今年は、桜の開花が遅かったけれど、例年より色濃く、奇麗に見えます。寒くて長い冬を越えたからでしょうか?待ち遠しかったので、そう見えるのでしょうか?全ては眼で見ているようで、心で観じています。
昨夜は、映画「ザ・コーヴ」を見ました。見る前は、食文化の違いくらいしか、考えていませんでしたが、何とも言いがたい違和感と、アメリカに対する嫌悪感がわいてきました。普段は日本人的思考や、意識に疑問を持っていましたが、上映後は、自分は日本人だと、つくづく思いましたね。
ドキュメンタリーとは言え、編集でかなり作られていると、映画のあら捜しを始め、焦点をいるかの問題に絞るのに、時間がかかりました。個人主義の乱暴なやり方に、反論できない日本にも、何故?という思いです。
パートナーが言うように、これは経済戦争。イルカのショーに限らず、物質文化を世界中にもたらし、そのエネルギー資源としての原子力。その根源はアメリカにあるのに、拝金主義なのか、経済優先で物事が決り、情けない日本を感じました。
太地町だけの問題では、イルカだけの問題では無いと思いました。水銀汚染もそうですが、今回の放射能汚染、海を汚している根源は、お金の為。イルカを売るのも、お金の為。映画は問題提起をしていますが、本当にそれだけなのでしょうか?映画ビジネスで、儲けて、そのお金が全て、海洋動物保護に回るのでしょうか?
今回の地震では、多くの義援金が世界中から集まっています。それは、日本政府に対してではなく、東北の忍耐強い、日本人に送られていると思います。政府は、国民を豊かにする義務がありますが、その豊かさをお金と物を増やすように導き、利権を得る為に都合良く、立ち回ってきたのではないでしょうか?
真実が国民に知られないように、こそこそと事なかれ主義を貫き、思考停止になるうに、点数主義の教育をし、考える時間もないように、働く事で、幸福が得られると、指導してきた。
私自身、偉そうな事は言えませんが、この映画と、原発事故が重なります。イルカを地元の人が食することには、反対はしませんが、安全性を考えるなら、食べない方が良い。イルカを売る事でしか産業がないのでしょうか?と、疑問に思いました。
この映画の告発自体は、欧米の環境保護ビジネスのプロモーション・ビデオであり、環境問題を必要以上に煽り、危機感を募らせて募金を集め、その資金で派手な活動をして、また募金を集めるわけです。
イルカ肉の是非については、食文化であり、他人が批判すべきではなく、水銀も、太古も昔からある問題で、天然由来のものでの健康障害は世界的にも1件も奨励がありません。過剰摂取しなければ問題ありません。
水銀についてはこの映画以前から、政府が情報公開しています。ほとんどの人が興味が無くて知らないだけ。
この映画は、むしろ、代替案も無く原発反対だけを叫ぶグリンピースと同じスタンスで作られた映画です。