酔うて酔うて 走ってます
ランニングマシーンで 走ってます
呑んで酔うて 食べて寝て
そんな生活 しています
気が付き見れば ほっこりと
出て居ます 出た居ます
ふっくらお腹が 出ています
酔うて酔うて 心配ぞ
これはいかんと 発意して
走ってます 走ってます
朝 昼 夜と 走ってます
お腹引っ込めと 走ってます
酔うて酔うて 走ってます
今も今とて 走ってます
お陰で足腰 しっかりと
思わぬ効果 走ってます
元々嫌いな ランニング
これは成らじと 走ってます
酔うて酔うて 走ってます
酔うて酔うて 苛立てり
あれにも イラつき
これにも イラつく
世の中の事 イラつく事ばかり
世界の事 日本の事
あれもこれもと イラつく事ばかり
テレビ見れば テレビにも
新聞見れば 新聞にも
イラつくニュース 溢れてる
政治 経済 社会にと
苛立つ事ばかりの 世の中ぞ
酔うて酔うて 胃も痛む
平穏無事の 安らぎを
覚える日々の 有らざるや
見ざる 言わざる 聞かざるの
日々送りたし 送りたし
酔うて酔うて 願いしに
今も今とて 流るるニュース
滑った転んだの ニュース有り
酔うた耳にも 届きしや
酔うてます 酔うてます
献立浮かべて 酔うてます
明日の朝食 何作ろ
昼の食事 何しよか
夜の食事は 如何しよう
酔うて酔うて 思いしや
日々の食事 待ちはせぬ
独り身ならば 有る物で
何の気兼ねも 要らぬけど
そうはならじや 日々食事
酔うて酔うて 気を遣う
あれは好きか 嫌いかと
素材ひとつを 選ぶにも
中華 和食 洋食と
今も今とて 献立が
明日の献立 悩みしや
酔うて酔うて 頭の中
時にはクックパッドも 覗きしや
乏しき知識 満たさんと
思いつかずに ネットでと
酔うて酔うて 探索ぞ
疲れるや 疲れるや
酔うて酔うて 目の疲れ
気になる気になる 目の疲れ
活字拾うも 疲れるや
パソコン画面に 疲れるや
ネット見るにも 疲れるや
酔うて酔うて 目の疲れ
気になる疲れ 目の疲れ
年の所為と 思いつつ
本を読むにも 新聞見るも
疲れつかれて 根気失す
酔うて酔うて 思考さへ
途絶え途絶えの 夜続く
あれ知りたい これ知りたいと
思うも出来ず 目の疲れ
見るも辛きや 何見るも
酔うて酔うて 嘆かわし
いっそ暫し 目隠して
闇との戦い してみるかと
酔うて酔うて 思いしや
酔うて酔うて 浮かびしや
中国四川 大地震
崩れる山の 凄まじき
四川旅して 目にするや
地震の跡の 凄まじき
至る所の 山崩れ
巨岩ゴロゴロ 転がりも
酔うて酔うて 思い出す
走る道路も 恐ろしや
道路の沿いて 続く岩肌
岩壁せり出し 迫りしや
酔うて酔うて 浮かび来る
あの岩この岩 思う度
いつ転がり来るかと 怯えしや
四川に起こりし 大地震
今また起きたら 如何なうや
思うて思うて 恐怖ぞえ
酔うて酔うて 思い出す
酔うてます 酔うてます
小さな小さな 片隅で
小さくなって 酔うてます
宇宙の 地球の片隅で
酔うて酔うて 酔うてます
己の小ささ 自覚して
無意味な存在 感じつつ
酔うてます 酔うてます
己は何ぞ 問いつつも
今宵空しく 飲んでます
宇宙・地球 何と大きなるや
人智越えての 存在に
己の虚しさ 募るのみ
酔うて酔うて 空しきや
あれやこれやと 争いし
互いの主張 虚しきや
死ぬの生きるの 大騒ぎ
酔うて酔うて 虚しきや
人の欲など あほらしや
空から見下ろす 人どもの
下らぬ争い 蟻のごと
グラス重ねて 見下ろせば
酔うて酔うて 馬鹿らしや
馬鹿な付き合い 止めとこと
酔うて酔うて 過ぎて行く
膨れゆく あれもこれもと
酔うて酔うて 心配ばかり
もしかしたら もしかしたらの
したらばかりが 頭をよぎる
万が一 まさかばかりが
酔うた頭を 駆け巡る
要らぬ心配 するが心配
心配ばかりが 先に立つ
身一つのつもりが 何時しか大荷物
酔うて酔うて 心配性
首をもたげて 主張する
万が一 万が一が
起こりた時を 思いやる
あれもこれもと 持て行けと
酔うて酔うて 訴える
酔うて酔うて 訴える
いつしかバッグ 膨らみて
大荷物 大荷物
酔うて酔うて 思い出す
君の言いし言葉を 思い出す
もう良いよ そんなに働か無くても…と
酔うて酔うて 胸に響きし
働きバチの如 働きし
そんな私を 労わりし君
君のやさしさに 奮い立てり
君の為なら わが身捨ててもと
酔うて酔うて 心に決めし
愛し愛しの 君ゆえに
この身果てよと 君のため
君の笑顔に癒され 働きし
なのになのに 君は居ない
君の居ない この世には
酔うて酔うて 虚しさが
今はただ 漂う小舟のごと
波静かな 大海の中
ゆらりゆらりと 揺れている
酔うて酔うて 揺れている
何処の地を 目指す当てもなく
