Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

忙しい一週間

2011-05-27 01:42:43 | 子供のこと
5月16~20日の週

マヨルカ島から帰って来た翌日からは、今まで定期的に遊んでくれた仲のいい友達がそれぞれ上海とロンドンに行ってしまう為、殆ど毎日遊びました。
学校(日本で言う幼稚園)が終わる16時過ぎから公園に集合したり、おもちゃ屋さんで遊んだり。

そんな中、最近定期的に会うようになった台湾のお友達とレティーロのバラ園遊びに行く。
もうそろそろバラの季節はお終いだろうと慌てて予定を入れて、大正解。満開を少し過ぎたところ。
バラのいい香りが風に乗って運ばれてくる。




このバラ園にはうっぐと何度も来ていて、何度かこのブログでもご紹介してきたど、こんなに満開になりました!
香りを伝えられたらもっといいのに...残念です。

火曜日には、上海に行くお友達とお別れ。その子とはやはりこのブログでご紹介した「素敵なお誕生日会」のお友達。
うっぐと同い年でかわいい女の子。うっぐと沢山遊んでくれてありがとう♪
そしてこれからも会える日を願って...

金曜日は、うっぐが「あにき」として慕っているHくんの送別会を別のお友達のご自宅ですると言うのでもちろん、参加。
実はそのご自宅の子の誕生日が近いという事で、お誕生日のケーキも出てきて盛り沢山な一日になりました
ケーキが出てくるとみんなで「うわ~!」と手が出ます...

お誕生日の歌を歌ってからね。

皆で歌います!お母さん達がスペイン語で歌い始めたら、リーダーのHくんが、「日本語で歌います!」と言い、結局、日本語とスペイン語、最後に英語で歌いました
みんな、3ヶ国語で歌えるなんてすご~い!
うっぐもこの日をきっかけにスペイン語で歌えるようになりました

この子達のご家族は、駐在員だったり、スペイン在住でハーフだったり、こっちで日本食店を営んでいたり、そしてウチは留学で来ていたり、本当に環境が色々だけど、こうして子供達が歳が近かったり、何かの縁で知り合えてなかなかいいもんです

別れるのは寂しいけど、きっとまたどこかで会えると信じて、前向きに

地中海に浮かぶマヨルカ島(Malllorca) -3-

2011-05-26 00:53:55 | 旅行 -Spain-
5月15日(日)

最終日。帰りの便は18:45発。
南部にもいいビーチがあるとの事で、さっとパルマ・デ・マヨルカ市内を観光、出発までビーチで過ごす事に。

ところが、朝7時半頃目を覚ますと、1年の300日は快晴と言われているマヨルカなのに、なんと大雨
のんびりと朝食を済ませ、チェックアウト時には、何とか雨は上がったものの、なんとなくまだ雲は残ってる...

また路線バス(Line 3)に乗り、今度はパルマの中心にあたるジョアン・カルロス1世広場(Pl. de Rei Joan Carlos I)で降り、そこにある観光案内所で
ビーチまでの行き方とそこから空港への行き方を確認する。

まずは徒歩でカテドラル(Catedral)に向かう。
少し晴れ間が出てきたと思ったら、日差しの痛いこと!遊歩道の並木が本当にありがたい。

その遊歩道の真ん中で航空会社の展示がしてあって、うっぐは、最近、友達から譲ってもらった貨物や車を運ぶ飛行機のおもちゃと同じ飛行機の写真をみつけて、「うっぐと同じ~!写真撮って!」と。

並木道が終わるとすぐカテドラル。
このカテドラルは1230年に建築が始められ1601に完成した物。中央祭壇にはガウディが手がけたという箇所があらしいから中に入ってみたかったけど、時間がなくてパス。外から見てもものすごく手が込んでます。




高台の上にあって、海側は広い遊歩道になっていてすごく開放的。


カテドラルのと海沿いを走る道の間には広場になっていて、何やらイベントの準備中。
こんな大きなパエリアの鍋、初めて見た~~!!

何人分??

