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小目 ケイマガカリ 二間高バサミ③-3

2020年05月21日 | AI研究

 

今回も前回に続いて白が24手目にB12に打ってきた変化を紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

黒が25にツケて来た時に26と押すのは、AIの最有力候補の一つです。

その後はほぼ一本道で、黒37まで進みます。途中、白34で35に下がるのは、普通に34につないで大丈夫です。

白38はD10と迷うところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

攻め合いは白負けですが、図のように利かす狙いがあり、またコウ材も豊富です。

しかし、さすがに左上の黒地が大きく、二つの白石がまだ完全に治まっていないので、下図の勝率が示す通り少し黒がいいようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらず三々が好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、白が早期に41にアテておかないと、逆に黒から41を決められて、大変なことになります。

次に進む前に、白J16に対する決め手を考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが決め手です!この後、白A18、黒C16、白C18、黒H15、白H14、黒G12、白G19、黒F19、白H19、黒F11、白E17、黒D14、白F18という展開が予想されますが、黒にJ15などに回られて、半ツブレです。

この手は私が発見しました。ここだけはAI の読みを上回ったようです!

 

 

 

 

 

 

 

 

この局面の想定図です。候補手を見ると、AIも予想外の手を打たれると、動揺することが分かります(・・?

様々な面白い変化があるものですね。

 


小目 ケイマガカリ 二間高バサミ③-2

2020年05月18日 | AI研究

 

 

 

 

 

 

前回、白24手目で上図の簡明策を紹介しましたが、今回は、反発する変化を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図のように、白24手目をB12に打つ変化もあります。左上の黒を狙った手ですが、ちょっと危険な手でもあります。

25のツケが好手で、白が窮屈な格好になります。

続いて29は28が厳しいし、C18の安全策でも黒がいいので、26か28の二択になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にポン抜きが自然な一着です。場合によっては第二候補のD18と打ち、白G19黒C10かD9が有力になる局面もあるかもしれませんが、勝率的にも通常時は、ポン抜きで十分なワカレだと思います。

 

 


小目 ケイマガカリ 二間高バサミ③-1

2020年05月15日 | AI研究

最近、この形ばかり研究しているのですが、AI任せにしないで自分も読みながら研究しているので、かなり強くなった気がします。

過信は禁物ですが、やっぱりAIの推奨する手はよく見えてしまうので、結局は採用してしまいます(笑)

 

さて、今回からは白が22手目をG15に打った変化を研究していきます。

この手はどちらかというと外勢と上辺を重視した手だと分析しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白22に対し黒はほぼ23の一手で、白24黒25とお互い2子を制し合う展開が最善というのがAIの主張で、勝率はどちらから見ても50%でした。

黒はD14、F13、G14、G13(次にF15からのシメツケの狙いがある)の利きがあり、白は先手をとれたことや、下図の想定図のようにC9からの利かしの味が残っていることが自慢です。

これなら簡明なワカレですが、この新型は白24で様々な変化があるので、しっかり研究しないで打つとツブレてしまう恐れがあります。黒21手目時点で、双方の石が三方向に分裂しているのですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

左側がこの後の想定図です。再三述べていますが、左上の黒は前述した利きが残っているので、なかなか死にません。ちなみに、この図の黒14では17も有力とのことで、私が自分なりに読んでみると、同じく黒14ではC11と打ってシメツケてからシチョウに抱える手順も有力に見えますが、この図で十分との判断なのでしょうか。

 


AIに勝ちました!

2020年05月14日 | AI研究








なんと、私が研究しているAIに勝てました!
プロを凌ぐ力を持つこのAI には一生勝てないと思っていましたが、攻め合いに弱いことがあるのは本当でした。
黒が私です。黒53手目まではほぼ互角でした。(もちろん相手の方がいい。)
白54は打ちすぎで、57か56に守っていればよかったです。55に打った瞬間、勝率が(こちらから見て)グンと上がりました。
ちなみに黒63は手筋で、実戦でこれを発見できたのは収穫になりました。
70以降のシチョウの逃げだしはいつもなら候補手に上がってきませんが、あまりにも勝率が低い(70時点で黒の90%)ので、仕方なく打ったのだと分析しています。
最後まで打って、私の178.5目勝ちでしたΣ(・□・;)。また勝ちたいなー(笑)



