ジョイス・マイヤーさんの本を少量ずつアップすることにします。
『思考という名の戦場』より
第1部
思考の重要性—イントロダクション
・Ⅱコリント10:4-5
私たちの戦いの武器は肉のものではなく、神のために要塞を打ち倒す力があるものです。
私たちは様々な議論と、神の知識に逆らって立つあらゆる高ぶりを打ち倒し、また、すべてのはかりごとを取り押さえて、キリストに服従させます。
聖書の中には、
・箴言23:7
彼は、心のうちでは勘定ずくだから。あなたに「食え、飲め」と」言っても、その心はあなたとともにいない。
ということばがあります。その聖書箇所の持つ真の意味を説明するためには、まず自分の考えることや発することばが、どれだけ重要であるかについて、皆さんにお話しする必要があります。
私はこれまで長い間、神様に仕え、神のことばを学んできました。その過程の中で、時が経てば経つほど、自分の考えることや発することばが、どれだけ重要であるかにますます気付かされました。また、それらが持つ重要性について、より深く学ぶべきであると聖霊にも語られてきました。
私たち人間は、生きている限り、自分の考えることや発することばと、しっかり向き合う必要があります。そのことについては、私自身も強く確信しています。人生は、学び尽くせないことで溢れています。ある分野において、どんなに自分は高い知識を持っていると感じても、まだまだ新しく学べることはたくさんあります。もしくは、すでに学んだことであっても、もう一度学び直すことで、新たな発見が必ずあるはずです。
先ほど登場した箴言23:7は、私たちに何を伝えようとしているのでしょうかこの聖書箇所は、KJV訳においては「人が心の中で考えていることが、その人自身となる。」と書かれています。また、他の訳では「心の中で考えている思いが、その人を形成する。」と書かれています。
思考とは、行動やふるまいを導き出すものであり、思考によって、人間のあらゆる行動が生まれるのです。
・ローマ人への手紙8:5
肉に従う者は肉に属することを考えますが、御霊に従う者は御霊に属することを考えます。
のことばが、それについて明らかにしています。
私たちの行動は、私たちが考えていることが形となって現れた結果です。つまり、否定的な考え方をしていれば、否定的な人生を送ることになるのです。逆に、神のことばによって考え方を新しくすれば、
・ローマ人への手紙12:2
この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。
で約束されているように、人生において「最高に素晴らしい神様の完璧な計画」を体験できるのです。
この本は、3部構成で成り立っています。第1部では、私たちの思考がいかに重要な役割を担っているかについてお話します。これを通して、「自分が何を考えているのかを考えることの大切さ」に皆さんが気付き、それをしっかりと心に刻んでくれることを願っています。
私たちが抱える問題の根源は、自分自身の思考パターンにあります。間違った思考パターンによって、様々な問題が生み出されるのです。サタンは、私たちが間違った考え方をするように仕向けてきますが、そんなサタンの策略を、そのまま容認する必要はありません。聖霊に受け入れられる考え方と、受け入れられない考え方の違いを知ることで、私たちはサタンの策略に乗せられることなく、正しい考え方をみにつけているのです。
・Ⅱコリント10:4-5は、「自分の思いと神様の思いの違いを明確に見分けるためには、まず神のことばを良く知る必要がある」と教えています。神のことばよりも勝っていると自分を誇るような思いは、たとえどのようなものであっても締め出していくべきです。そして、自分の思いをキリストに従わせることで、神様の思いと一致していく必要があるのです。
あなたが思考の戦いで勝利を収めるためにも、この本が大いに役立つことを祈っています。
思考はまさに戦場です。その戦場で繰り広げられる戦いに勝利するためには、自分の思いを神様の思いと一致させることが必要不可欠です。時間をかけて、神のことばを良く知ることで、私たちは神様の思いを自分の思いにしていけるのです。
あなたは少しずつ、確実に変わり続けていくでしょう。だから、決して途中であきらめてはいけません。あなたの考え方が新しくされればされるほど、あなたの人生も新しくなっていきます。そして、「自分の人生には、神様がくれた最高の計画がある」と信じる決断によって、あなたは神様の計画の中を歩み始めることでしょう。
*本はリビングバイブルを使っていたりしますが私は新改訳2017にて打ち直しています。