バス通りに出てLine 15に乗り(Line 21でもOK)、パルマ海岸(Platja de Palma)へ向かう。
20分以上は乗ったでしょうか...観光案内所の人は、水族館のところで降りればいいと教えてくれたけど、チラッと見えた海岸と海があまりにも綺麗だったので思わず降りてしまった。

朝の大雨はどこに行ってしまったの?本当に綺麗なビーチ

ここでも汽車型観光バスが走っている。でもこんな色見た事がない~。


あまりにも暑い&日差しが痛くて海沿いのカフェに逃げ込み、そこでランチ。
最近うっぐは、写真を撮られるのが嫌で逃げ回るけど、撮るのが上手になって来た。
ママとパパだってちゃんとぶれずに撮れます


本当に暑く、パラソルと椅子を借りずにはいられなっかった(4.90€)。出発までの時間をビーチで過ごす。

さぁ、準備運動だ~


暫くすると風が出てきて雲が出てくる
雲の陰にお日様が隠れるとかなり寒くなってきた。でも雲から出てくると本当に暑い
そんな中、夫は砂浜に大の字に横になり、爆睡

うっぐは、ご覧の通り、思うがまま自由に遊ぶ


小一時間位昼寝をした夫は「泳がなきゃ」と言って、うっぐを連れて行く。

夫は、うっぐを波打ち際に置いて、どんどん沖へと泳いでいく。おいおい
首まで海水に使ったうっぐは、「寒い、寒い!」と言って走って戻ってくる。スーツケースを開け、私のTシャツで体を拭き(今度はフェイスタオル位は持って来よう)、着替えさせ、うっぐの毛布を頭からかぶり、暫く私の膝の上で丸くなっていた。あっと言う間に寝てしまっていた

風がどんどん強くなってきて、また雨が降ってきた...

気がついたら、周りにいた人達もいなくなってビーチチェアなども綺麗に片付けられていた。早っ
少し早いけど空港に向かう事に。

このビーチは本当によく手入れがされていた。ビーチの後ろの遊歩道には、砂を落とすシャワーが常備され、カフェにちゃんと綺麗なトイレもある。パラソルや椅子の料金も一律だし、ちゃんとした人が回収しに来て、チケットをくれるから安心していられる。
なるほど「青旗」ランク(ヨーロッパ共同体が安全性、水の美しさ、設備の充実度等において優れたビーチとして認定したもの)。
マヨルカの殆どのビーチがこの「青旗」ランクだそう。

空からのマヨルカ島(この時にはすっかり晴れている...)。

入り江の美しい青のグラデーションが今でも目に焼きついている。
車を借りたりすればあんな綺麗なところに行けるんだろうな...なんて思いながら久しぶりに潜りたくなった。スノーケリングでも充分綺麗そうだけど...

もうすっかり「夏」らしい旅行になりました。
マヨルカ島。
最終日に感じたモダンで洗礼された感じのビーチと前日に行ったソーイエルの列車の旅で感じた大自然とのどかさ、両方味わえ変化に富んだ印象を楽しめる島なんだなと思った。
欲を言えば、ミロの美術館とショパンがジョルジュ・サンドと一冬過ごした町「バルデモサ(Valldemossa)」に行きたかったけど、仕方がない。
これを見ていれば、もっと変化に富んだ印象を受けたんだろうな~


地中海に浮かぶマヨルカ島(Malllorca) -2-

2011-05-24 00:39:33 | 旅行 -Spain-
5月14日(土)

今回は朝食付きだった為、ホテルの食堂でしっかり朝ご飯。
行ってビックリ、バイキング式に並ぶメニューはイングリッシュ・ブレックファスト。イギリス人とドイツ人好みのソーセージが沢山
聞こえてくる言葉もイギリス英語やドイツ語。相変わらずスペイン語は全く聞こえてきません。

私が嬉しかったことは、紅茶が美味しいことさすが英国式!
朝、暖かい紅茶を飲むとホッとします

朝食後、早速バス(Line 3)に乗り、レトロな列車の始発駅のあるパルマのスペイン広場(Pl. d'Espana)へと向かう。
バスを降りてすぐに駅を発見。急いで行くと、既に電車が待機中
急いでチケットを買いに駅に向かうと長蛇の列!乗れるのか...
何とかその列車に乗れました!(往復17€/人)

席は決まっていないので、好きなところに座れる。窓など木製でホントにレトロ
とりあえず席をゲットし、出発の時間まで電車の周りを探検!

