日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

バクマン: 夢を持ち続けることの大切さ

2011年04月14日 17時49分13秒 | 日本事情

 日本語の生徒が面白いアニメを紹介してくれた。

 バクマン」。

デスノート」と同じ作者が描いた漫画を原作にしたアニメで、主人公である15歳の2人の中学生(作画担当の真城最高と原作担当の高木秋人)が漫画家を目指していく物語である。 

 モチーフはバクマンの原作者である原作担当の大場つぐみと作画担当の小畑健だと思われるが、そのリアルなストーリー展開、主人公達の頑張りに物凄く惹きつけられる。

 実は僕は子供の頃、漫画家になりたかった。

 9歳でコロコロコミックに出会い、友達の影響でドラえもんを描き出し、12歳で週刊少年ジャンプを読みだし、キャプテン翼、キン肉マン、聖闘志星矢、ドラゴンボールにはまった。

 その中でも、キャプテン翼の絵柄が大好きで模倣していたため、僕の絵柄はどれを描いてもキャプテン翼っぽくなってしまった。

 そして、「バクマン」の主人公のように漫画家になりたいと思い、漫画家になるための本などを何冊も買い出し、東京の専門店に行っては、Gペンやスクリーントーン、原稿用紙などを購入した。

 当時は手塚賞などにも応募しようかなど本気で思っていたほどである。

 中学2年生の時、担任の先生は僕が漫画を描いている事を知ると、学年終了時までに1本漫画を描かないかと言われた。僕はちょうどいい機会だと思い、その申し出を了承した。

 そして、3学期に入る前の冬休みだったか、原稿を出来るだけ早く仕上げるために、クラスメートの家に来てもらい、「バクマン」の主人公よろしくベタ塗りなどを手伝ってもらい、2月末くらいにようやく25ページの剣道スポ根マンガ「ケンの青春」が完成した。 僕は当時剣道部のキャプテンをしていて、「六三四の剣」が流行していたことから、完全に「六三四の剣」をパクッた漫画である。

 

 そして、その原稿をコピー屋さんでコピーし、クラス40人全員に配った。

 うーん。何とも恥ずかしい。

 この漫画が僕の人生で最初で最後の漫画となった訳だが、それは僕が漫画を完成させた時に、絵の画力もストーリーを作る創作力もないということに気付いてしまったからなのである。

 何でもそうだが、自分が実際に行動に起こしてみると、「自分に才能があるか、続けていけるか、面白いか」など、色々な事が分かってくる。

 ただ、「バクマン」の中で主人公も言っているが、社会で成功するには「うぬぼれ(自信)、努力、運」が必要である。

 うぬぼれは悪い事だと思われがちだが、絶対に必要である。なぜなら、自分が自分自身に自信を持てなかったら、行動に移す情熱が殺がれてしまう。どんなに人に悪く言われようと、「これでイケル」と自分自身は思う必要がある。

 自信過剰は必要悪。謙虚過ぎて、自己嫌悪するのは最悪である。自分を否定しても、得るもの何もはない。

 そして、僕が今漫画家でないのも、14歳の時点であきらめた結果である。やはり夢を持ち続けることは大切である。もちろん、ある程度の所で見切る必要はある。でも、自分自身が「イケる」と思ったら、迷わずに行くべきである。

 夢を持たない人生ほど虚しいものはないのだから。

「バクマン」はそんな人生訓まで教えてくれる。是非ご覧になって頂きたい。

  

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