居眠りバクの音楽回想

チェンバリスト井上裕子の音楽エッセイブログ。

初期キリスト教の音楽観と教父たち

2010-12-08 00:05:59 | 音楽史
※教父とはキリスト教の著述家・学者を指す。
 聖書を解釈し、基本的原則を定めて人々を導く役目を担っていた。

彼らによると

「音楽の価値は聞き手に神の啓示を与え、
 しかも良かれ悪しかれた性格に影響を及ぼすその力にある。

 音楽はそれを聞いて喜びや快楽を得るためにあるのではなく、
 美しい事物は心的で完全な美を我々に思い出させるために存在する。

 故に、音楽は宗教の僕であり、キリストの教えに向かって人の心を開き、
 魂を神聖な考えに向けるような音楽だけが、教会で聞くに値する音楽である。」

 音楽は宗教の僕?・・・・・・神の僕ではなくて?
 
 書いた人の言葉の使い方なんでしょうけど、
 神か宗教かでは、少し意味が違いますね。