※ボエティウス(480-524)は中世においてもっとも尊敬され、
影響力のあった音楽の権威とされる。
6世紀初頭に特に音楽の概要についてまとめた「音楽教程」を書いたが、
これは主にギリシア音楽理論についてまとめたものである。
中世の音楽理論は、ギリシャの音楽観に基づいていた。
ボエティウスによると、音楽は次の三つの種類に分けられる。
①「Musica mundana~宇宙の音楽~」
惑星の運動、四季の変化、元素に秩序ある数的関係
②「Musica humana~人間の音楽~」
肉体と魂およびそれらの諸部分の総合を司る。
③「Musica instrumentalis~道具の音楽~」
人声を含む楽器の生み出す、耳に聞こえる音楽であり、
特に音程の数比において、①②と同じ秩序の原理を例示する。
彼は、プラトンやアリストテレス同様、
音楽が性格や道徳に対する影響力を持つことを強調していました。
音楽は、音楽そのものだけでなく、
哲学入門としても教育上重要な科目の一つとされました。
現代、特に日本では、音楽は教育の蚊帳の外に置かれています。
音楽観がこの時代と大きく異なるにせよ、情操教育において
忌むべき現実だと思います。。。
影響力のあった音楽の権威とされる。
6世紀初頭に特に音楽の概要についてまとめた「音楽教程」を書いたが、
これは主にギリシア音楽理論についてまとめたものである。
中世の音楽理論は、ギリシャの音楽観に基づいていた。
ボエティウスによると、音楽は次の三つの種類に分けられる。
①「Musica mundana~宇宙の音楽~」
惑星の運動、四季の変化、元素に秩序ある数的関係
②「Musica humana~人間の音楽~」
肉体と魂およびそれらの諸部分の総合を司る。
③「Musica instrumentalis~道具の音楽~」
人声を含む楽器の生み出す、耳に聞こえる音楽であり、
特に音程の数比において、①②と同じ秩序の原理を例示する。
彼は、プラトンやアリストテレス同様、
音楽が性格や道徳に対する影響力を持つことを強調していました。
音楽は、音楽そのものだけでなく、
哲学入門としても教育上重要な科目の一つとされました。
現代、特に日本では、音楽は教育の蚊帳の外に置かれています。
音楽観がこの時代と大きく異なるにせよ、情操教育において
忌むべき現実だと思います。。。