まずはオーウェルの「動物牧場」を紹介しますと、これは人間に搾取されている動物達が連帯して革命を起こす寓話なので、漫画の方が小説よりも面白く読めます。
原作もとても分かり易いので英語の勉強にはもってこいで、わたしが最初に読破した英語の本もこれです。
動物を擬人化したユーモラスな作品なので、「革命と独裁」という重たいテーマでも明るさがあり、そうした軽妙な語り口がオーウェルの持ち味と言えます。
因みに「1984年」も似たテーマで、こちらは人間社会を描いているのでもっとずっと重たいのですが、それでもオーウェル特有の明るさがあってスッキリと読めます。
わたしが描いている「中国女性革命」も、そんな明るくスッキリした物語にしたく、そこではわたしのメインテーマである「動物福祉牧場」を前面に出して心温まるモノにしたいと考えています。
ここでは搾取されていた動物達を解放するところまで物語ったので、次はそれらの動物と「闇っ子女子」達の連帯を描こうと思います。
因みに「連帯」は英語では「ソリダリティー」と言い、わたしはこの言葉をネイティブ-アメリカンの平和行進(the longest walk)で飽きるほど聞きました。
こんな書き方はあまり好きではありませんが、「連帯」は具体的な目標が一致しないと達成できないモノで、それが現代のネイティブ-アメリカン諸部族には見出せていない印象を受けました。
これは「アニマル-ウェルフェア(動物福祉)」の概念についても言えるコトで、わたしがブログ-タイトルで動物福祉牧場の前に「真の」と付けているのはそのタメです。
つまり、人間社会はまだ「真の動物福祉」を見出しておらず、搾取され続けている動物達に対して「連帯」を語れる次元には達していません。
しかし、近未来の物語「Sun」では既に第二部2章「燦」で「真の動物福祉」を達成した惑星「萌」を描いており、「ルーガのエクソダス(長征)」は明らかにそれを踏襲したストーリーなので、「中国女性革命」ではオーウェルの「動物牧場」を超えた人と動物の連帯を描けると思います。