記事「二次創作者のおかした、二次創作者のおかしな考えについて」の続きです。
なんだか二次創作を楽しむ方に砂掛けをしていくようなタイトルですが。私自身がいまだに二次創作を拙ブログで発表している身なので、水を差すつもりはないです。
・二次創作のためにコストをかけすぎる
オフ、オンかかわらずPC操作必須になる昨今の二次創作。お絵かきソフトの習得には時間がかかり、投資もばかにならず。同人誌販売も一回で数万単位は必要です。
・二次創作のために他のことを犠牲にしてしまう
創作活動は夢中になれば楽しいけれど、勉強や仕事の準備、日常生活をないがしろにしてしまいがちに。人生の目標をしっかり見つめ、現実逃避はほどほどに。
・友人、家族、同僚との会話中も妄想してしまいがち
二次創作の妄想をしていて他人の話がうわの空。人間関係にひびが入ったなんてことも。街角でみかけた女の子二人連れや上司部下、さらにはタレントやスポーツ選手などの間柄をGLやBLで脳内置換しはじめたら、かなり重症です。
・漫画、ドラマ、映画、小説などから使えるネタをメモする
よく二次創作どうしで盗作疑惑がありますが、そもそも二次創作自体がパロディ。どこかでみたストーリーラインを無意識に記憶していることはあります。自分で思いついた自称天才的なアイデアすらも、傍からみたら独創性のかけらもないこともありますよね。
・価値観の合わない人をさかんに攻撃排除
部活動もそうなのですが、二次創作活動もなんとなく任侠の世界に似ていませんか。異質なものを排除して、結束を高めようとする。攻撃とはいわないまでも、SNS上では水面下で陰口悪口なんて印象操作はあるのかもしれないです。発明王エジソンですら、自分のライバル開発者を貶めようとデマを流したぐらいですから、悲しい人間の性ですね。
・自分のお気に入りはゴリ押し
私は昔のオタ友だちに一緒に観て感動したはずの映画原作本をむりやり貸したら、ひどい状態で投げ返されたことがあります。その友人はもともと原作に興味がなかったのかもしれません。相手を自分モードに染めるのはやめましょう。
・ネット上の評価をやたら気にする
とくに女性ファンはランキングが大好き。原作ジャンルを組織票で応援しだします。自作のみならず、他人の二次創作の立ち位置も気になりだす。原作の評価が低かろうが、自分があまり褒められなかろうが、その原作、二次創作物を楽しんでくれる人はかならずいます。
・二次創作しやすさでジャンルを選ぶ
いわゆるジャンルイナゴ問題ですね。入れ込むほどではないけれど、人気ジャンルで同人誌出したら売れそうだからとか、自分の過去ジャンルと似ていて描きやすそうだからの理由で選びがちに。二次創作の旨みがなければすぐに飽きます。
・気がつけば、二次創作以外の趣味や特技がなかった
二次創作活動そのものに飽きたり、ヲタクの付き合いに疲弊したりで離れたくなっても、他にハマれるものがないと嘆く人がいます。一生懸命夢中になれるものって見つけないといけないのでしょうか? 軽く嗜む程度で複数の趣味を掛け持ちしている人はいますし、お金や時間をかけすぎないで楽しみたいひともいます。同人誌販売をしていた人はイベント好きでしょうから、お祭りなどの企画ものに参加してみるとか。描画能力を活かして、お子様、お年寄りや外国人向けのわかりやすいガイドを作成してみるとか、活用する方法はあるはずです。
ちなみに、もともとペットを飼っているひとは、ヲタク趣味がなくなってもさほど寂しくないのではと感じています。いちばんいいのは、老後いっしょに生きられる「三次元の(笑)」パートナーをみつけておくことですね。
二次創作でイベント参加するひとは、そもそも同人活動を褒められたいのではなくて、いっしょに生きていける伴侶(とまではいかなくても、友だち)探しをしているのでは、という気がしないでもないです。それはそれで、ひとつの生存戦略なので否定されることではありません。