うっぐも私もワクワク、大興奮
鉄道博物館で見た様な列車に実際に乗れてホントに嬉しそう~


1912年に開通したこのソーイエル鉄道(Tren de Soller)は、パルマを出て、オリーブやオレンジ、レモン畑を通り、山脈を超え、変化に富んだ美しい風景を楽しみながら、北の港町ソーイエル(Soller)に向かう列車。

木枠の窓を全開にし、心地よい風を感じながら出発です!
パルマの町を抜けるとあっという間にオリーブ&オレンジ畑。そして、いつしか山が見えてきました。


途中でパルマ行きの列車とすれ違うと、この喜びよう


すると、うっぐが突然、「イチゴまだ来ないね...」と
そう、うっぐは、この列車もアランフェス行きの「イチゴ列車」と同じものと思っていたみたい...
アランフェスの時は、あんなにすんなり諦めていたのに...何処かで諦めきれてなかったんだね。
なんだかとっても健気...ずーっとイチゴが配られるのを待っていたみたいで...
列車も博物館で乗った木製の列車とよく似てるんもんね...ごめんね

「ソーイエルに着いたらイチゴ探そうね。」と

そうこうしてるうちに列車はどんどん山の中に向かって行きます。
トンネルに入ると冷たい風が入ってきてゴーッとする音に耳を傾けます。

最近、覚えた技。
うっぐ「ゾウさんの耳はなんで大きいの?」
ママ「遠くの音がよく聞こえるようにだよ。」
から始まって、耳に手のひらをあてると音が良く聞こえるって事が面白いらしい。

トンネルを幾つか抜けるとトラムンタナ山脈の谷間に広がる美しい町が広がって、ここの展望台で10分位停車。

ここは駅ではなく、観光客用のパノラマビュースポットってわけ。

うっぐは風景と言うより、線路に夢中。


また暫く山景色を楽しみ、レモン畑を通ったと思ったら、ソーイエル(Soller)に到着。

約50分の列車の旅は、あっという間と思えるほど変化に富んでいた風景。
気持ちよかった~~

そしてこのソーイエルの駅では観光客でごった返していました!

久しぶりにこんなに人を見たよ...

目的地の港町、ポルト・デ・ソーイエル(Port de Soller)までは、これまたレトロな路面電車。
「あそこにいた~!」

狭い道に人、人、人。
我先に電車に乗る!と気合たっぷり。
そんな殺気を感じてか、乗り場に入ってきた電車の車掌さんも英語で「No panic! No panic!」と...

なんとか無事に乗れ、4両編成の路面電車は満員。乗車率120%ってところでしょうか...(大人4€、子供2€)
路面電車は、この日はマーケット開催の可愛らしいソーイエルの町を通り抜け、



およそ30分で3キロ先のポルト・デ・ソーイエルに到着。
皆降りるのを待って、車内をやっとパシャ。


ここはまた小さいけど綺麗な港町...
漁船もあるけど、レジャー用のボートが目立つ。


カフェの前にある遊具で一遊びしてから、


約束のイチゴの飲み物を発見フルーツではなかったけどスムージーを楽しみ、ついでに軽くランチ。


町を散策。外海を探しに丘を登ります。

うっぐは、路面電車が気になって、気になって、なかなか進まないけど、ようやく外海が見えるポイントにたどり着いた!


キレイ~~~
こんなに高い所からでも魚が泳いでいるのが見えるよ~~!

ただ残念ながら、外海側には崖のみでゆっくり休めるビーチは見当たらないので、また同じ道を戻り、港の先までひたすら歩く。
うっぐはご機嫌。パパと二人で走ってビーチまで行ってしまいました...

どこだ?とビーチを探していたら、「ママ~!ここだよ~!!」と。

すっかりくつろいでいるではありませんか!

...とパラソルとビーチチェアは有料なので、砂浜に陣地を構える。
さすがに海に入るなんて思ってもいなかったから水着は持って来ていませんよ
パンツでもお構いなし。
日焼け止めだけは沢山塗って、「遊んでおいで。」と送り出す。

超~嬉しそう♪

イギリス人の家族に混ざり、小魚を捕まえようとしたりもしてました


そろそろ帰る時間。
シャワーで砂を流し、路面電車の乗り場に向かう。
名残惜しそう...

