日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

ブラジルで寄付するという事

2013年04月01日 21時46分03秒 | ブラジル事情

 以前からシンプルライフを目指している。

 先日このブログでも書いたように、人生がときめく片付けの魔法という著書を書いた近藤麻里恵さんを特集した番組を見てから、その想いが一層強くなった。

 使っていない物は捨て、残した物を整理し、1つ1つの物を大事に使うようにする。

 また、部屋の掃除やベッドメイキングをこまめにし、なるべくすっきりした暮らしを送ろうとも心掛けている。

 僕自身潔癖症にはなりたくないし、なれないとも思う。でも、物が少ない片付いた部屋で暮らすのは誰にとっても気分がいいことだから、方向性は間違っていないと思う。

 土曜日は知り合いのご夫婦と一緒に市営の老人ホームに行ってきた。夫人は毎週末にこの老人ホームの老人達の健康を願ってお祈りに行くとともに、一般の人から寄付された衣服や小物・家具などを届けていると言う。

 僕は我儘で贅沢な暮しをしている娘が、この老人ホームで暮らしている身寄りのない貧しい老人達を見て、娘に何かを感じてもらえればいいかなと思って、一緒に連れて行った。

 その際、僕は車のチャイルドシートと衣服を10着ほど持って行った。彼らはバザーを開いて、その衣服を売ったお金を老人ホームの運営費などに当てるという訳である。

 どれだけ僕の寄付が役に立てたかは分からない。もしかしたら、全く売れなくて、何の役にも立っていないかもしれない。

 所詮、寄付なんて言うのは自己満足に過ぎない。なぜなら、僕はもう着なくなったもの・使わなくなったものを寄付する事で、自分の家から要らない物がなくなってすっきりするという恩恵を受けるからだ。

 但し、しないよりはマシと言える。

 夫人は老人ホームの1人1人に話しかけて、お祈りをされていた。宣教師であるから人の幸せを祈る事が仕事とは言え、頭が下がる思いだ。

 僕らが訪ねた日はイースターの前日。老人ホームの職員さんがご老人一人一人にプレゼントを配っていた。

 些細な物だった。でも、身寄りのないご老人達にとっては意味あるものだと思う。

 お金もなければ、身寄りもなく、ずっとベッドに横たわり健康すら危うい人もたくさんいたのだから。

 老人ホームを訪ねた後、僕と娘はショッピングセンターに向かった。そこには市営の老人ホームとは別世界、魅力的な商品が山と積まれたきらびやか世界が広がっていた。

 人生において何が重要なのか。

 9歳の娘は何か感じてくれただろうか。

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