現地時間の23日、ドイツ代表はこの日からトレーニングをスタートさせました。
場所はデュッセルドルフのエスプリ・アレーナ (MERKUR SPIEL-ARENA)。
この日はトレーニングに先駆け、記者会見が行われました。
会見に登場した一人はマヌ子(マヌエル・ノイアー選手)。「これから全力で欧州選手権の決勝まで試合と練習に取り組んでいく。チーム内でもプレミアの選手たちとは極力接触できないなど、コロナはチームを困難状況に置いてはいる。しかし、これまで素晴らしい時代を共に過ごした監督のためにも、自分たちが最高の贈り物で送り出したい」と意気込みを語りました。
次に会見場に現れたのはノイ君(フロリアン・ノイハウス選手)。所属クラブのBMGと、代表チームとの違いの印象などを聞かれ「いま、クラブの状況は見ての通り。自分たちはそれについてロッカールームで話し合い、プロとして受け入れました。そして代表チーム、ひいてはドイツはサッカーのトップ国であり、その中で誰もが自分の強みを発揮したいと思っています。それらは結果的にチームを強化し、大会でできうる限り最高のパフォーマンスを可能にするでしょう」とコメント。そして今回の3試合の中で自分が起用されればうれしい、と意欲を見せました。
最後に登場したのは、数年ぶりに代表チームへの復帰となったあみちゃん(アミン・ユネス選手)。今回の招集に対して「まさか、予想もしていなかったよ。コンディションがいいときにフランクフルトに来ることができ、監督の前でそれを見せられたことがうれしい。前回招集されたコンフェデレーションズカップではいい思い出がたくさんあるんだ。新しい顔ぶれで準備期間はほとんどなかったけど、素晴らしい結果を残せたからね」と穏やかな口調で答えました。
さらに2月、昨年ハーナウで起こった人種差別主義者による連続銃撃事件から1年経ったときに行われたバイエルンとの試合の中で、あみちゃんはゴールを決めた後で犠牲になった人たちの顔と名前がプリントされたシャツを掲げるジェスチャーを行い話題に。そのときのことを尋ねられると「あの事件に対するメッセージを伝えることは、自分にとってとても重要なことだった。一人のフランクフルターとしてそれを伝えたかったんだ」と振り返りました。
ドイツとレバノンのルーツを持つあみちゃんが、入団から間もないフランクフルトの選手としてゴール直後にこの行為を行えることの素晴らしさは言うに及びませんが、彼のもつこの資質こそ現在の代表選手にとって必要であり、大切なことなのではないかと思います。
また、会見では併せてほかの選手たちの様子についても報告が。インフルエンザ気味だったキミ助(ヨシュア・キミッヒ選手)は持ち直し、現地時間の月曜夜に代表チームに合流したとのこと。さらにコンディションが危ぶまれていたロビン君(ロビン・ゴセンス選手)も、様子を見ながらということでチームに帯同することが発表されました。
ところが、ここでショッキングな報告が。
なんとトニ(トニ・クロース選手)が内転筋に“非常に深刻な状態が判明”とのことで、急遽チームから離脱することに。この日のうちにデュッセルドルフを去り、スペインへと戻りました。
われらがドイツのヨアヒム・レーヴ監督(通称ヨギヨギ)は「DFBの治療部門が集中的に検査し、治療を試みたけれど、この3試合は回避したほうがいいという結論に至った。彼も私も欧州選手権で共に戦いたいという意思のもと、このケガからの完全な回復を最優先事項にした」と、その経緯を語りました。
トニ、Gute Besserung🙏
Wir warten auf Dich!!
ということで、現在総勢25名となったドイツ代表のみんな。
現地時間の午後5時半からトレーニングが始まりました。
ニューフェイスのむっちゃん(ジャマル・ムシアラ選手)とヴィルツ君(フロリアン・ヴィルツ選手)。隣にそれぞれ同じクラブのレオン君(レオン・ゴレツカ選手)とター君(ヨナタン・ター選手)が、まるでお兄ちゃんのように付き添って。
だって彼ら、2014W杯優勝時なんてまだ日本でいう小学生くらい。さすがにA代表とくれば緊張も無理はない……かも?(∩´∀`)∩<ガンバレー!
こちらはコンディションの都合で初戦を回避することが決定している二人。ズーレ君(ニクラス・ズーレ選手)は太ももに故障個所があり、様子見のロビン君と個別にトレーニングしていました。
そして招集が危ぶまれていたプレミア組も、独自の検査と個別隔離を経てトレーニングに。
久しぶりのドイツということで、ティモ君(ティモ・ヴェルナー選手)たちも表情にゆとりが感じられます。
この日は約2時間近く、基礎を中心にじっくりと練習したみんな。
GK組もそろって汗を流しました。
そしてヨギヨギは一人変顔……🤭
いえいえ、時間をかけてみんなの様子をチェックしていました。
みんな真剣な表情で取り組み……。
ときには息抜きも♡
練習も中盤に差し掛かると、最初の張りつめた雰囲気から朗らかなシーンも見られました。
今回の3試合はコンディションや試合外の姿勢も含め、夏に控える欧州選手権の中心メンバー候補を固めるための、いわばオーディション。
そのリストの中に入るためには結果あるのみ。
欧州選手権はもちろん、今回のW杯予選でも確かな形でランク上位に位置することが命題です。
初戦のアイスランド戦は日本時間26日午前4時45分から。
まずはいい結果を手に入れ、次戦につなげてもらいたいと思います(*'∀'人)
では、また☆☆☆☆
|
女性カメラマンによる白と黒の静謐な世界で表現された、2012年のEUROの記録。 レジーナ・シュメケン著 |
Hatje Cantz Verlag Gmbh |
2014年W杯のドイツ代表を完全記録した写真の豪華装丁版。 |
Edel |
2014年W杯のドイツ代表を完全記録。 |
Edel |
2010年W杯メンバーによる写真集。 エレン・フォン・アンワース著 |
Zeitgeist Media Gmbh |