テアシュ、18年間のBMGキャリアにピリオド。ホーム最後の試合でファンと涙のお別れ。

みなさん、Ciaoヨギです(´v`)
いよいよ今季のブンデスリーガも第33節を終え、最終節まであと１試合を残すのみとなりました。

各クラブでも来季の移籍をひかえた選手たちにとって、さまざまな思いのよぎるゲームが繰り広げられた今節。その中には、今季で長年在籍したクラブを離れるテアシュ（マルク＝アンドレ・テアシュテーゲン選手）の姿がありました。



この日はBMG（Borussia Monchengladbach／ボルシア・メンヒェングラートバッハ）のホームゲーム最終日。ボルシア・パルクに集まった多くのファンが、旅立つテアシュの功をねぎらうメッセージを掲げていました。これは「お前はここを離れても真の仔馬（BMGの愛称）だ。頑張れ！」といったニュアンスでしょうか。



そんなテアシュの活躍などがまとめられた動画がこちらです。



テアシュは生まれも育ちもメンヒェングラートバッハの、生粋のBMGっ子。オランダ系にルーツを持つ姓の彼がこの地でキャリアをスタートしたのは、わずか４歳のときでした。



めきめきと頭角をあらわし、10代のときには有望な若手選手に贈られるフリッツ・ヴァルター賞も受賞。



先月30日に22歳の誕生日を迎えたばかりのテアシュ、在籍期間はこの若さにしてなんと18年！　ユースを経てトップチームに上がり、約４年前にブンデスリーガデビューを果たしましたが、この日の試合でブンデス出場107試合目を記録しました。



最後のホームゲームとなったのは、マインツ（1. FSV Mainz 05）との一戦。試合前にはBMGのロルフ・ケーニッヒ会長（写真左）から記念品が手渡されて。ちなみに会長の在職期間よりも、テアシュの在籍期間のほうが長いのです！



感極まって涙が止まらないテアシュ。試合前のアレーナに詰めかけた大勢のファンたちの拍手もやみません。



そして長いクラブキャリアの中、テアシュは代表メンバーとしてもステップアップしています。



U16を皮切りに、世代別でも代表招集のメンバーに名を連ねるテアシュ。写真はU17のときのものですが、当時からゲコ（マリオ・ゲッツェ選手）やムス君（シュコドラン・ムスタフィ選手）らと共にピッチに立っています。



ちなみにこちらが現在のふたり！



まだギリギリU21として出場できるため、現在はA代表とU代表の間を行ったり来たり。



そのテアシュが始めてA代表として招集されたのは2012年。



A代表としては、アイケ・インメル選手に次いでドイツ代表史上２番目の若さでデビュー。そのときのスイス代表戦は残念ながら負け試合となってしまい、EURO2012での招集は見送られることとなりました。



その後、同年のアルゼンチン戦ではレッドカードを受けたツィーラー君（ロン・ロベルト・ツィーラー選手）の代わりに出場するも、１対３で敗戦。さらに昨年のアメリカ遠征ではオウンゴールの末、４対３で敗れるという苦い結果が続いています。



まだ代表ではいい成績に恵まれてはいませんが、GKの世代交代の流れを考えると、タイミングのツキは十分にあるのではないでしょうか。



飛び出しや思い切りのいいプレーは、代表正GKのマヌ子（マヌエル・ノイアー選手）を思わせる部分もちらり。でも、頭髪まで見習わないでもいい……かな(◎∀◎)←



そして肝心の第33節は３対１で勝利！　見事ファンの前で役目を果たしました。



試合後、スタジアムから出てきたテアシュのところには大勢のファンがサインを求め集まりました。一人ひとりにサインを応じていくテアシュ。



テアシュは現在、BMGとの契約を行わないという事実のみがあり、次の行先を明言していません。大方のメディアの予想では、以前から関心を寄せられているスペインのバルセロナへの移籍が濃厚と言われていますが、それが実現すれば故ロベルト・エンケ選手以来のドイツ人GKの誕生となります。



どうかスペイン、または別の場所に行ったとしても、スーパーセーブやパワーあふれるガッツポーズを見せてもらいたいものです。



国外でプレーすることになると、どうしても代表戦の兼ね合いが難しくなることは確かですが、テアシュにとって、これは本当に大きなチャンス。伝統ある仔馬のクラブがいままでも、そしてこれからも胸を張って誇れる選手として、どんどん修行してひと回りもふた回りも大きく成長してくれることを願います。

では、また☆

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