真の動物福祉牧場を目指して

ファシズムに立ち向かう

 前回までオーウェルの作品からタイトルを取って来ましたが、彼の作品には一貫して「ファシズムに立ち向かう」姿勢が伺えます。
 こうしたテーマの明確化をオーウェルは重視しているので、わたしもそれに習いたいと思います。

 因みに、同じテーマで「なぜ書くのか(オーウェル)」を確立している作家として日本では堀田善衛が挙げられ、戦後に国民党によって抑留されスパイとして働かされた経験を描いた「歯車」、若い頃に日本のファシズムに立ち向かった「若き日の詩人たちの肖像」、原爆投下と日本の戦争犯罪を一緒に裁いた「審判」などは、あまり知られていませんがわたしはノーベル文学賞に値すると思います。

 最初に載せた「ファシズム」のコラムについては、これはかなり充実していますが歴史に限っており、現在のファシズム国家については触れていません。
 これはやはりロシアと北朝鮮が筆頭に挙げられ、イスラエルと中国もその道を歩んでいるコトは否めないと思います。

 ファシズムは独裁者を生み、排他的で戦闘的な全体主義を取るので、必然的に戦争へと向かいます。
 中国が現在戦っているのはチベットやウイグル、台湾の独立運動に対してですが、太平洋への進出も積極的に行っているので、将来アメリカや周辺国と戦争になる可能性があります。

 近未来では中国の軍事力はアメリカを上回るとされるので、こうしたファシズム国家には警戒を怠るべきではないでしょう。
 しかし一方で、中国は最近日本人に対してVISA免除を再開し、その日数も30日に増やされました。

 これはコロナ禍とアメリカとの貿易戦争で疲弊した経済を立て直すタメと取れ、なんとか日本との経済交流を復活させたいのでしょう。
 また一方で、日本に移り住む中国人の数もどんどん増えているので、日中関係を良好に保ちたいという世論が高まっているのでしょう。

 そうした流れからか、最近はNHKも中国をファシズム国家と非難する向きは少なくなったように思え、かえって政権の足場が不安定な韓国を非難する向きが強まっています。  
 民主主義国家は与野党で足を引っ張りあってしまい、大事な国家運営が疎かになっているコトについては、平安朝の道長も「あきれ果てた」と言っています。

 わたしには今回の韓国での騒動には確実に北朝鮮が関わっていると思え、こうしたファシズム国家による情報戦(スパイ工作)はますます活発化しているので、読売新聞が出した『中国「見えない侵略」を可視化する』なども参考にすべきかと思います。

 今回は前置きが長くなりましたので、物語には次回に入らせて貰います。
 
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