5月12日(木)、夫の試験が終わったので気晴らしに日帰り旅行へ。
場所は、2001年に文化的景観が評価され町全体が世界遺産に登録されている、マドリードの南、約47キロのアランフェス(Aranjuez)と言う小さな町。
荒地の中にタホ川の恵みを受け、緑豊かで古くから王家の保養地として使われていた離宮を中心とした町。
実は、アランフェスはこっちに来る前からずーっと楽しみにしていた場所だった。
本によると、マドリードからアランフェスへは、春から夏の間だけイチゴ列車(Tren de la Fresa)と呼ばれる蒸気機関車が走ると言うので、うっぐとこの蒸気機関車に乗るのをずーっと楽しみにしていたのだ。しかも車内ではイチゴが配られると言うから尚更楽しみにしていたのだった...
ところが、2011年度のスケジュールが春になっても出なくてどうしたんだろうと思ったら、なんと今年は国の予算が下りなくて中止!!!
あんなに楽しみにしていたのに...

ここでうっぐ、意外にも冷静。
「鉄道博物館でイチゴ列車に乗ったからいいよ。」とあっさり諦めてくれた。
そう、確かに客車に乗ったんだよね。動いてなかっただけで...私の方が諦められなかった...
(客車に乗った時の写真はこちら --> 当ブログ「鉄道博物館 -Museo de Ferrocarril-」の木製の客車内の写真がそうです)
そんな訳で、アトーチャ(Atocha)からRenfe近郊線(C-3号線)に乗って出発。
近郊線なので、自動券売機で買えちゃいます(往復6.80ユーロ/人)。

アランフェス行きは7番線から、うっぐもテンション上がります
アトーチャ駅を出てから、先日開拓したばかりの公園とRenfeの車庫の間を通り、あっという間にカスティーリャ地方の荒地へ。
今回は、一番前の車両に乗れて、運転席もよく見えました!


さすがのうっぐも「Oh! There's nothing!」と。最近、英語が良く出てくる。
約40分であっという間に到着。
王宮がある感じを出してる駅です。

駅を出て暫くこんな並木道がつづき、うっぐも川を覗き込んだり、気を見上げたり、楽しそうに歩きます。

15分くらい歩くと堂々とした王宮が見えてきます。

王宮横の広場の広いこと!思わず走りたくなる。

広場を囲む回廊はシンプルだけど、この長さで圧倒される。

調度お昼の時間。
今回はサンドイッチのお弁当を持って来たので、この広場で頂く。

腹ごしらえも済み、「王子の庭園(Jardin del Principe)」まで歩き始める。

...が、途中から相当な広さがある事が分かり、おまけに雲行きも怪しくなってきたので、王宮横から出発する電車の形をした観光バス「チキトレイン(Chiquitren)」に乗ってアランフェスの町巡りをする事に。
10:00~19:00、毎時運行(1時間に1本、ツアー時間約50分、料金大人5ユーロ、子供3ユーロ)
出発まで少し時間があるので、王宮前で一暴れ。

雨も本降りになってきたところでようやく乗車!

嬉しいね!
雨の中ツアーがスタート。王宮広場を出発し、サン・アントニオ広場を抜け、王子の庭園に入り、農夫の家や王家の小舟博物館を通り、アランフェスの町を一周する。スペイン語で解説しているけど、よく分からない...でもBGMは知ってるクラシック系ばかり。そして、この庭園で創られた名曲『アランフェス協奏曲』もしっとり流れてしばし音楽鑑賞。雨の庭園にもしっくりなじむ曲...改めていい曲。
Youtubeより『アランフェス協奏曲 Concierto de Aranjuez - Kaori Muraji』
あんなにはしゃいでいたうっぐ、気がついたら熟睡!目標達成して満足してしまったのか...
約50分のツアーが終わったところでなんとなく雨も小降りに。
だけど、もう一降りしそうだったので、お茶をする。
雨が止んだところで、もう一度「王子の庭園」へ。
公園の門にある可愛らしい門番の小屋。

この庭園はタホ川に沿って設計されてます。

段々と日差しが強くなって来て、この木々が調度いい日陰を作ってくれる。

カメラ禁止で写真はないけど、うっぐと二人で入った「王家の小舟博物館」にはタホ川での舟遊びに使われていた小舟(ゴンドラ)が展示されていて、どれも金ぴか!本当に贅沢な遊びしていたんだな...
雨上がりの土の香りと鳥の声...とっても気持ちがいい。
カラカラに乾燥したカスティーリャにいる事を忘れてしまうくらい。
「王子の庭園」を出た後は、王宮前のお庭へ。季節の花が雨の後で元気いっぱい。

