陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

本の買い置きはもうやめる!

2024-09-28 | 読書論・出版・本と雑誌の感想

9月10月の三連休がもう間近。
連休日にとくに小旅行もしなくなった私は、思想のトリップと称して図書館か、書店へ出かけます。とくにまとまった休日に利用しているのが中古書店。セール日があるからです。

オンラインショップも充実しているブックオフは、実店舗をブラウンジングして価格調査。
即ゲットしたい古本以外は、帰宅してからアマゾンなりオンライン中古店なりで値段をチェックし、送料を含めてお得なほうを選択します。

ブックオフオンラインの価格帯はお安めが多いですが。
まれに110円本で新品同様もあれば、かなり破損しているのもあって玉石混合。新渡戸稲造の『修養』を買ったときは、傍線だらけで辟易して読む気も起きませんでした。

たまに全巻そろって各110円の文庫本やコミックなあんて破格のものを見つけたときは、そりゃ小躍りしたくなります。しかし、過去にこうした80円だとか50円だとかで、何千円以下送料無料で抱き合わせ買いした本を大量に捨てた覚えがありますので。現在は超安値でも安易に乗らないようにしています。

先日のオンライン調査では。かねてから読みたかった少女小説家の小説シリーズ本を超特価で発見。
全巻そろえても2000円もしません。けれども――途中で読み飽きたらどうしようか、そう思うと、なかなか食指が動きませんでした。さすがに安いだけあって、本の黄ばみもあり、しかも挿絵もかなりのこと古いので色褪せてみえるのですね。

で、カーリルで検索したら。
県内の図書館で全巻揃っているとのこと。数冊ずつにはなりますがお取り寄せで読めばいいかと思い立ち、今回の特価はスルーすることにしました。

中古書店やオンラインショップで大幅値引きがあるとオトナ買いしてしまう漫画や小説シリーズ。しかし、冷静になってみるとのちのち読む時間が取れないことが多く。しかも保管中に古びてしまうのでけっきょく廃棄処分にしてしまいます。

読書家がやりがちな、この癖を見直すことにしました。
終活も考えると、将来的な蔵書を極力増やさない方がいいからなのです。本ってけっこう売りにいくのも重くて、時間がかかりますしね。

あと、ビジネス書やIT関連などは、中古でもそこそこ高くて。
しかもあと数百円出せば、新品の、最新版の本が書店にあったりもしますよね。

資格本がまさにそうで、語学系ならいざ知らず、実業的な法改正が激しい資格の本はなるべく中古では買わない方が賢明です。興味本位でなんとなくさわりだけ読みたいなら、お試しで買ってもよいのですが。私は行政書士の記述対策本の二冊目は民法中心でその頃(今から10年ほど前)は法改正があまりなかったので、中古本を利用しましたけれど。基本テキストや問題集はやはり最新版にした方がよいでしょうね。

本を買いすぎると、読まなきゃと焦って、やるべきことを後回しにして休日をだらだら読書で潰してしまうことが多いのです。しかも、図書館で借りてきた本の方が新しくて、かつ、返却期限もあるので優先して読んでしまい、積読本が減らなかったわけですね。あと、中古店に通い出すときは、メンタルが弱っていて、正常な判断ができず、背表紙にひかれてあれもこれもとカゴに放り込んでしまう癖があるので、注意しています。あとで本棚が満杯になって後悔するのがオチですから。


(2023/09/09)

読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 職場の同僚からプライバシー... | TOP | あなたが働きづらいのは、お... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 読書論・出版・本と雑誌の感想