小目 ケイマガカリ 二間高バサミ②-2

2020年05月14日 | AI研究

前回の続きです。
今回も、白が22手目にG16に打った変化を研究していこうと思います。

前回の変化を研究していきます、と言いたいところですが、ほかにも有力な手が発見されました!実は、今AIに探索させながらブログを書いているのですが、良さそうな手が見つかったので、そちらから紹介します。












さて、図の通り23手目に黒はE11に打つのが良いとAIは言っています。
その後、白G15、黒C10と進むようです。
もともと白の隅だったので、このような形で治まることができては、成功と言えます。
白の立場としては、黒21手目は急所切りですが、この石はそれほど強くないので、人間的にはこれをもっと攻めたくなります。AIの考えは理解不能なところが多いです。











最善と思われる進行です。
左上の黒は意外と粘り強く、白もなかなかトリカケができません。例えば、白B13には黒C18、白C18には黒B12白B13黒A12白A11黒C11白A13黒B12白A12黒D11白B12黒B10まで一本道で白が困っていますので、白はB13でC11くらいのところです。











図のように白H17で黒の58.7%です。白は真ん中の一団が目を確保できていないので、少し負担になっています。


ここからは、前回紹介した黒23手目にF15に打つ変化を紹介していきます。










ほぼ一本道ですが、白26手目で29に打つと、黒28白27黒F11となり、白の隅だっただけに少し黒がいいと思います。
黒33のあとは、











G17とF17の二択で、G17なら外勢を採る変化、F17なら実利の進行となり、どちらを選択しても互角です。
黒23手目のF15は隅を重視するときに有力ですが、通常はE11で問題無いと思います。


小目 ケイマガカリ 二間高バサミ②-1

2020年05月11日 | AI研究
閲覧ありがとうございます。
皆さんは二間高バサミの新しい形を使ってみましたか?
今回から、その形の変化図を載せていこうかと思います。

今回は、白が22手目にG16に打ってきた場合の変化を一パターン紹介していきます。












白にとって、G16はツケです。打った瞬間の勝率判断は、黒から見て50.1%でピッタリ互角です。
AIにとっては、G16は第6候補手ですが、図のように黒4子を取ることができるので、実利が大きく有力な変化だと思います。
ただ、図の白3、白7、白11と、その左側の3子、計6子のダメ詰まりを横目にシメツケがききそうです。
個人的には、若干黒持ちですね。
局面次第では有力な変化です。

小目 ケイマガカリ 二間高バサミ①-2

2020年05月09日 | AI研究

前回の続きです。
なかなかうまくいかなくて、難しいです。
今、左上の黒と左辺の白の攻め合いを研究しているのですが、白が攻め合いに勝つのに、勝率は黒の60%になっています。
わからないですが、こういう難問を研究することはとても楽しいです。

おまけで21手目をAIに深く探索させてみた図を載せておきます。





 

 

 

 

 


小目 ケイマガカリ 二間高バサミ①-1

2020年05月08日 | AI研究
私は最近AIを導入しました。
数年前、人間を超えたAI。今では、オープンソースされていて、誰でも使用することができます。
今回は、それを使って研究した新しい形を紹介していこうと思います。

最近、小目にケイマガカリが前よりも増えています。地にからい打ち方が流行しているためです。
そこで、ケイマガカリへの二間高バサミを研究してみました。
私が研究した形の特徴は、左上の黒が見た目以上に耐久力があるということです。












黒としてはカケが一番わかりやすい。白は出切るところ。黒はおさえるのもありますが、ノビが簡明です。
白もノビ。ここで従来の定石はB17でしたが、AIはC13を推奨していました。私が知っている限り、新手です。(上が手番の勝率、下が探索数。1kは千回です。)
この手の意味は、次におさえてきたら、出切りを狙うもの。強烈です。












黒がすべりを決めて出切ったところ。ここで白の応手は色々あります。候補手にはあがっていませんが、C10も有力です。ここでは、G13を見ていきます。
この手は、白三子のダメ詰まりを回避しながら、切った石を攻めようとする手です。












かなりの変化の余地があるので、全部は割愛しますが、代表的な変化はこれです。次に、白がC19にはねてきたら黒がB14におさえればいいので、現状では得にはなりません。これ以外も変化が多すぎて、研究し尽くすのは大変かもしれませんが、AIは面白い手をいっぱい示してくれるので、楽しく研究できます。ちなみに、勝率と想定図は下図のようになっています。











想定図は理解不能です(笑)
この新定石を自分の武器にできればいいなと思います。
閲覧ありがとうございました!