陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

掃除嫌いではないのに、なぜ片付けはできないのか?

2021-05-25 | 自然・暮らし・天候・行事

2021年4月頃、ツイッターのトレンドで衝撃的な記事を見かけました。
東洋経済オンラインにある、汚部屋で育った東大生という記事です。この女性は専業主婦の母親と二人暮らしだった学生時代の、それは凄まじい状況を漫画にして出版したとのこと。

いくらなんでも、布団の上にゴミやら脱いだ服やらが散らかり、虫が床をはいずり廻るなかで暮らすなんてできるのか…と驚いてしまいます。母親は毒親ではないが、おそらく買い物中毒だった人間で、部屋にものを溜める一方捨てられなかったのでしょう。ご本人は成人して就職してから、自宅が異常なことに気づいて家を出て、現在は結婚されているそうです。

何かのドラマか忘れましたが、うら若いキャリア女性が回収日に出し忘れたゴミ袋で部屋が満杯になる、なんていうシーンを見たことがあります。

私は実際にいわゆるゴミ屋敷なるものを実見したことがありますが、たいがい、住んでいる人は社会生活をあきらめたというか、近所が意地悪なのでゴミ出しさせてもらえない等のトラブルがあったケースが多いです。田舎や付き合いの多いマンションだと、ゴミ出ししづらいんですよね。

料理をしたら絶対すぐ調理器具を洗いますし、食べ終わったあとの皿などを台所へ放置したまま出かけるのもほとんどありません。帰宅したら流しにつけっ放しの食器があるの嫌じゃないですか?

私も片付けが下手なほうですが、掃除嫌いではありません。
いささか矛盾するような言い方ですが、トイレや台所、風呂場などの水回りは掃除するほうなのです。これは子どもの頃、風呂掃除が自分の役目だったからなのかもしれません。浴槽を洗ったら、一番風呂を使えたからです。自分の親も掃除好きでしたから。

水回りの汚れは不衛生で不愉快。
見るからに消したいと思ってしまうものです。洗剤を使って磨くので、キレイにしたという達成感が残る。しかも、払う汚れは重くない。お金を払って買ったモノではなく、勝手にそこに居ついた不埒な存在です。遠慮なく駆逐できます。

しかし、部屋の片づけはなぜできない。
それは散らかったもの──たいがい、文房具、メモ用紙や書類や本ばかりが、捨てたり、どこかに落とし込んだりするものではないから。

本はとくに手にとりやすい場所にあったほうが安心するので、本棚から出張してしまうことが多いです。なので、そこらの椅子の上や箱の上に一時保管してそのままになりやすい。

とくに冬場がそうなのですが、机のあるスペースが寒くて、どうしても床にサイドテーブルを出して作業をしがちになる。そうなると目線の低い位置に書類を並べたり、開いたらそのままにしがちになるんですね。さすがに書類を汚したくないから、食べかすのゴミと一緒にすることはありえませんが。

本は図書館勤務の経験値もあってか、ある程度は重ねておくことがおおいのですが、必要性の低い書類や新聞紙などは散らかってしまう。しまいこんだら探し出すのが手間なので、どうしても、そのまま放置してしまうことが多いようです。中途半端に読んで、また読みなおそうで、取り置きしてしまうんですね。この癖、ほんとうにやめたいです。

部屋が片付けられないけれど、外見からは想像できないほど、普段は身ぎれいにしている人がいる…という場合は、掃除そのものは好きなのだけども、モノに愛着がありすぎて手放したくなく、移動したくないだけなのかもしれません。まあ、単純に物の管理ができないということなのですが。

(2021/04/14)

★片付け上手は生き上手(目次)★
2012年ごろから手掛けている実家、我が家の断捨離の記録です。めざせ、シンプル・イズ・ベストなミニマルライフ。

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