私が大好きな花、「忘れな草 forget-me-not」も。

あまりにも気持ちがいいので、もう一つの庭園「島の庭園(Jardin de la Isla)」へ。
王宮の横を通り、タホ川の中洲の様なところにある庭園。

途中、アヒルが沢山日向ぼっこをしていて、うっぐは暫く(って言っても20分は見入っていたんじゃないだろうか...)ここから動かない。

木陰の中をひたすら散歩。

途中木登りをしてみたり、

文鳥の鳥かごに夢中になったり、

お花に見入ったり。

「ママ~!!」

ってすごい勢いで走ってくるから何かと思ったら、
「プレゼント!」と言って、デイジーの花を差し出してくれた。
「ありがとー!」と言って、うっぐに差してあげたら、意外にも気に言っちゃって「写真撮って~。」と。

もう夕方の18時過ぎ。
帰路に向かう為、王宮の横を通り、また一暴れ。

「あ、お花が無くなっちゃった~」と泣きそうになってるうっぐ。

そりゃ、あんだけ走ればなくなるよ...
別の花を見つけてあげ、差してあげるとまた元気に。

男の子なのにな...
来た道とは別の道を歩いて駅に向かって行ったら、いきなり線路に出てしまった...
柵も何もない。ホームにそのまま入れちゃう。

調度そのホームに私達が乗りたい電車が停まっているので、往復切符を買っていた私達はそのまま乗ってマドリードに戻る。
こんなんでいいのか..降りるまで車掌さんも来なかった...

Renfeの見える公園の横を通り、マドリードに戻ってきたのは、20時過ぎ。
ただただ庭園を歩くだけの一日。
でも鳥の声の中の森林浴、タホ川のせせらぎ...本当に気持ちが良かった。
王家が保養地にここを選んだ気持ちがよく分かったし、心から楽しんでいた事も伝わってきました。
スペインに来る前から楽しみにしていた蒸気機関車に乗る夢は消えてしまったけど、充分リフレッシュできた小旅行でした
場所は、2001年に文化的景観が評価され町全体が世界遺産に登録されている、マドリードの南、約47キロのアランフェス(Aranjuez)と言う小さな町。
荒地の中にタホ川の恵みを受け、緑豊かで古くから王家の保養地として使われていた離宮を中心とした町。
実は、アランフェスはこっちに来る前からずーっと楽しみにしていた場所だった。
本によると、マドリードからアランフェスへは、春から夏の間だけイチゴ列車(Tren de la Fresa)と呼ばれる蒸気機関車が走ると言うので、うっぐとこの蒸気機関車に乗るのをずーっと楽しみにしていたのだ。しかも車内ではイチゴが配られると言うから尚更楽しみにしていたのだった...
ところが、2011年度のスケジュールが春になっても出なくてどうしたんだろうと思ったら、なんと今年は国の予算が下りなくて中止!!!
あんなに楽しみにしていたのに...


ここでうっぐ、意外にも冷静。
「鉄道博物館でイチゴ列車に乗ったからいいよ。」とあっさり諦めてくれた。
そう、確かに客車に乗ったんだよね。動いてなかっただけで...私の方が諦められなかった...

(客車に乗った時の写真はこちら --> 当ブログ「鉄道博物館 -Museo de Ferrocarril-」の木製の客車内の写真がそうです)
そんな訳で、アトーチャ(Atocha)からRenfe近郊線(C-3号線)に乗って出発。
近郊線なので、自動券売機で買えちゃいます(往復6.80ユーロ/人)。


アランフェス行きは7番線から、うっぐもテンション上がります

アトーチャ駅を出てから、先日開拓したばかりの公園とRenfeの車庫の間を通り、あっという間にカスティーリャ地方の荒地へ。
今回は、一番前の車両に乗れて、運転席もよく見えました!