とても洗礼されて美しいビーチだった。

帰りの路面電車もイギリス人、ドイツ人のおじいちゃん、おばあちゃんでいっぱい。席が空いてなく、外になっちゃいました...


民家ギリギリのところを通るところを見ていると江ノ電を思い出さずにはいられません。


うっぐはとうとうダウン。お昼寝タイム。

うっぐを抱きかかえ、私も一緒に座り込む。

ソーイエルに到着。
パルマ行きの列車の時間を再度確認し、駅構内に入ったら、なんとミロとピカソのギャラリーがありました!しかも無料で!

ミロが晩年すごした母親の場所が偶然にもホテルの近くにあり、そこが美術館になっているけど、日曜日は休館日となっていて行けないと諦めていたから、ミロの作品を見れてホントに嬉しい。
どってことないけど、ミロの「月」がずーっと前から好きだった。
こんなところで見れるなんて...


向かいの部屋にはピカソの作品も。

これまた私が好きな陶芸の作品ばかりを集めてあって、嬉しい。

町では、子供達の為のイベントが行われていてすごく賑わっている。

観光案内所も路面電車の車両を使っていて、実際に電車がギリギリのところを通る。


この日は、人も多くてとっても賑やかな雰囲気だったけど、こじんまりした素敵な町。
もう1日歩き回ってもいいくらい、気に入っちゃいました

帰りの列車は、臨時の18時発。行きと同様、満席。


帰りも同じ線路を戻るのに、50分、飽きることなく風景を楽しめました。
うっぐも路面電車で15分寝ただけなのに、寝ずにずーっと楽しんでました。

19時頃パルマに到着。


この日の夕食は最初の日に軽くランチした、ホテルの近くの地元料理店。
私はパエリアを夫はトリのきのこソースを頂く。

美味しかった!
うっぐも一日よく頑張った。お礼に最近禁止のアイスクリームを注文。

毎日時間に追われる日々を送っているけど、時にはレトロな列車に揺られながら、その土地の空気を吸い、自然の風景に囲まれるのもいいなと思った。
特にこのソーイエル鉄道は変化に富んだ美しい風景が、本当に良かった。風も心地よかった。
マヨルカ島に行ったら是非!お奨めです!
ソーイエル鉄道(Tren de Soller)のホームページ

うっぐも私も夫も満足な一日でした!

ソーイエルでも沢山いい写真が撮れました。もっと見たい方はどうぞ↓
Soller, Mallorca in May 2011

地中海に浮かぶマヨルカ島(Malllorca) -1-

2011-05-22 01:20:49 | 旅行 -Spain-
暫くアパートのインターネットが使えず更新が遅れました...

先週末は、バレンシア沖、地中海に浮かぶバレアレス諸島最大の島、マヨルカ(Mallorca、スペイン語風に読むと「マジョルカ」)島に行ってきました

マヨルカ島は、年間300日以上が晴天と美しい海と山と自然に恵まれ、昔から「地中海の楽園」と呼ばれてきているだけあって、飛行機からの景色も美しいです。
夫の試験が終わり、のんびりビーチと自然に囲まれリセット旅行です。

5月13日(金)~15日(日)2泊3日の旅

-第1日目-

空港から市内は、路線バス(Line 1)で島の南部に位置するパルマ・デ・マヨルカ(Palma de Mallorca)と言う中心地へ(2€/人、約20分)。
スペイン広場(Pla. d'Espana)に着いて、観光案内所でパルマの地図と私達が泊まるホテルの地域の地図をもらい、そこから別の路線バス(Line 3)に乗って約20分(空港に寄らない路線バスは一律1.25€/人)、Cala Majorと言うビーチ付近でバスを降りる。

軽くランチを済ませ、ホテルに到着。
ホテルの庭にあるプールからは子供達の楽しそうな声が響き渡っていて、夕飯までの間、早速プールで過ごす。
プールサイドは、ここはイギリス?と思える程イギリス人だらけ。スペイン語が聞こえてきません。

うっぐ張り切ってプールに入ります!
冷たい!冷たい!と言いながら「キャーキャー」大はしゃぎ!


