ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

七夕飾りの思い出

2009年07月01日 | ゆきちゃんの日記
7月になりましたね!

さつき園でも七夕の準備が始まって、
昨日は短冊にお願い事を書いたそうです。

今年の由紀子の願いは

「やせたい!」

∂(*´∀`*)ヶラヶラ
明らかにこれは指導員さんたちの誘導ですね!(笑)
由紀子の本当の願いはきっと

「おかわりがしたい!」

だと、思います。(笑)




七夕の思い出はいろいろあります。

この数年でいえば、3年前の盲腸での入院のときかなぁ~?!

由紀子は病院で短冊に
「おうちにかえりたい!」
と書きました。

そうしたら、本当に七夕に間に合うように退院が決まったのに・・・・
退院の前日に熱を出して退院が一週間延びてしまいました。


あの年の七夕の夜は。病院の7階にいて、
人生の中で一番星に近い場所にいたのに
一番さびしい七夕でした。




もうひとつの思いでは・・・七夕のささ飾り!

日記を書き始めて9年になるので、
この話は何回か書きましたが・・・


由紀子が自閉症とわかった3歳の時の七夕の頃でした。

その当時、五島に住んでいた私たちは、
養護学校の訪問教育のために転勤していらっしゃった先生と知り合って
由紀子の様子を見ていただくことになりました。

お休みの日に我が家に来てくださったH山先生は、
一時間ほど由紀子と一緒に遊んでくださって、
いろいろアドバイスをくださいました。

そして、帰ろうとしたされた先生が、私が飾っていたささ飾りを見て

「これは?」

と、言われたんです。

そのささ飾りは、生協で手に入れたプラスチックとビニールでできた笹に
いろんな飾りをつけたものでした。

私は、そのとき得意そうに

「この笹はいいでしょう?
本物の笹は目に刺さったりして危ないけど、これなら安全だし
来年も使えるから・・・・」

と、答えました。



そうしたら、H山先生が言われたんです。

「お母さん!
これからはゆきちゃんには本物を与えてあげてください。
本物の笹の手触りやにおい
風に揺れる音
笹の葉が枯れていく様子・・・
その全てがゆきちゃんの勉強になります。」




あのときの恥ずかしさは、今でも忘れられません!

でもあの言葉で私は、障害のある子を育てるときに
大切にしなければならないことの基本を教えていただいたと思っています。



それからは、由紀子の手に触れるものはなるべく本物を与えるようにしました。

そして、一つ一つ丁寧に名前を教え、手で触らせて
身体で覚えさせるように心がけてきました。



最近はそんな基本的なことをついつい忘れがちですね・・・(汗)

でも、七夕の季節は
いつもその大切なことを思い出させてくれます。

=END=
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2 コメント

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子育て (みつこ)
2009-07-02 14:38:37
全般に通じると思う。
私、田舎で育てて良かったって思うもの(笑)
生きた魚をさわったり、食べるために殺したり、売ったり。
畑を耕し種をまき、食べられるようになる前に、草に埋もれたり(笑)
それはそれはサバイバルな毎日で。
学校ではメダカや朝顔だけじゃなくコウモリの飼育。
生きるもの死んでいくもの。自然の怖さや大変さをよく知ってる。
都会じゃ味わえないよね~
返信する
みつこさんへ (tomi)
2009-07-02 22:23:16
本当にそう!
最近は心がけて本物を見せるようにしないと
映像だけで、知識としてしか与えられなくなってしまった。
動物も虫もみんな買う時代だもんね。

由紀子と一緒に暮らせる間は季節感とかも
大切にして行きたいと思います。
返信する

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