2006/4/22(土)晴れ
白のサンサン打ち込みは、置き碁で常に登場し黒を悩ませるが、今日は松岡先生の講義をもとにサンサン打ち込みじの対策を皆が勉強しました。本当に有難うございました。それでは下の図の布石を素に順番に見てみましょう。白が右下隅のサンサンに打ち込んだ場合
1図(黒、損)
まず、黒1・3は無気力な態度。実利の損も損だが、白Aが先手になり白△を安定させた点で厳しい避難の対象になる。
2図(安易な態度)
白2の時黒3のハネから7まで処理するのが1図よりもしっかりしているが、やはり虚弱な白石を強化させた点で落第。黒1・3は自分が弱い時に用いる守りの手法である。
3図(堂々とした遮断)
当然1と下がり、遮断しなければならない。白△の石と分断し両ガラミにする着想が浮かぶなら、黒1の遮断にはさほど大きな決断は必要ない。続いて次図
4図(せめて代償を)
白は1~15と下辺を大きく荒らし生きることができる。しかし、その間に白△が瀕死状態になったところに注目しよう。強力な鉄壁と先手を得て、くろ16と攻勢に出れば黒は代償を取って余りある形である。
5図(白の変化)
4図が黒をあまりに厚くするため、白としては本図3・~7と簡明に生きることもできる。しかし、下辺が止まる上に黒8の攻めにまわり、やはり黒が十分な姿。
6図(黒、ぬるい俗手)
黒1も遮断の一種だが、ぬるい俗手である。以下14までを予想した時、黒1がAにある4図よりも黒は非能率的である。
7図(ワタらせる場合)
このように、白□が堅固に構えている時は、黒1・3と処理するのが賢明。
8図(中庸の応手)
また,このように白◎がある程度安定している時、すなわち遮断するかワタらせるかが悩ましい時は、黒1とグズむ中庸な手法もある事を記憶しよう、以下8まで白を小さく生かし白◎に対する攻めも見て十分な形である。