昨日の日曜日はブラジルでは選挙があった。
ブラジルでは選挙は義務である。選挙をしないと、社会生活において様々なペナルティーが課される。だから、ブラジル人は管轄の投票所に仕方なく投票に行く。
選挙の日は市内のバスは無料となる。これは貧困者などがスラム街から簡単に出て来られるように配慮した措置である。選挙日以外にも、子供への予防接種の日などもバスは無料となる。そんな日は、街中にいかにもお金を持っていなさそうな人が増え、治安は悪化する。
ここ1カ月ほど、通りには候補者のポスターが貼られ、ビラ配りなども盛んに行われていた。投票が終わった現在、投票所近辺の道路には、ビラが何百枚も散乱している。
コンサート、カーニバル、パーティー。あらゆる催し物において、ブラジルはこんな状態である。後で掃除婦を雇って、片付けるからいいという考え方である。
僕は昨日の午後、6歳の娘とショッピングセンターに出かけた。ショッピングセンターは、投票を済ませた親子連れで賑わっており、いつもより人手が多かった気がする。
娘は本当に元気がよく、ショッピングセンターでは僕の手を引っ張って、とにかく走りまくる。マクドナルドのハンバーガーが食べたいと言うので、玩具付きのセットを買って、一緒に食べた。お腹が空いていたのか、いつもは食べないケチャップ入りのハンバーグを1人で平らげてしまった。
また、ソフトクリームを1つ買い、まるで恋人同士のようにニコニコ笑いながら2人で分け合った。娘は僕といる時、いつも冗談を言って笑っている。小学校1年生でまだアルファベットが読めないのはちょっと心配だが、とにかく明るい子に育ってくれて良かったなあと思っている。
僕は娘を褒めてばかりで、叱ることはほとんどない。叱る理由がないからだが、人ってずっと褒められて育つとどんな人間に成長するんだろうという疑問の答えを知りたいという意味合いもある。
「父親は娘に甘く、母親は息子に甘い」と言われる。
もしかしたら、僕もただ単にその1人だけなのかもしれない。父親はやはり異性である娘から嫌われたくないのが本心である。そういう気持ちが分かるのも、実際に父親として娘を持ったからである。
まあ甘えてくれるのもあと5、6年。それからは煙たがれる時期が来るわけだが、褒めてだけいると、そういう時期も訪れないのかなあ?反抗期は来た方がいいと思うけど。
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