エレジー
風のように去って行ったあいつは いつも唄っていた
小鳥の声など 聞き飽きた 俺は野良犬のように
遠吠えのように 唄うんだ 気をつけろってな
生で食べる肉のように 残酷に唄うんだ
どぶ川に浮かぶ空き缶のように あいつは去って行った
何もかも汚い誰も信じない そんな口癖が耳に残る
踏み台にされ続けた 捨て駒にされ続けた人生
それでも危機にはいつも 手を差し伸べるお人よし
どうしてここに 誰なんだ あいつの存在は現実なのか
死顔は 本当のあいつの顔なのか 俺の知っているあいつと違う
魂の存在は明確ではないけれど そこには本当のあいつがいないこと
それだけは判断できる 思い出など何になる 明日はもうない
カーテンのない窓から 冷たくぎらぎらと日がさしている
カタカタと 隙間風に窓が揺れる 気のない視線
誰も本当の悲しみを感じることはない ただ腑抜けた顔が並ぶだけ
生きている温度が鼻につく 忘れかけるすでに 忘れかけている
灰色の煙は天に上ることなく 低く流れ一陣の風にかき消され
風のように去って行ったあいつは いつも唄っていた
小鳥の声など 聞き飽きた 俺は野良犬のように
遠吠えのように 唄うんだ 気をつけろってな
生で食べる肉のように 残酷に唄うんだ
どぶ川に浮かぶ空き缶のように あいつは去って行った
何もかも汚い誰も信じない そんな口癖が耳に残る
踏み台にされ続けた 捨て駒にされ続けた人生
それでも危機にはいつも 手を差し伸べるお人よし
どうしてここに 誰なんだ あいつの存在は現実なのか
死顔は 本当のあいつの顔なのか 俺の知っているあいつと違う
魂の存在は明確ではないけれど そこには本当のあいつがいないこと
それだけは判断できる 思い出など何になる 明日はもうない
カーテンのない窓から 冷たくぎらぎらと日がさしている
カタカタと 隙間風に窓が揺れる 気のない視線
誰も本当の悲しみを感じることはない ただ腑抜けた顔が並ぶだけ
生きている温度が鼻につく 忘れかけるすでに 忘れかけている
灰色の煙は天に上ることなく 低く流れ一陣の風にかき消され
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