陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

キャラ萌えしなくても二次創作がしたいときがある

2022-03-27 | 二次創作論・オタクの位相

私は十数年前にある作品にハマって以来、ほぼ時間があれば、ファンアート探しをしています。
公式に見つかったらマズいのか検索除け対策で、原作ジャンル名を書かない場合もありますので、すべてがすべて発見できたわけではないのですが…。

二次創作物は原則、作品名か、もしくはキャラ名で検索することが多いですよね。
で、やはりといえば、やはりですが。人気のないキャラの二次創作は埋もれてしまいがちになります。あと、ある特定の作品名で検索すると、なぜか、その作品のアニメEDを模した他作品キャラのカップリング絵が出てくる、というのもよくある話です。こういう場合はNOT検索をするしか仕方がないのでしょうか。

基本的に百合カップルが好きだけど、なぜかとあるアニメの男性キャラ単体の動向が気になっていきおい手掛けたSSがあります。
それを書いたのは個人的な思惑によりますが。メインが百合作品なだけに、男性、しかも脇キャラというのは陽の目を見ないもので。だからこそ、ファンフィクションで輝かせてあげたかった、というわけですね。もちろん、読まれない、見られないの前提です。

脇というほどではなく、むしろ、メインの百合カップルのライバルポジションにいる主役級の男性キャラを主人公にした二次創作小説を書いたら。気に入られなかったのか、一時期、そのキャラ名をつかった荒らしコメントをいただいたことがあります。

二次創作に不満があるのはよくあることですが、創作内容に対する不満ではなくて、ただ不吉な呪いみたいなひとことコメントばかり、そのキャラの名前で投稿されました。これは、そのキャラに対する悪感情を抱くので、できれば、やめていただきたいです。

二次創作では、そのキャラの魅力を伝えられなかったのだろうと思い。
のちほど、私はそのキャラ単体の特集記事を組むことにしました。確かに、今、思い返せば、そのキャラが失恋してしまうという結末だったので、読者には不穏な気配を与えてしまったのもしれません。でも、私が伝えたかったのは、恋愛の勝ち負けではなくて、喪失をどう乗り越えるか、だったのですが。そもそも、二次創作自体が仮装恋愛ごっこなのですから、私が間違った二次創作の使い方をしていただけなのでしょう。

どれだけ読まれたか、好評を得たか。
そんな外部評価を気にせずに、好き勝手に書けるのも、個人サイトやブログのいいところです。

似たような百合カップル話ばかり描いていたら飽きてくるし、たまには、男の子キャラを主役にして、新鮮な気分で創作してみたい。そんな気まぐれもありますね。若い頃はやらなかったお父さんお母さんキャラだとか、お年寄りキャラなんかも手掛けてみたくなるのは、老化現象なのでしょう。自分と違うキャラになりきることで多様な目線を手に入れることもありますし、気づきがあったりもします。

魅力的な背景を持った地味キャラに活躍の場を広げたくなるのは、その原作ジャンルに惚れこんでいたからに他ならないのです。


【二次創作者、この厄介なディレッタント(まとめ)】
趣味で二次創作をしている人間が書いた、よしなしごとの目次頁です。
二次創作には旨みもあれば、毒もあるのですね…。


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