陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

光熱費の領収書未発行サービスはお得なのか

2024-07-25 | 政治・経済・産業・社会・法務

電気・ガス・水道料金は領収書なしでネット閲覧にすればポイントがたまるサービスがあります。

ただ、そうしたら料金を確認しなくなるので、私はあえてやっていません。個人事業の領収書の保管上、わざわざ自宅でプリントアウトする手間を考えたら、数百円高くてもいいので送付してほしいのです。これは人それぞれですよね。

私の場合、空き家の光熱費を支払っていますが。
電力会社のポイントを計算すると、一か月350円ほど。年にすると4000~5000円ほど。わりと悩みますが、副業で一日だけの単発バイトをしたらいいとか、給料のいい兼業先に乗り換えるとか、その数千円分無駄遣いしなければいいいとか、他の節約手段を考えてしまいます。

節約をするのはいいのですが、その際のメリットを考えないと後悔することもありますよね。
年に数回しか動かさない動力源のものがあって、その電気代契約が無駄だと思っていても、それがないと運搬できないならば契約を続けるしかないわけです、残念ながら。電話の固定回線にしたってやめるのは簡単ですが、信用問題にかかわるのでやはり置いたままにしています。

領収書が発行されないと、どこのライフラインを誰の名義契約か、誰の口座引落か。忘れてしまうこともあります。

あなたに万が一のことがあった場合、世話人や相続人がわからなくなるケースもあります。万が一というのは亡くなる前の、認知機能が低下し判断能力がつかなくなるケースも含みます。

同居している場合でも、親御さんや配偶者など世帯主名義にして、世帯主口座引落にしていて、自分は何も知らないなんてお気楽な専業主婦(主夫)やお子さんもいらっしゃるでしょう。

でも、同居している限りは、あなたもその恩恵にあずかっているわけですから、きちんと確認しておいてください。

自分が成人しているならば、光熱費や通信費は自分の使用量換算分だけ、代表支払者にお金をきちんと渡した方がいいでしょう。ゲームや動画を見て暇つぶしをしている人は、いっそ自分だけのプランで契約してみたらどうですか。世帯主が外で働いているのに、家でいる人間が家事もせずにネットばかりにかじりついているのでは家庭内は喧嘩になります。

独り暮らしをしたことがない人に限って、自分の生活費がいくらなのか理解せず、家族の給料が少ないことに文句を言い募っているのは、とても不思議な現象です。普段から月々最低これだけは生きていくのに必要なお金を把握しておけば、不要な買い物を減らしたり、遊興費に濫費をやめたり、仕事を失っても貯金があれば食いつなげると思えるのではありませんか。会社はいつまでも同じ給料を払ってくれるとは限らないのですから。

私は亡くなった親族の光熱費解約手続きをしたことがありますが、それこそ領収書があちこちに散乱していて、それを集めるのが大変でした。ただ、通帳に記帳されていたので、何を、いつ、いくら、支払っていたのかがわかりやすかったので助かりました。それがすべてネットで、しかも、どこで、どんな手続きをしたのかわからなかったとしたら、肝が冷えます。

妹が若くして亡くなった時も、使わないままのガラケーの使用料や処分にお金がかかってしまいました。
なので、自分が新しいサービスに申し込んだときは、家族に知らせるか記録を残すべきでしょう。これはネットフリックスなどのサブスクリプションでも雑誌の定期購読でも同じです。

お話がすこしずれましたが、領収書未発行の件に戻ります。

別居していても、同じです。
親が亡くなったあとの家の片づけをする際に、電気料金未納でできないとか。過去数年分の滞納があったので、相続する金融資産が減ってしまった、なんてことにもなりかねません。また、高齢者ですと、よくわからないままに不要なサービスプランに加入させられていることもあります。

また本人が現役世代であっても。
独り暮らしで賃貸住まいで、ある日、急に亡くなったりしたら。そのあとの始末をする人はやはり困ります。最近は遺品整理の業者さんもいますがやはり費用がかさみますよね。

電気や電話代の領収書には、重要な案内文が載っていることもあります。HPをこまめにチェックしない人には重宝します。これも、私が領収書発行を選ぶ理由の一つです。

光熱費の領収書未発行サービスを選んだ場合は。
どこの会社か、何のプランか、契約日、更新日、契約名義人、引落口座名、そのサイトのホームページ、IDやパスワードまできっちりどこかにメモして残しておいたほうがいいでしょう。パソコンや端末で見られるのは便利ですが、セキュリティ対策を行っておかないと、勝手に契約変更されたり、料金引落額が間違っていたりしかねません。

通信費・光熱費などの固定費の口座引落日はチェックし、間違いがないか確認する癖をつけましょう。
私は経費帳に記帳していて、毎年毎月の前月、前年同月との差額を比較し、なぜ今月は増えたのか、減ったのか分析するようにしています。電気代は古い電気ストーブを深夜早朝につけっぱなしにすれば爆上がりしてしまいますよね。外出が多ければ、減りますし。

なお、最近はカード払いで一括引落できたりもしますね。
私はいまだに紙の通帳愛用派なので使用していませんが。利用明細で隔月の引落額がわかるのは便利なのですが。通帳にどの勘定科目かで記帳されるかわかりづらいので、避けています。カード払いのポイントがお得なのは魅力なのでいつかやってみたいと思いつつも、使いすぎるが怖いので。

ただし、会計ソフトでネットバンク口座を取り込みしている場合は、数字が勝手に記帳されるので便利なのかもしれません。
でも、便利すぎて確認しなくなるおそれがあるので、いまだ踏み切れていません。

ちなみに私は通信費、ガラケー電話代とネットの接続料金だけは領収書未発行にしています。
これは私だけが使うもの(個人事業用経費算入)の契約であり、定額制にしているので、過去月過去年と詳しく比較する必要がないからです。ネットの接続料金は、外出が多く戸内での作業が少ないと思われる月はあらかじめ料金プランを下げています。

私がLINEを極度にやりたがらない理由もそれですね。
電話代は節約できても、ネットの接続料金がかかるなら一緒ではないでしょうか。聞きたいことだけ電話でサクッと尋ねて、ネット上では無駄なコミュニケーションをとらないほうが、自分の時間を浪費しなくて済みます。だから、私はネットでのお友だちが少ないです(爆)

(2022/03/13)


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