10歳の娘が僕が住むポルトアレグレに戻ってきた。
この2年余りはバスで片道7、8時間かかる田舎に住んでいたので2ヶ月以上会えないこともあったが、今後は少なくとも2週間に1回程度は会えるようになる。
今までは遠くに住んでいたためメールで連絡を取り合っていたが、こちらに来てからはメールを書いてくれなくなってしまった。
書いてくれても内容は父親に何を買ってくれだとか、何をしてくれだとかという要望だけのメールになってしまった。
まあ、娘も成長した訳で、仕方ないと言えばそれまでだが。
先週の日曜日は父の日だったのだが、それも知ってから知らずか、会うのをキャンセルできるかを問い合わせるメールを送って来た。
何とか会うことになったものの、土曜日はクラスメートの誕生会に行きたいからと、僕が彼女を誕生会の会場まで連れて行く羽目になった。
もう完全にアッシー君状態である。
まあ、友達と遊ぶのは大いに結構だから、誕生会への送り迎え自体は構わないが、父親にもある程度の敬意を表しては欲しいなあと思う。
そんな娘と会話していると、話しの流れで実は好きな男の子が住んでいた田舎町にいたと恋話を打ち明けてきた。
娘がこちらの学校に転校して来るまでの最後の2週間くらいに起きた出来事を時間系列順に話してくれたのだが、話がやたらと長い。
要は「実は誰々ちゃんが好き」というのを女の親友に内緒の約束で打ち明けたら、知らないうちにその情報が好きな男の子の耳にも届いてしまったので、この際だからと結果を聞くために第3者を通じていろいろ奔走したらしい。
だが、結果は分からずじまい。
娘は意気揚々とその話を30分に渡ってしてくれたのだが、僕としては「何じゃそのオチは」と思うと同時に、胸をホッと撫で下ろした。
好きな男の子ができるのは当たり前だから、大いにやってくれて結構。と言うか、そんな事で盛り上がれる娘が正直羨ましいなあと思った。
大人になると、もういろいろあって、単純に盛り上がれないからね。
それにしても、日本人の10歳の娘さんは普通父親に恋話を打ち明けないような気がする。ブラジル人だと普通なのかな。
こちらとしては打ち明けてもらったほうがありがたいけど。恋話に関しては、娘の役に立てるとは思えないなあ。
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