餃子を作った。しかも、皮から。
結論から言わせてもらうと、味自体は悪くなかった。食べた瞬間に、餃子の持つ独特の味が口内に広がった。
ただ、幾つか改善すべき点があった。
まず、餃子の皮である。パンを作った時と同じく、小麦粉に砂糖、塩、ドライイーストを混ぜ合わせ、それにネット上に書いてあった鶏がらスープを加えてこねた。
それから40,50分ほど寝かした後、スーパーで買ってきた麺棒を使って、生地を円状に引き延ばして、餃子の皮を作った。
生まれて初めて麺棒を使ったのだが、なかなかどうして難しい。お腹が空いていたのと、餃子の具の準備などで時間がかかっていたために、皮作りにおいてあまり丁寧に作業ができなかった。
その結果として、形も悪ければ、厚さも通常よりも厚い餃子の皮が出来上がってしまった。とにかく何もかもが初めてだったこともあって、全く勝手が分かっていなかったのである。
次に、餃子の具であるが、本当は豚の挽肉を使いたかったのだが、牛の挽肉を使わざるを得なかった。なぜなら、ブラジルでは挽肉は牛しかスーパーで売っていないからである。一応お肉屋さんに豚を挽いてもらえるかと頼んだのだが、速攻で断られてしまった。
うーん。僕が可愛い日本人女性だったら、やってくれていたのかもしれないけど、日本人のおっさんじゃ駄目だよね。
ともかく、挽肉が豚を使ったこと以外は、白菜や生姜、ニンニク、醤油、コショウを使うなど、レシピに書いてあった通りの具材を使用した。
そして、餃子の具を餃子の皮に包む作業である。昔、父親が自宅で餃子パーティーをする時に、その作業を手伝おうと試みたことが何回かあったが、父親のように上手には包めず、いつも諦めていた。
ただ、今回は僕が諦めたら、他に誰か作ってくれる人もいないので、仕方なく作ったすべての皮を使って餃子の具を包んだ。
ここで僕は気づいた。
出来上がった餃子は、市販で売られている通常のものの3、4倍はある巨大餃子だったのである。
す、すごい。これ、火通るかな。
レシピに書いてあった通り、油をひいて熱くなったフライパンで1分ほど焼き、表面におこげをつけた後、水をさっと入れて蒸す。
うーん。何か職人っぽいなあ。
そして、終に人生初めての手作り餃子が完成した。
ここまでの行程におよそ2時間かかり、お腹もペコペコであった。
だから、食べてみると、非常に美味しかった。ただ、餃子の巨大さ、皮がちょっと厚いところが気になった。
4個焼いたが、2個で十分であった。
翌日、スーパーに行ったら、パステル用の皮が売っていた。色は違ったが、その形状は日本で市販されている餃子の皮にそっくり。
もしかして、これは餃子の皮として使えるかもしれないと思った。
皮から作ると楽しいが、時間がかかりすぎる。このパステル用の皮はそれほど高くなく、これが餃子の皮として使えれば、作業時間を大幅に短縮できる。
次回は、これを使って、餃子に再び挑戦しようかなと思っている。
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