プール上がってから気が着いた。
プール用のタオルの貸出しがない!室内のタオルは持ち出し禁止と書いてあったから、冷え切ったうっぐの体をぬぐうタオルがない
そう、3つ星ホテルだから仕方ないと諦め、夫のTシャツを着せ体を温める。

こうゆう時うっぐが丈夫で本当に良かったと思う。
体が乾いたらキッズプール横の遊具で遊ぶ。元気だな~。

一遊びして暖かいシャワーを浴び、Cala Majorの町を散歩。
さっそく猫に遭遇。

「Hola!」

Cala Majorのビーチは本当に小さいけど、周りには高級ホテルやリゾートマンションなどが立ち並んでいる。

うっぐは、お腹すいたと言っていたわりにはビーチを見ると一遊びせずにはいられない。

もう20時半過ぎ...さすがに人は少ないです

無性にインドカレーが食べたくなり海が見えるバルコニーのあるお店でインドカレーを頂く。


22時ごろホテルに到着。
プールがライトアップされ綺麗。


プールサイドのバーではイギリス人やドイツ人が楽しそうに飲んでます。
前に行ったトレモリーノスと言う町もグラン・カナリアもイギリス人とドイツ人が多かったけど、今回はハイシーズンになる手前って事もあって、リゾートタウンらしく「あふれかえってる」って感じ。大賑わい。

翌日の約100年前のレトロな列車の日帰り旅行の為に第1日目は早めにお休みしました

イチゴ列車で行くはずだったアランフェス -Aranjuez-

2011-05-17 01:30:14 | 旅行 -Spain-
5月12日(木)、夫の試験が終わったので気晴らしに日帰り旅行へ。

場所は、2001年に文化的景観が評価され町全体が世界遺産に登録されている、マドリードの南、約47キロのアランフェス(Aranjuez)と言う小さな町。
荒地の中にタホ川の恵みを受け、緑豊かで古くから王家の保養地として使われていた離宮を中心とした町。

実は、アランフェスはこっちに来る前からずーっと楽しみにしていた場所だった。
本によると、マドリードからアランフェスへは、春から夏の間だけイチゴ列車(Tren de la Fresa)と呼ばれる蒸気機関車が走ると言うので、うっぐとこの蒸気機関車に乗るのをずーっと楽しみにしていたのだ。しかも車内ではイチゴが配られると言うから尚更楽しみにしていたのだった...

ところが、2011年度のスケジュールが春になっても出なくてどうしたんだろうと思ったら、なんと今年は国の予算が下りなくて中止!!!
あんなに楽しみにしていたのに...

ここでうっぐ、意外にも冷静。
「鉄道博物館でイチゴ列車に乗ったからいいよ。」とあっさり諦めてくれた。
そう、確かに客車に乗ったんだよね。動いてなかっただけで...私の方が諦められなかった...
(客車に乗った時の写真はこちら --> 当ブログ「鉄道博物館 -Museo de Ferrocarril-」の木製の客車内の写真がそうです)

そんな訳で、アトーチャ(Atocha)からRenfe近郊線(C-3号線)に乗って出発。
近郊線なので、自動券売機で買えちゃいます(往復6.80ユーロ/人)。

アランフェス行きは7番線から、うっぐもテンション上がります

アトーチャ駅を出てから、先日開拓したばかりの公園とRenfeの車庫の間を通り、あっという間にカスティーリャ地方の荒地へ。
今回は、一番前の車両に乗れて、運転席もよく見えました!



