日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

3年ぶりにサンパウロを娘と旅して

2015年01月06日 19時57分02秒 | 旅行

 年末年始は11歳の娘とサンパウロに行ってきた。

 サンパウロ市に4泊と同市から650キロメートル内陸部に入った日系コロニアに3泊。バスの車中でも1泊しているので、8泊9日の旅である。

 日系コロニアとは1998年に僕がJICAで日本語教師として派遣された小さな田舎町。

 サンパウロも日系コロニアも実に3年ぶり。

 日系コロニアはほとんど変わっていなかったが、サンパウロ市は随分変わっていた。

 サンパウロ市における一番大きな変化は地下鉄の整備だ。

 今までサンパウロに遊びに行った際は、日本人街があるリベルダージ近郊のセントロ地区しか行かなかったため、基本的に地下鉄は3路線しか使っていなかった。

 結構前から7、8路線はあったはずだが、ワールドカップの影響からか、新しい車両が導入されたほか、路線の新区間の開通、無人電車の運行、各駅の整備なども行われており、利便性は格段に向上していた。

 その結果、サンパウロ市内のかなり広い範囲を地下鉄だけで行くことが可能になった。しかも、電車を乗り換えても、追加料金はかからずに1回につき3レアルと安い。

 まあ、地元のブラジル人の話では、市長は新たに100キロメートルの線路を敷設すると公約していたのに、実際は40キロメートルほどしか完成しておらず、サンパウロ市民としては不満なようだ。

 ただ、いつまで経っても地下鉄の新路線プロジェクトを実施できないポルトアレグレと比べれば、全然ましだと思う。まあ、線路の敷設予定場所を見た時には、このプロジェクト自体に全く意味を見出せなかったが。

 ところで、今回の旅行で新路線をフルに利用した理由は選択したホテルにある。

 娘と旅行すると言うことで、2つのホテルのうち1つは今まで行った事がない地区にあるホテルを敢えて予約してみた。

 その1つがHotel Prodigy Grand Hotel&Suites Berriniと言うBrooklin Novo地区にある4つ星ホテルである。

 Prodigy Grand Hotel & Suites Berrini - São Paulo

 同地区は多くのビジネスマンが働くオフィス街で、ここ10年ほどで一気に開発された新興地区と言う事で、奇抜なデザインのホテルやオフィス・高層マンションが乱立している。

 僕は2ヶ月ほど前にCVCというブラジル最大の旅行会社を通じてホテルを予約したのだが、今回の滞在が年始の閑散期だったためか、24階建てのホテルにも関わらず、宿泊客は数えるほどで、それが理由かは分からないが、差額を払わずに部屋をより高級な部屋にアップグレードしてくれた。

 娘はその部屋のあまりの素晴らしさに興奮して、10分ほど部屋内ではしゃぎまくっていた。

 部屋の大きさは54平方メートル。テレビ付きの居間、食堂、風呂・シャワー付きトイレ、クローゼット、テレビ付き寝室。WIFI完備。ベランダまでついていて、17階のベランダから見渡すサンパウロ市内の眺望は凄いの一言に尽きる。

 今までの人生の中で泊まった最高の部屋だと断言できる。

 さらに、最上階の24階にはプール、フィットネスジム、サウナまである。僕らはホテルを満喫しようと2日連続でプールとサウナを利用した。

 旅行会社に払った金額は1泊234レアルほど(約1万円)。だが、実際には452レアル(約2万円)の部屋に泊まることができた。

 ラッキー。

 ホテルに到着してから気付いたのだが、歩いて7、8分くらいのところに、地下鉄の駅ベヒーニがあり、タクシーを利用すれば5、6分であの有名なモルンビショッピングにも行け、セントロからは離れているが意外と便利である。

 娘をしてこの地区だったらサンパウロに住んでもいいと言わしめたのだが、僕もこの地区を知ってサンパウロに対するネガティブなイメージが払拭された。

 娘がポルトアレグレに住んでいる限り、サンパウロに引っ越すことはないと思うが、僕自身もサンパウロに住むのもありかもと少し思った。

 

 


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