりぃぃっ!」って感じやったな~
1曲目は「So I'm Wrong And You Are Right」って曲なんやけど、ギターのキラっとしたサウンドがカッコよくってね~さすがにかなりチープなサウンドなんやけど...オルガンのサウンドがこれまた良くってね~やっぱりチープに聴こえるねんけど...おまけに何とも言えずヴォーカルも「B級」っぽい雰囲気に満ち溢れててね~でも、サウンドはホンマにポップなナンバーが多くて聴きやすいッスよ。コレ。
ナッシュビル・ティーンズ(やったかな?)がカヴァーした「タバコ・ロード」とかストーンズを彷彿とさせる「Gotta Get Way」(似たようなタイトル曲、ストーンズにあったなぁ)なんかはわりとガレージっぽい雰囲気っすわ~
ポップなビートナンバーの「One BY One」もカッコイイんやけど、もうとろけそうなメロディーが素敵な「Summer Is The Man」が最高。サビの「She's The Beautiful Flower~」って部分はホンマにトロトロでっすわ~
でも、「サマー・イズ・ザ・マン」って「夏は男」って意味やでな~
当時買ったのは輸入盤やったけど、数年後のガレージパンク・ブーム(あったんか、そんなもん?)によってめでたく、国内盤が発売となりましたとさ。