さすがのうっぐも「Oh! There's nothing!」と。最近、英語が良く出てくる。

約40分であっという間に到着。
王宮がある感じを出してる駅です。


駅を出て暫くこんな並木道がつづき、うっぐも川を覗き込んだり、気を見上げたり、楽しそうに歩きます。


15分くらい歩くと堂々とした王宮が見えてきます。

王宮横の広場の広いこと!思わず走りたくなる。


広場を囲む回廊はシンプルだけど、この長さで圧倒される。


調度お昼の時間。
今回はサンドイッチのお弁当を持って来たので、この広場で頂く。


腹ごしらえも済み、「王子の庭園(Jardin del Principe)」まで歩き始める。


...が、途中から相当な広さがある事が分かり、おまけに雲行きも怪しくなってきたので、王宮横から出発する電車の形をした観光バス「チキトレイン(Chiquitren)」に乗ってアランフェスの町巡りをする事に。

10:00~19:00、毎時運行(1時間に1本、ツアー時間約50分、料金大人5ユーロ、子供3ユーロ)

出発まで少し時間があるので、王宮前で一暴れ。


雨も本降りになってきたところでようやく乗車!

嬉しいね!

雨の中ツアーがスタート。王宮広場を出発し、サン・アントニオ広場を抜け、王子の庭園に入り、農夫の家や王家の小舟博物館を通り、アランフェスの町を一周する。スペイン語で解説しているけど、よく分からない...でもBGMは知ってるクラシック系ばかり。そして、この庭園で創られた名曲『アランフェス協奏曲』もしっとり流れてしばし音楽鑑賞。雨の庭園にもしっくりなじむ曲...改めていい曲。

Youtubeより『アランフェス協奏曲 Concierto de Aranjuez - Kaori Muraji

あんなにはしゃいでいたうっぐ、気がついたら熟睡!目標達成して満足してしまったのか...

約50分のツアーが終わったところでなんとなく雨も小降りに。


だけど、もう一降りしそうだったので、お茶をする。
雨が止んだところで、もう一度「王子の庭園」へ。
公園の門にある可愛らしい門番の小屋。


この庭園はタホ川に沿って設計されてます。


段々と日差しが強くなって来て、この木々が調度いい日陰を作ってくれる。


カメラ禁止で写真はないけど、うっぐと二人で入った「王家の小舟博物館」にはタホ川での舟遊びに使われていた小舟(ゴンドラ)が展示されていて、どれも金ぴか!本当に贅沢な遊びしていたんだな...

雨上がりの土の香りと鳥の声...とっても気持ちがいい。
カラカラに乾燥したカスティーリャにいる事を忘れてしまうくらい。

「王子の庭園」を出た後は、王宮前のお庭へ。季節の花が雨の後で元気いっぱい。

私が大好きな花、「忘れな草 forget-me-not」も。


あまりにも気持ちがいいので、もう一つの庭園「島の庭園(Jardin de la Isla)」へ。
王宮の横を通り、タホ川の中洲の様なところにある庭園。


途中、アヒルが沢山日向ぼっこをしていて、うっぐは暫く(って言っても20分は見入っていたんじゃないだろうか...)ここから動かない。


木陰の中をひたすら散歩。

途中木登りをしてみたり、


文鳥の鳥かごに夢中になったり、


お花に見入ったり。


「ママ~!!」

ってすごい勢いで走ってくるから何かと思ったら、
「プレゼント!」と言って、デイジーの花を差し出してくれた。
「ありがとー!」と言って、うっぐに差してあげたら、意外にも気に言っちゃって「写真撮って~。」と。


もう夕方の18時過ぎ。
帰路に向かう為、王宮の横を通り、また一暴れ。


「あ、お花が無くなっちゃった~」と泣きそうになってるうっぐ。

そりゃ、あんだけ走ればなくなるよ...

別の花を見つけてあげ、差してあげるとまた元気に。

男の子なのにな...

来た道とは別の道を歩いて駅に向かって行ったら、いきなり線路に出てしまった...
柵も何もない。ホームにそのまま入れちゃう。


調度そのホームに私達が乗りたい電車が停まっているので、往復切符を買っていた私達はそのまま乗ってマドリードに戻る。
こんなんでいいのか..降りるまで車掌さんも来なかった...


Renfeの見える公園の横を通り、マドリードに戻ってきたのは、20時過ぎ。

ただただ庭園を歩くだけの一日。
でも鳥の声の中の森林浴、タホ川のせせらぎ...本当に気持ちが良かった。
王家が保養地にここを選んだ気持ちがよく分かったし、心から楽しんでいた事も伝わってきました。
スペインに来る前から楽しみにしていた蒸気機関車に乗る夢は消えてしまったけど、充分リフレッシュできた小旅行でした