さすがのうっぐも「Oh! There's nothing!」と。最近、英語が良く出てくる。
約40分であっという間に到着。
王宮がある感じを出してる駅です。


駅を出て暫くこんな並木道がつづき、うっぐも川を覗き込んだり、気を見上げたり、楽しそうに歩きます。




15分くらい歩くと堂々とした王宮が見えてきます。


王宮横の広場の広いこと!思わず走りたくなる。

広場を囲む回廊はシンプルだけど、この長さで圧倒される。


調度お昼の時間。
今回はサンドイッチのお弁当を持って来たので、この広場で頂く。

腹ごしらえも済み、「王子の庭園(Jardin del Principe)」まで歩き始める。



...が、途中から相当な広さがある事が分かり、おまけに雲行きも怪しくなってきたので、王宮横から出発する電車の形をした観光バス「チキトレイン(Chiquitren)」に乗ってアランフェスの町巡りをする事に。
10:00~19:00、毎時運行(1時間に1本、ツアー時間約50分、料金大人5ユーロ、子供3ユーロ)
出発まで少し時間があるので、王宮前で一暴れ。


雨も本降りになってきたところでようやく乗車!


嬉しいね!
雨の中ツアーがスタート。王宮広場を出発し、サン・アントニオ広場を抜け、王子の庭園に入り、農夫の家や王家の小舟博物館を通り、アランフェスの町を一周する。スペイン語で解説しているけど、よく分からない...でもBGMは知ってるクラシック系ばかり。そして、この庭園で創られた名曲『アランフェス協奏曲』もしっとり流れてしばし音楽鑑賞。雨の庭園にもしっくりなじむ曲...改めていい曲。
Youtubeより『アランフェス協奏曲 Concierto de Aranjuez - Kaori Muraji』
あんなにはしゃいでいたうっぐ、気がついたら熟睡!目標達成して満足してしまったのか...
約50分のツアーが終わったところでなんとなく雨も小降りに。



だけど、もう一降りしそうだったので、お茶をする。
雨が止んだところで、もう一度「王子の庭園」へ。
公園の門にある可愛らしい門番の小屋。

この庭園はタホ川に沿って設計されてます。

段々と日差しが強くなって来て、この木々が調度いい日陰を作ってくれる。





カメラ禁止で写真はないけど、うっぐと二人で入った「王家の小舟博物館」にはタホ川での舟遊びに使われていた小舟(ゴンドラ)が展示されていて、どれも金ぴか!本当に贅沢な遊びしていたんだな...

雨上がりの土の香りと鳥の声...とっても気持ちがいい。
カラカラに乾燥したカスティーリャにいる事を忘れてしまうくらい。
「王子の庭園」を出た後は、王宮前のお庭へ。季節の花が雨の後で元気いっぱい。



私が大好きな花、「忘れな草 forget-me-not」も。

あまりにも気持ちがいいので、もう一つの庭園「島の庭園(Jardin de la Isla)」へ。
王宮の横を通り、タホ川の中洲の様なところにある庭園。

途中、アヒルが沢山日向ぼっこをしていて、うっぐは暫く(って言っても20分は見入っていたんじゃないだろうか...)ここから動かない。

木陰の中をひたすら散歩。

途中木登りをしてみたり、


文鳥の鳥かごに夢中になったり、

お花に見入ったり。

「ママ~!!」

ってすごい勢いで走ってくるから何かと思ったら、
「プレゼント!」と言って、デイジーの花を差し出してくれた。
「ありがとー!」と言って、うっぐに差してあげたら、意外にも気に言っちゃって「写真撮って~。」と。

もう夕方の18時過ぎ。
帰路に向かう為、王宮の横を通り、また一暴れ。



「あ、お花が無くなっちゃった~」と泣きそうになってるうっぐ。

そりゃ、あんだけ走ればなくなるよ...
別の花を見つけてあげ、差してあげるとまた元気に。

男の子なのにな...
来た道とは別の道を歩いて駅に向かって行ったら、いきなり線路に出てしまった...
柵も何もない。ホームにそのまま入れちゃう。


調度そのホームに私達が乗りたい電車が停まっているので、往復切符を買っていた私達はそのまま乗ってマドリードに戻る。
こんなんでいいのか..降りるまで車掌さんも来なかった...


Renfeの見える公園の横を通り、マドリードに戻ってきたのは、20時過ぎ。
ただただ庭園を歩くだけの一日。
でも鳥の声の中の森林浴、タホ川のせせらぎ...本当に気持ちが良かった。
王家が保養地にここを選んだ気持ちがよく分かったし、心から楽しんでいた事も伝わってきました。
スペインに来る前から楽しみにしていた蒸気機関車に乗る夢は消えてしまったけど、充分リフレッシュできた小旅行でした
