ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

宿題

2007年09月12日 | ゆきちゃんの日記
めずらしく由紀子が宿題を持って帰ってきました。 

なんでもグループ別学習が始まったのだそうで・・・。 

高等部進学を意識してか、
そろそろ教科担任制にされるようです。 
 

数学(算数?)の宿題でした。 

それが、とても難しい。
(あくまでも由紀子にとってですが・・・。) 
 

まずはできそうな所からやらせてみました。 

漢数字の「三百五十八」を普通の数字にするという問題。 
 

由紀子は???状態なので、
私がフォローをしたのですが・・・

どう教えればいいの? 
 

リントに例題があってこんな表を使ってありました。 


三百五十八 → 
 
なるほど・・・。 
 

百という漢字の前にある数字を
その升目の下に入れると教えるわけね! 
 

ゆきちゃん!
そうなんだって!!(笑) 
 

これはけっこう由紀子も解りやすかったらしく、
すぐにその法則をマスターして解いていきました。 
 

次の問題は・・・ 

100本の棒を束ねてラベルに100と書いた絵があって、
同じように10本の棒の束があって・・・

ばらの棒もあって・・・ 


つまり、その絵を読み取って漢数字に直すと言う問題。 
 

100 100  10 10 10   1 1 1 1 は

「二百三十四」と言うことです。 
 

これが、由紀子には理解できない。 

100=百 だと解らないのです。 
 

百と言う漢字は読めるし、
二百三十四は234と読めるのに、 

由紀子の中では100と百は違うものなのです。 
 

意味が解ってもらえるでしょうか?(笑) 

位についての概念の問題ですよね!! 
 

私も由紀子が理解していないことに
今日はじめて気がつきました。 
 

ここからは先生方に指導をお願いしたほうがいいみたいです。 

よろしくお願いします。m(_ _)m  
 


久しぶりに由紀子に勉強を教えながら、
小学校の時に毎日お花の絵を書いて、

何個の花があるか・・・

なんて、必死になっていた頃を思い出していました。 

あの頃は今と違って、
お勉強にも一生懸命の母でした。 

今はすっかり怠け者で・・・(笑) 
 

普通の子どもなら、
意識して教えなくても理解していくことが、
由紀子のように障がいがあると、
育たないことや理解できないことがいっぱいです。 

ひとつ、ひとつ手をとって教えなければ理解できません。 
 

私は以前、仕事で簡単なコンピュータのプログラムを
作っていたことがあります。 

フォートランという、
言語を使って作っていたのですが・・・ 

パソコンができる前の話で、
もう過去の遺物です。(笑) 
 

由紀子たちの頭の中は
その当時のコンピュータのようです。
 
フローチャートと言う手順の表を作って、
プログラムを作って、
一つ一つをインプットしてやらなければ、
一桁の足し算もできないのです。 

でも、プログラムが完成すると、
すごいスピードで動き出します。 
 

今思えば、
あのフローチャートを書くときの考え方が
由紀子との付き合い方にとても役に立っていると思います。 

もしかしたら、
あの頃から私は由紀子の母になる準備をしていたのか? 


な~んてね!(笑) 
 

今日の日記は内容を理解するのがむずかしいかも・・・・

ごめんなさい!


=END=
 
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