SHOUTS TO THE SOUL !!   岡崎 陽

根っからのネガティブ人間。
無能、ノミの心臓が語るブログ。

短編小説

2013年03月26日 23時21分03秒 | Weblog
朝家でトイレに行く暇がなく、通勤途中で腹が痛くなってしまった。

高層ビルのトイレは清潔で管理が行き届いている。

俺はゆったりとした気分でトイレに入った。

その時に気付いた。

足元に携帯電話が落ちていた。

俺は特に興味もなく、そのままで届ける気もなく、用を足すことに集中した。

その時に小さく、扉をたたく音がした。

「すみません、そこに携帯落ちていませんか?」

俺は無言で、落ちている携帯電話を足で押すように扉の下の隙間から、外部に出した。

「ああ、良かった、ありがとうございます」

そう言い残し、立ち去る足音がする。

俺は気に留めることもなく便器に座っていた。

その時、バタバタと走る音が近づいてきた。

「おい、この野郎、携帯のメール見ただろう」先ほどの男の声だ。

人の好意に何因縁つけているんだと、腹がたった。

男は扉をガンガンと蹴っている。

新手の恐喝かと思い、少し心が躍った。

俺はわざと弱者のふりで声を出した。

「なっなんですか?みていませんよ」

男はいい気になる。

「メールが開かれているんだよ、早く出てこいよ!!」

さて、どうしよう朝からよい気晴らしができそうだと、わくわくする。




「リカ」を読んだ。

2013年03月26日 22時15分01秒 | Weblog
昔、漫画で「座敷女」と言うスリラーがあったけど、似ているな。

インターネットの出会い系サイトで知り合った女性リカが、狂気のストーカー殺人鬼だったという話だ。

面白いが、読んでいるうちに、ストーリーの展開が予想通りなんだよな、

物語に意外性は必要不可欠だと思う。

一番知りたかったことは、リカの生い立ちだ。

どういう経緯でこういう怪物に変貌してしまったのか?

親が破産して、なくなったとか、虐めにあったとか、そんなありきたりのことで

こういう怪物に変貌する訳がない、何人でもこうなるうるというような、生い立ちがほしいね。

俺も半世紀以上生きているから、こういう女性に会ったことあるよ。

世の中には本当に怖い人がいる。

見ただけでヤバいって人。