大学の日本語公開講座のクラスに夫婦で学びに来ている生徒がいる。
女性は日系人で、男性はブラジル人。クラスが始まった時点では婚約者であった。しかし、ハネムーンで日本を旅行する直前に入籍した。
その2人が2週間の日本旅行を終えて、日本語のクラスに戻ってきた。他の生徒達も2人が日本についてどう思ったか、その感想を聞きたがっていた。
だから、僕は自然に彼らが情報交換できるように、2人の夫婦にいくつか質問を投げかけた。
1度話のきっかけをつかむと、お互い羞恥心が消え、僕が何もしなくてもブラジル人同士でおしゃべりが勝手に盛り上がるからだ。
案の定、会話が一気にヒートアップした。
女生徒はかつて日本へ出稼ぎに行ったことがあるらしく、それほど貴重な体験ではないと思うが、ブラジル人の旦那さんにとっては見るものすべてが新鮮であり、当然何にでも感動する。
彼らが強調していた意見は以下の3つ。
- 日本の食べ物のおいしさ。
- 街の清潔さ・きれいさ。
- 日本人の親切さ。
ああ、そこねという感じだ。でも、日本にずっと暮らしていたら、こういった日本の良さって気付かないと思う。
だって、美味しい食べ物ばかり食べていると、舌が肥えて、ちょっとやそっとの美味しさでは満足できなくなるから。
また、道にごみ1つ落ちていなくても、その環境に慣れてしまえば、そういう事に対する有り難みも感じなくなる。
そして、日本人の親切さというのは、外国人からでないと分からない点だと思う。比較しようがないからね。
でも、どちらにしても日本に好印象を持ってくれたのは、ブラジル人に日本語を教える日本語教師としては嬉しい限りである。
まあ、僕の前で日本の悪口を言うのは難しかったと思うが。。。。
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